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情熱大陸出演! ミニチュアアーティストMozuが生み出す、小さくて大きな世界

クリエイター

Mozu

Mozu

ミニチュア、トリックアート、コマ撮りアニメの3分野で活躍するマルチアーティスト。株式会社MOZU STUDIOS代表取締役。16歳の頃作った「リアルすぎるミニチュア部屋」が話題となり、Twitter開設1日でフォロワーが1万人を超える。その後もコンセントの横にミニチュアがある「こびとシリーズ」や本物にしか見えない三角定規のイラストで話題を集め、現在はSNS総フォロワー数が130万人を超えている。

「情熱大陸」出演、ミニチュアアーティストMozu

こびとの秘密基地

どこの家庭にもあるコンセント、その内側には……。SNSでバズったこの一枚、きっと見たことがある人は多いはず。大人気ミニチュアアーティストMozuさんの作品「こびとの秘密基地」です。わあ、もう、たまらない。かわいい。ここに行きたい。

本物としか思えないほどリアルな箱庭とユニークな世界観で見る人を虜にし続けているMozuさん。彼の偉業は、人気番組「情熱大陸」に密着されるほど世に注目されています。

そんなMozuさんに、ミニチュア制作の舞台裏、作り方、直伝のハウツーまで盛りだくさんに教えていただきました。いざ、小さな世界が秘める大きな楽しみをめぐる旅へ!

ミニチュアアーティスト・Mozuさん

ミニチュアアーティスト・Mozuさん

──Mozuさん、これまでたくさんのミニチュア作品を手がけられてきた中で、お気に入りを一つ選ぶとしたら?

う〜ん……迷うけど、やっぱり「こびとの秘密基地」が気に入っています! 僕たちの日常の延長にこびとたちの小さな世界があると思うとワクワクしませんか? 実はこれ、よく見ると部屋の中でWi-Fiのルーターがチカチカと点滅しているんです。

──本当ですね! このWi-Fiが注目ポイントだと。

そうですね。これまでの僕の作品、照明が光っていることはありましたが、光自体の“動き”はなかったんです。でも、ある時、SNSで、テレビの画面やWi-Fiのルーターが点滅しているGIF画像を見かけて。「この風景、ミニチュアでも見てみたい!」と思って作りました。

──静から動への新たなステージですね。どうやって作っていかれたんですか?

LEDを点滅させる方法がわからなかったので、まずは勉強から。市販の電子回路を使うことにして、電気抵抗などの勉強をして、コンセントにつないで……。あとはもう勘です。点滅に成功した日は本当にうれしくて、「うわ〜、すごい!」って一晩中ながめていました(笑)。

こびとの世界がコンセントの横に広がるワケ

──“こびとシリーズ”といえば、その後Mozuさんの名を日本に、さらには世界にとどろかせた大ヒットシリーズ。1作目は「小さなドア」でしたね。

「小さなドア」(2017年)

「小さなドア」(2017年)

はい。それまでの僕のミニチュア作品は、「リアルすぎて本物にしか見えない」というのが売りでした。最初はそれで話題にもなっていたんですが、そのうち問題が出始めて……。例えば「教室」という作品は高校3年生のころに制作した全部手作りのミニチュア教室なんですが、これをTwitterに投稿しても普通の教室に見えてしまったようで全然バズらなかったんです。

「教室」(2016)

「教室」(2016)

──精巧に作りすぎたことが仇となった?

そうなんです。リアルに作れば作るほど、ありふれた景色の一つとしてスルーされてしまって……。手間をかけた割に見る人に響いていないことが悩みでした。

悔しいなぁ、もっと驚かせたいなぁ……と思いながらいろいろ考えるうちに、「作ったミニチュアの隣に誰もがわかるサイズのものを置けばいい」と思い立ちました。指と一緒に撮影したり、1円玉を置いて撮影したりする方法もあったのですが、すでにミニチュア界の先輩方がやっていて。二番煎じになってしまうので、別の方法を考えることにしました。

絶対に誰もが知っているもので、海外でもお子さんでもわかるもの……あっ、コンセントだ!と思いついて、コンセントの横に小さなドアを付けた作品「小さなドア」が生まれました。

ミニチュアになるとなんでも可愛いくなる

──その後もたくさんの作品を手がけられてみて、ずばりミニチュアにはどんな面白さがありますか?

一つ挙げるとしたら、小さくなることで、なんでも可愛くなっちゃうこと! 以前、トイレを作ったときは、便器まで可愛くなっていました(笑)。もしかしたら、赤ちゃんが可愛いのと一緒なのかもしれません。動物にしろ、人間にしろ、小さいものは愛らしいですね。

あなただけの可愛いものを作れる点がミニチュア制作の魅力です。僕という一人の人間がもう8年ほど虜になっていて、まだまだ飽きる気配がないという奥深い世界ですよ。

──なるほど。Mozuさんの作品に共通するテーマってありますか?

それ、よく聞かれるんですが、実はあまり考えていなくて。「生活感がある」「親近感がある」「人の気配がある」と言っていただくことが多いので、そのへんが共通のテーマかもしれません。

──たしかに、作品にこびと本人の姿はなく、気配だけが漂っていますね。

はい。想像の余地を残したいから、あえて登場させないようにしています。読みかけの本、飲みかけのジュースといった痕跡だけを残して、「これは女性かな? それとも男性? 自分が住んでいたらどうなるかな?」とそれぞれに想像していただける方が楽しいだろうと思っています。

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