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ものづくり生態図鑑#15 日用品演奏ユニット・kajii
【分類】
ものづくり科ものづくり属おんがく種
【生そく地】
パイプコーナー
【特ちょう】
日用品を使った 演奏の ふたりのコンビネーションで
老若男女問わず ワクワクがとまらない!
──まず最初にkajiiというグループについて教えてください
創さん:kajiiは僕とクマーマの2人で活動しているグループで、基本的には僕が楽器作り、クマーマが作編曲を担当しています。「kajii」という名前には3つの意味があって、日々の生活の中から(家事)、工夫して楽器を作り(鍛冶)、新しい風を生む(風)という3つの「かじ」が込められています。
──kajiiさんは日用品を楽器にするという“日用品楽器”を作られていますよね。作るようになったきっかけはなんですか?
クマーマさん:もともと僕がシンガーソングライターをやっていたのが始まりです。ホームパーティーのような雰囲気のライブをしたいと思い、家にあるもので演奏すればもっとアットホームな雰囲気が出るのではないかと日用品楽器のアイデアを思いつきました。色々試す中で、お茶碗を楽器にする「食琴(しょっきん)」という楽器を初めて作りました。そこがkajiiの活動の原点ですね。
創さん:個人的に昔から珍しい楽器が好きでした。でもそういう自分の興味がある珍しい楽器は高額でとても手に入りづらかったし、ビジュアルも前衛的でよく分からないものが多かったんです。そのタイミングでクマーマに「食琴」を見せてもらい、誰もが知っているものを使って自分たちで作る方が面白いことに気づいたのが、日用品楽器の始まりですね。
▲食琴は茶碗を箸で叩くことによって様々な音を奏でる楽器
──楽器作りのこだわりはどんなところにありますか?
クマーマさん:使用している日用品の原型が分かるように形を残すことも、楽器づくりのモットーになっています。あまりにも加工をしすぎてしまうと日用品感がなくなって何を使っているのかわからなくなってしまうので、そこの塩梅がポイントですね。また、見た目に反して良い音が出るというギャップにもこだわっています。
創さん:以前制作した「古代ペルーの謎の笛」という楽器があります。これは中に水が入っていて、空気の流れで音を奏でる仕組みのペルーの楽器をもとにしています。オリジナルのものは陶器製で、見ただけだと水が入っているのが見えず仕組みが分からないので、ペットボトルで作ることにより内部構造を見える化しています。そうすることで、既存のものの劣化版ではなく新たな別の価値が見出せるのではないかと思っています。
創さん:基本的にずっと1人で制作しているので、制作していくうちに面白いかどうかよく分からなくなるときがあります。そういう時は、どっちが面白いかの判断を二人で話し合って決めたりします。
▲古代ペルーの謎の笛は、中に水が入っており空気の流れによって笛のような音を奏でる