角度によって色が変わる「色の三原色ゼリー」を作って色の美しさを味わう
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こんにちは、無駄なものを作っている藤原麻里菜です。
生活の中で「耳、塞ぎてー」と思うシチュエーションが、たくさんあります。例えば、上司からの説教。めちゃめちゃ耳を塞ぎたくなりますが、さすがに塞いだらまずいことになるのは分かるので塞がずに我慢しています。そんなとき、自動的に耳を塞いでくれるマシーンがあったらどうでしょうか? 聞きたくない話を「聞かない」という選択ができる、そんな素晴らしいマシーンがあったら、様々な人生の局面で大活躍しそうです。
説教以外にも、恋人からの別れ話とか、ネタバレとか、飲み会でトイレからテーブルに戻ったら自分の悪口言われてたときとか。そういった「聞きたくない」瞬間に寄り添ってくれるマシーンが欲しい。でも、そんなマシーンどこにも売っていない。ということで、作りましょう。
まずは、設計図を書きました。
頭にかぶって、ボタンを押すとモーターが動き、モーターの先についた指が耳を塞いでくれる仕組みを考えています。雑すぎる設計図ですが、これを元に作っていきます。
まず、モーターを用意しました。これは、サーボモーターというもので、角度を制御できるモーターです。ミニ四駆とかに使われているモーターはぐるぐる回るだけですが、サーボモーターは「90度回る」という指令を出すことで、その通りに回ってくれるめちゃくちゃ賢いモーターなのです。
そして、そんなサーボモーターを制御する、つまり、指令を出すデバイスがこの「Arduino」というマイコンです。
Arduinoは、難しい電子工作を簡単にしてくれる、とてもありがたいツールなのです。パズルのようにピンを刺すだけで通電するため、はんだ付けも基本的には必要ないですし、プログラムもサンプルがたくさん用意されているので、簡単なものであれば、プログラミングなどの知識がなくても使うことができます。
電子工作初心者向けのツールなのに、名前や見た目が難しいせいで、とっつきにくく感じます。「らくらく電子工作くん」とかに名前変えたほうがいいのになあと、いつもぼんやり思っています。
スイッチを押すと2つのサーボモーターが動くという仕組みを作るために、Arduinoとスイッチ、サーボモーター2つを接続しました。プログラムをArduinoに送信したら、仕組みはほとんど完成です。あとは、耳を塞ぐ指の部分を作っていきます。
サーボモーターに棒を固定します。こういう固定をするときには、結束バンドがとても便利です。
ちなみに今回は、カインズで購入した、めちゃめちゃカラフルな結束バンドがたくさん入っているやつを使いました。
スルメみたいなケースに、結束バンドがめちゃめちゃ入っている面白さから買ったのですが、これがとても便利で、これなしの生活が考えられないほどです。大中小の結束バンドがセットになっているだけでもありがたいのに、めちゃめちゃ色味が豊富なのです。
結束バンドに色がついていることで何か工作にメリットがあるのかと言われたら、特に思いつかないのですが、心に住んでいるギャルのテンションがめちゃくちゃ上がります。私が死ぬまで、これを販売し続けていただきたい。
では、最後の作業に入っていきましょう。とても重要な“指”の部分を作っていきます。ネイルの練習用のハンドマネキンを手に入れたので、その指をはさみで切り取っていきます。工作というものは、既製品を壊す申し訳なさを乗り越えた先に完成があります。
そして、切り取った指を先ほどの棒に取り付けて、完成です。