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災害時のトイレ問題はどうする? 日用品の防災アイデアとカインズおすすめ防災グッズ5選

クリエイター

草野かおる

草野かおる

イラストレーター / エッセイスト / 防災士 著書は『激せまキッチンで楽ウマごはん』(ぴあ)『おうち避難のためのマンガ防災図鑑』など。『60歳からは「自分ファースト」で生きる』(ぴあ)が発売に。

自分の半径5メートルでできる「防災のシートベルト」

「人間は必ず死にます。地震も必ず起きます。それが、明日か、5年後か、100年後かもしれないだけです。」

地震研究第一人者の大学教授とお話したときに聞いた言葉です。

「災害への備え」は、防災専用のグッズを買い揃えておくことだけでなく、日用品として毎日使っているラップやビニール袋が役に立つことを知っていますか?

自分の半径5メートルでできる「防災のシートベルト」はあります。今回は、『おうち避難のためのマンガ防災図鑑』(著者草野かおる、飛鳥新社)から日常でできる防災アイデアを紹介します。

在宅避難ではどんなことに困るのか、どう備えればいいのか。日用品が活躍する防災アイデアからカインズで防災に役立つ日用品も紹介します。

草野かおるさん プロフィール

草野かおる

イラストレーター / エッセイスト / 防災士 著書は『激せまキッチンで楽ウマごはん』(ぴあ)『おうち避難のためのマンガ防災図鑑』(飛鳥新社)など。『60歳からは「自分ファースト」で生きる』(ぴあ)が発売に。

トイレの備え:トイレ問題は、命と尊厳に関わります

仮設トイレはすぐには設置されない

「トイレは1日に何回行くか」と考えたことはありますか? 実は、成人女性の場合は1日に5〜7回くらいと言われており、1日平均で1.2リットルの尿と180gの便が出ます。男性の場合はもっと多いです。「いざとなったら仮設トイレにいけばいい」と考えがちですが、近くにすぐに設置されるとは限りません。

在宅避難で、家族全員分で数週間分の備えが必要......となると、コストもかかります。だからこそ、万が一の備えには知恵と工夫が必要です。

排せつ物が部屋中に溢れてしまうこともある

被災時のトイレ問題はメディアで大きく報道されることはありませんが、阪神・淡路大震災の時、避難所のトイレは排泄物で溢れ、さらに床や、手洗い場のシンクまで排泄物だらけになったそうです。

特に、大地震が起きて安易にトイレを流してしまった際に、下水管が破損していれば排泄物が逆流して部屋に流れてしまう......なんてことも起こり得ます。

トイレは一度汚れてしまうとその後が大変です。家族が使用する前に準備する必要があります。

排せつ物をどうやって固めるの?

家にある「排泄物を吸ってくれるもの」は、古いタオルや古着、新聞紙などがあります。その他、大人用の尿とりパッドやペット用シーツ、ねこ砂なども活用できます。

携帯トイレの代わりになるものコスパ比較

  • 新聞紙:1回あたり0円
  • ペット用シーツ:1回あたり約10円
  • ねこ砂:1回あたり約30円
  • 介護用尿とりパッド:1回あたり約30円
  • 携帯トイレ:約100円

※吸収率は製品の性能、価格は生産者、販売店によって異なります。

ペット用シーツを使えば、大人でも1回あたり10円で収まります。その他には、ホームセンターなどで「非常用トイレ」として売っている専用の凝固剤は、尿と便を固めることもできます。

即席トイレの作り方

また、便器自体が破損した場合、ビニール袋とダンボールを組み合わせる、またはゴミ箱とレジ袋と新聞紙を組み合わせるなどして即席便器を作ることもできます。

排泄物は、尿はペット用シーツで吸わせて処理、便のときは専用品を使ったり、万が一の外出に介護用おむつを特売で買っておくなど、ご家庭環境に合わせて考えてみましょう。

命と尊厳に関わり、待ったなしのトイレ問題。日用品と専用品をバランスよくストックして、知恵と工夫で備えることが大切です。

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