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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
アサイーやクランベリーなど、栄養価の高い“スーパーフード”として注目されている果物類。一般的なスーパーなどでも手に入りやすくなってきましたが、犬に与えてもいいのかご存じですか?今回は、話題の果物の中からいくつかピックアップしてご紹介します。
※記載した分量は、ドライフードを主食としている、およそ5(〜10)kgの健康な成犬を基準とした目安です。
目次
- 犬にアサイー・ブラックベリーを与える場合の量・注意点
- 犬にクランベリー・クコの実を与える場合の量・注意点
- 犬にアセロラを与える場合の量・注意点
- 犬にカシスを与える場合の量・注意点
- 犬にカムカムを与える場合の量・注意点
- 犬が食べても良い果物・食べてはいけない果物
犬にアサイー・ブラックベリーを与える場合の量・注意点
アサイーやブラックベリーは、犬に「様子を見ながら与えてもいい」果物です。どちらもポリフェノールが豊富な果物ですが、食物繊維も多く含まれているため、与えすぎると下痢をしてしまう犬もいます。与える場合は、ほんの少量から様子を見つつ、1日1粒までにしましょう。
犬にクランベリー・クコの実を与える場合の量・注意点
クランベリーやクコの実は、犬に「与えてもいい」果物です。ポリフェノールやビタミンC、β-カロテンを豊富に含むクランベリーは、犬の尿路感染症や歯周疾患の予防にも期待が寄せられていることから、犬用のサプリメントにも使われています。
また、昔から漢方としても用いられてきたクコの実は、カロテンやビタミンAを豊富に含み、粘膜を保護したり、被毛や爪を強くしたりする効果が期待されている果物です。クランベリーは1日1~2粒まで、クコの実は1日3~4粒までであれば、与えても問題ありません。
犬にアセロラを与える場合の量・注意点
アセロラは、犬に「与えてもいい」果物です。ビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれ、免疫力を高める効果や、感染症予防の効果などが期待されています。与えてもいい量の目安は、1日1粒までです。
犬にカシスを与える場合の量・注意点
カシスは、犬に「様子を見ながら与えてもいい」果物です。アントシアニンやビタミンA・C・Eなどの抗酸化成分を豊富に含みますが、食物繊維も多いため、犬に与えすぎるとお腹を壊すおそれがあります。与える際は、少量ずつ様子を見ながら、1日1個までを上限にしましょう。
犬にカムカムを与える場合の量・注意点
カムカムは、犬に「様子を見ながら与えてもいい」果物です。
クエン酸やビタミンB群、ミネラル分などが豊富なうえ、ビタミンCはレモンの約60倍も含まれていますが、酸味が強く、好き嫌いが分かれる味をしています。好きな犬なら、1日1~2粒程度を上限として与えてもOKです。
これらの果物を与える場合は、いずれも種や皮を取り除き、果肉だけの状態にしてあげてください。また、ジュースやフルーツヨーグルトなどに加工された食品は、甘味料などの添加物が含まれている場合があるため、与えないでくださいね。
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