車の下から飛び出し選手権 全国大会2023
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目次/ INDEX
ものづくり生態図鑑 #02 ギャル電(ぎゃるでん)
分類:ものづくり科 電子工作属 ギャル種
生そく地:ホームセンター 工具コーナー(まれに 自転車コーナーなどでも 見かけられる)
特ちょう:「きょうこ」と「まお」のギャル2人組。ピカピカ光るアゲアゲなものをつくるのがとくい。マイコンボードがないとおちつかない。
──「ギャル電」って何ですか?
まお
ギャル的にアガるアクセサリーやファッションアイテムを作ってまーす!
──ギャル的にアガるものとは?
まお
とにかく盛れてるもの!
きょうこ
例えば、うちらが作ったこのデコトラキャップとデコトラサンバイザー! 偏光フィルムとかプラモデルのパーツをキャップに取りつけて、トラックをデコる電飾みたいにしてます。
デコトラキャップ(左)、デコトラサンバイザー(右)
まお
クラブや夜の渋谷で目立つような光りものって、やっぱいいよね!
きょうこ
まおが作ったルーズソックス発電機もなかなかイケてるよね。
ルーズソックス発電機
まお
ルーズソックスを電子工作でアップデートしたら盛れみヤバいと思って作った! クラブで踊り狂うギャルパワーを電力に変えて光り続ける、まじ鬼WIN-WINすぎるサステナブルなパーティ向けガジェットだよ☆
きょうこ
でも、まおって現役でルーズソックス履いてた世代じゃないんだよね。
まお
うん。だからルーズソックスの履き方まずググったよね。
デコトラネックレス
──お二人が電子工作を始めたきっかけは何ですか?
きょうこ
私はもともとポールダンサーをやっていて、クラブで目立つような電飾衣装を作りたかったんです。でも周りの電子工作の人たちには理解されなくて……。「光る派手なものが好きなのはギャルだ!」と思って、ずっと電子工作ができるギャルを探してました。
まお
私は大学で電子工学を学んでました! 大学のロボットコンテストで電子工作に興味が湧いて、もっと盛れてる電子工作したいなと思って、自分で光るピアスとかを作り始めたのがきっかけ。
きょうこ
まおのことは知人から紹介してもらって、初めて話したのはSkypeでした(笑)。2016年ぐらいかな。当時はまさか本当に電子工作ができるギャルがいるなんて信じられなくて、都市伝説だと思ってた。
まお
ウケる。当時うちらみたいなギャルはほぼ絶滅してたし、ゆるい電子工作のスタイルもほかにはなかったから、この楽しさを広めるためにギャル電をやろうって決めたんだよね。
きょうこ
そうそう。そもそも当時の電子工作のイメージはいかにもテクノロジーって感じで、難しそうな印象だったから、ギャル電のインパクトでその壁をぶち破ろうと思った。
盛れてる電飾寿司バッジ
──ギャル電さんの電子工作スタイルは、とてもゆるくて初心者に優しいですね。
まお
うん! みんなもっとノリで電子工作やっちゃえばいいなと思うし、ド●キでマイコンボード(※)が買える世の中になればまじ神!
※マイコンボード:マイクロコンピュータ(マイコン)と入出力回路などの周辺回路を1枚の基板に乗せたもの。LEDを光らせたりモーターを回したりするのに用いられる。
きょうこ
電子工作の入門ってたくさんあるけど、教科書に載ってる実験みたいなものばっかりなんだよね。マイコンボードを使ってLEDを1つ光らせてみよう、とか。
まお
そうそう。でもその次に「じゃあラジオキットを作ってみよう」とか言われるんだよね。初心者はそんなの作んねーし、クラブにつけていけないじゃん! うちらが欲しいのは、カンタンに作れて、クラブにつけてアピってシェアできるものなんだよね。
LED看板ネックレス
きょうこ
海外だとコスプレに使える電飾とか、光るスケボーとか、ストリート系のかっこいい電子工作がたくさんあるから、日本のギャルもガンガン電子工作してこ! って思います!
まお
ギャルに限らず、電子工作始めたいなって思った人がうちらの作例を見て、コピペして作って、それをつけて盛ってくれたら最高!
きょうこ
ギャルが電子工作するユニット、略してギャル電です!