野菜作りをはじめて3ヶ月目の人が、野菜作りをはじめていない人に伝えたいこと
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「水切れ」はガーデニングでよく起こるトラブルです。
水は植物が生きていくうえで欠かせないもの。水切れが起こると、植物は弱って枯れてしまうでしょう。気温が高い日が続いたときや、旅行で2、3日家を空けるときなどは特に注意が必要です。
この記事では、水切れについて解説していきます。水切れになった植物の症状や復活させる方法、水切れしにくい植物にも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
「水切れ」とは、植物が水不足の状態に陥っていることです。与える水が少なすぎたり、暑さで土の水分が蒸発してしまうと起こります。
水切れは、地植えよりも鉢植えやプランター栽培で起こりやすいです。理由は土の保水量が少なく、すぐに蒸発してカラカラになってしまうから。鉢植えやプランターで植物を育てている場合は、特に注意して土の様子を見ましょう。
地植えは水切れを起こしにくいですが、全く起こらないわけではありません。日差しが強い日が続き、地面がカラカラに乾いていたら要注意です。適度に水を与えてください。
水切れを起こした植物は、ぐったりとしおれてしまいます。いきいきと伸びていた葉や茎が下を向き、目に見えて元気がなくなります。そのまま放っておくと枯れてしまうでしょう。
水切れを起こすと、鮮やかな緑色だった葉が黄色や茶色に変色します。葉に触れるとカサカサと乾いていて、簡単に落葉してしまいます。水が足りず、すべての葉に水分が行き渡らなくなり、葉から枯れてしまうのです。
少ない水分を主要な茎に集中させ、なんとか延命している状態です。とても危険で、すぐに対処しないと枯れてしまうでしょう。
水切れを起こしてしまっても、まだ諦めないでください。枯れているように見えても、すぐに水を与えれば復活できるかもしれません。
水切れを起こした植物には「腰水(こしみず)」でたっぷりと水を与えましょう。腰水とは、バケツなどの大きな容器に水をはり、鉢植えごと浸す方法です。水の量は、鉢が半分〜2/3ほど浸る程度が目安です。
しおれていた植物が元気を取り戻して、また茎や枝を延ばすようであれば復活できるかもしれません。うまくいけば、1〜2日ほどで復活しますよ。
腰水は長期間続けないよう注意します。あまり長い間腰水していると、根腐れを起こしたり土が腐敗したりする危険があるためです。鉢を水につけておくのは2〜3日ほどにしておきましょう。そして腹水の後は、土を乾燥させてください。
特に夏の腰水は注意が必要です。高温で水が悪くなって、植物に悪影響を及ぼします。定期的に水換えをしてください。また、冬は水が凍ってしまう恐れがあります。屋外での腹水は避けた方がいいでしょう。
水切れを防ぐには、正しく水やりをします。基本的に、水をあげるときはたっぷりと与えましょう。鉢底から水が出てくるくらい与えれば十分です。水は、植物の上からかけるのではなく、根元の土にかけるようにすると水が行き渡りやすくなります。
また、水やりのタイミングも大切です。基本的には朝に行いましょう。ただ夏場は乾燥しやすいので、土が乾いていれば夕方にも水やりします。
昼の水やりは避けてください。昼間は気温が高く、あげた水が熱湯に変わって植物に大きなダメージを与えてしまいます。夜もおすすめできません。実は、植物の根は夜に成長します。成長するときに水が少ない方が、根が水を探して長く伸びるのです。
水ゴケに水を含ませ、土の表面を覆うことで水切れの予防ができます。鉢植えにおすすめの方法です。
水ゴケは、ホームセンターや園芸店などで入手できます。乾燥した状態で売られているので、水に浸して湿らせましょう。たっぷりと水を吸わせたら、土の表面を覆うように被せます。
給水器を使うのもいい方法です。容器に水を入れ、土に挿すことでゆっくりと水を与えられます。
容器の大きさによって、水がもつ日数が異なります。500mlのペットボトルであれば、2〜3日ほどです。旅行で数日間家を空けるときでも、水切れの心配がなくなりますよ。
たくさんの植物を育てている方は、自動灌水機の導入もおすすめです。タイマー付きで管理できたり、ソーラーパネルで充電できたりと種類も豊富です。水切れ防止のために、好みのものを取り入れてみてください。
水切れ対策として、最初から水切れしにくい植物を選ぶのも一つの手です。乾燥に強く、水やりの頻度が少なくても丈夫に育つ植物を紹介します。
代表的な観葉植物である「パキラ」は、乾燥に強く水切れしにくいです。耐陰性や耐寒性にも優れていて、ちょっとやそっとでは枯れません。とても丈夫なため、初心者の方でも育てやすい植物です。
「ガジュマル」は沖縄に自生している木です。「精霊が宿る木」と言われ、昔から神聖な木として扱われてきました。生命力がとても強く、頻繁に水をあげなくても水切れしません。日光を好むので、よく日が当たる場所に置きましょう。
乾燥地帯に生えているため、水切れしにくいのが「ユッカ」です。丈夫でよく育ち、ぐんぐんと伸びる姿から「青年の木」とも呼ばれています。多少水やりを忘れても枯れにくいので、安心して育てられますよ。
多肉植物もおすすめです。多肉質の葉に水をため込んでいるので、少々乾燥した状態が続いても水切れしにくく、なかなか枯れません。サボテン、アロエなどは、なじみ深く人気の多肉植物です。
エアプランツは、チランジア属の植物の総称です。土や根を必要とせず、葉から空気中の水分を取り入れて生きています。砂漠などの乾燥地帯でも育つ強い植物です。水切れしにくいうえに、おしゃれでかわいいものが多いので、インテリアとしてもおすすめですよ。
植物は水がなければ生きていけません。水切れしないよう、日ごろのお世話を怠らないようにしましょう。初めから水切れしにくい植物を選ぶのもひとつの手です。
もし水切れを起こしてしまったら「腰水」をしてみてください。弱った植物を復活させられるかもしれません。水切れには十分注意して、ガーデニングを楽しみましょう。