オキシクリーンの使い方! 画像付きで手順を一から解説!
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目次/ INDEX
畦道を歩いているとメダカが横の田んぼや小川を泳いでいる。少し前までは、どこにでもあるのどかな光景でした。しかし現在は、野生のメダカの数は、絶滅危惧種に指定されるほど減少。見かける機会はめっきりと少なくなりました。
マリアージュキッシングワイドフィンエメラルドフィンタイプ
しかし、その反面、近年は、品種改良が進んださまざまなメダカたちが登場。昔とは違ったカタチで私たちを楽しませてくれます。ベタのようにヒレが伸長する品種や、
令和黒ラメ幹之サファイア系
背中に光り輝くラメがのった品種、
三色系エメラルドフィンタイプ
錦鯉のように柄モノが楽しめる品種など、
写真手前が風月、後ろは墨武(ボブ)
カタチや色味などもさまざまです。観賞魚としても人気を集めている品種改良メダカ。グッピーやベタにも負けない美しい姿は、見ている私たちに癒しの時間を提供してくれます。
日本の環境に適したメダカは、ヒーターやエアコンでの温度管理が必要なく、飼育も簡単。育てやすいのはもちろん、繁殖もさせやすく、初心者でも気軽に楽しめます。
この記事ではこれからメダカを飼ってみたいと考えている方へ向けて、メダカを基礎から、知っておくとよりメダカの飼育を楽しめるワンポイントなどを併せて解説します。
令和ブラックダイヤ
まずはメダカが、どういった魚なのか勉強していきましょう。メダカは、目が高い位置にあるというため目高(メダカ)と名づけられました。この名前が一般的に広がったのは江戸時代以降。当時は、観賞魚よりも食材として知られていたようです。(現在も地域によっては、現在もつくだ煮や甘露煮などで食されています)
紅白エメラルドフィン系
品種改良メダカは、数百種類にも及ぶ品種があり、現在も毎月のように新種が発表されています。しかし、どれも元をたどれば、もともと野生に生息していたキタノメダカとミナミメダカがルーツとなっています。
新潟市水族館マリンピア日本海 提供 「キタノメダカ」
それらの野生メダカから、突然変異として生まれた個体同士をかけ合わせることで、特出した特徴を固定させていったのが品種改良メダカというわけです。改良品種で生まれた品種のなかには、体の弱く繊細な品種もあります。
とはいえ、飼育難易度が若干上がるくらいなもので、飼育のしやすい魚であることには変わりません。大切なのは、特性を知ったうえで飼育すること。ここでは、数あるメダカの品種のなかから、定番なものから人気のあるものをいくつかご紹介します。
黒メダカは、一般的にキタノメダカとミナミメダカといった野生種のメダカを指します。「黒」といいつつも、体色は灰色がかっています。
現在、ペットショップで販売されている個体は、養殖されたもので、比較的安価に入手できる品種です。人気が高いとはいえませんが、どこか懐かしさを感じさせてくれます。
品種改良が進んでいない分、丈夫で繁殖も簡単なので初心者にも飼育しやすい品種です。
本当に体色が黒いメダカといえば、体色の黒を追求し、品種改良が進んだメダカにオロチという品種があります。オロチはメダカが本来持つ背地反応を持たない品種のため、白い容器で飼育しても色あせない特徴を持ちます。本当に真っ黒なメダカを飼育したい方におすすめしたいメダカです。
白メダカは、その名の通り全身が白く美しいメダカ。黒メダカ同様、普通体型で丈夫かつ繁殖も簡単に行えます。価格も安価で挑戦しやすい品種の一つです。
今は、全身の色が抜けて淡いピンク色になっているアルビノの品種も人気です。アルビノはほとんど目が見えていないため、別品種と一緒に飼育すると餌が食べられなかったりいじめられたりするので注意しましょう。
淡い青色の体色を持つメダカです。見る角度によって光って見えたり、絶妙な色の変化が楽しめます。
現在は品種改良が進み、青く輝く品種も複数存在します。例えばジャパンブルーは、体外光が青く輝くメダカで、現在(2022年)最も人気の高い品種の一つです。
オレンジがかった体色を持つヒメダカは、歴史が長いメダカで起源は江戸時代にまで遡ります。品種改良メダカのなかでは、最も古くからある品種といえるでしょう。飼育のしやすさやリーズナブルな価格から長年愛されているメダカです。
ヒメダカに似た体色の楊貴妃メダカは、ヒレや体に赤みが強く出ているのが特徴的な品種です。2004年に登場した改良品種ですが、丈夫で繁殖もさせやすいので、メダカを初めて飼育する方にもおすすめ。成魚になるほど発色が良くなるため、育てる過程で変化を楽しめます。
さらに品種改良が進み、誕生した紅帝は赤みが強く濃いオレンジ色をした品種です。赤ければ赤いほど良いとされ、愛好家の間でも濃い体色の個体を作ろうと品種改良が進められています。
幹之(みゆき)メダカは背中に体外光がのる品種です。光の乗り方によって弱・中・強、スーパー、フルボディというランクがあります。リリース当初は、のりづらかった体外光も、現在では幼魚の段階でスーパーランクに到達する早熟系の個体も多く存在。頭の先まで光が入っている「鉄仮面」というランクも誕生。丈夫で育てやすい品種で、初心者から愛好家まで幅広い層から愛されています。
だるまという名前の通り、丸くずんぐりとした体のかわいらしいメダカです。ちぢみメダカとも呼ばれていて、脊髄が少ない突然変異種を固定させた品種のことをいいます。
愛嬌のある泳ぎ方が人気で、愛好家の方も多い品種ですが、他のメダカと一緒に飼育すると泳ぎが上手ではない分餌を食べ損ねてしまうことがあるため単種での飼育がおすすめ。繁殖も受精率が高くないので、水質の維持などコツが必要です。
黒目が小さくなったメダカをスモールアイと呼びます。スモールアイは、視力が弱く、メダカが持つ背地反応(保護色)も少ないといわれています。片目だけスモールアイの状態で生まれる個体もおり、どの品種からも生まれる可能性がある形状です。好みの分かれる特徴ですが、コアなファンも多いメダカです。
令和黒ラメ幹之サファイア系の幼魚
メダカの飼育は、室内でも屋外でも可能です。しかし、屋外のほうが飼育の難易度は低くなります。屋外で飼育する場合、水槽以外にも、プラ舟やタライといった容器さえあれば、特に必要なものはありません。太陽光と風によって、メダカたちに良い水質が作られていくため、自然に任せておくだけで良いでしょう。
しかし、室内で飼育する場合は、水槽以外にろ過フィルターや照明なども必要となります。ここからは、室内での飼育に必要なものについてご紹介します。
室内で飼育するなら、まず用意しておきたいのが水槽です。メダカは小さい魚なので、小型水槽でも飼育可能ですが、もしスペースが許すのであれば、気持ち大きめのサイズを用意することをおすすめします。
「メダカは1匹に対して水1Lが必要」といわれていますが、一匹あたりの水量が多ければ多いほど、水が汚れるスピードが遅くなるため、水換えの頻度が少なくて済みます。また水量が多いと温度変化もゆるやかになり、水質が安定しやすく、メダカが元気でいられます。
ブラックダイヤ(上見強ラメタイプ)
「メダカ1匹に対して水1L」の通説でいくなら、30cm水槽(水容量は約12L)で12匹飼育できます。50cm水槽(水容量は約35L)なら35匹飼育できるということになります。そして、水質の安定とメダカのより良い健康を望むなら、おすすめは「メダカ1匹に対して水は3L〜5L」です。
人間だって満員よりも空いている電車のほうが快適ですよね。
そして最後に注意しておきたいのは、水槽は満水で使用することがない点です。水容量が35Lの水槽だとしても、溢れるギリギリまで水を入れませんよね。ほかにも、底砂や水草なども入れると、実際の総水量はさらに少なくなります。
実際にどのくらいの水を入れて使用するのかを把握したうえで、飼育するメダカの匹数を考えると良いでしょう。
室内飼育では、ぜひ活用しておきたいのが、「ろ過フィルター」です。水の汚れをろ過してきれいにしてくれるだけでなく、メダカにとって良い環境づくりをするバクテリアの住処にもなります。
外掛け式や投げ込み式、底面式などさまざまなタイプが販売されています。外掛け式は水槽外にはみ出るため、スペースが必要となりますが、メンテナンスが簡単です。
投げ込み式のものは安価なものも多く、メダカ愛好家や専門店でもよく利用されているタイプのろ過フィルターです。
底面式のタイプのろ過フィルターは、筆者は使用した経験がなく、適切なアドバイスができないのですが、水草を使ったレイアウトなどの際に景観を損なわないというメリットがあるようです。
アルテミス
メダカは体が小さくフンの量も少ないので、ろ過能力の低いフィルターでも飼育が可能です。ただ一点、強い水流が苦手なので注意してください。吐出量を調整できるものを使ったり、吐き出し光を壁に向けるなど水流を調整できるタイプを選ぶことをおすすめします。
室内で飼育する場合、メダカの生活リズムの調整のため、照明を使って明るい時間帯と暗い時間帯を作る必要があります。
産卵を目的としないのであれば、1日8時間程度、採卵をして繁殖させたいのであれば一日12時間前後を目安に点灯してあげましょう。
筆者の場合、朝10時に点灯し、23時に消灯するように自動で消灯するタイマーをセットしています。こうすることで、仕事の帰りが遅い場合でも、帰宅後に鑑賞を楽しめるようになります。ただ長時間の照射を行うと苔が生えやすくなったり、植物プランクトンが増えグリーンウォーターになりやすかったりするので注意が必要です。どちらもメダカに害になるわけではありませんが、鑑賞しづらくなります。
避けたい場合は、苔やグリーンウォーター化を防止する薬液などもあるので、活用しても良いでしょう。ちなみに、窓際に水槽を設置できるのであれば照明はなくても飼育が可能です。
インテリアとしてレイアウトにもこだわるなら水槽の底に底砂を敷くのもおすすめです。
底砂は、水槽のアクセントになるだけでなく、バクテリアなどの微生物の住処になり、水質を浄化し安定させる働きがあります。また、水草を直植えするなら底砂は欠かせません。選ぶコツとしては、丸みがあって角がない砂を選ぶと良いでしょう。メダカがぶつかった際にケガをする心配が少なくなります。
ただ、効率よく採卵して繁殖を目的とするなら底砂は敷かないほうが良いかもしれません。メダカの個体によっては、水草や産卵床に卵をつけず、底に落としてしまうことがあります。底に土が敷いてあると、落とした卵を見つけづらく、採卵が難しくなってしまうためです。
どうしても土を敷きたい場合は、親抜きという方法で繁殖を試みるのもおすすめです。
メダカの隠れ家や産卵場所などになる水草は、水槽内に彩を生む癒しのアクセサリーです。水草は、光が当たっているうちは、光合成をして酸素を供給してくれたり、水を浄化してくれたりします。ただ、光がない状態のときは、酸素を消費する呼吸のみを行うため、水槽内の酸欠には注意しましょう。
水草以外にもレイアウト用の石や流木などを配置すると、全体的におしゃれな雰囲気を演出してくれます。メダカだけでなくアクアリウムとして楽しみたいのなら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
メダカに限らず、餌やりは生き物の飼育において大切なポイント。食べたものによって体は作られていくのです。雑食であるメダカの餌やりは、決して難しいことではありませんが、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
メダカへの餌の与え方は、1回の餌やりにつき5分程度で食べきれる量を目安としましょう。食べ残しが底に溜まると、水質悪化の原因となります。胃のないメダカは、食いだめができないので、多すぎると消化不良の原因にもなります。与えすぎには注意しましょう。
最初のうちは加減がわからないと思います。少量を与えてみて食べきったら、もう少しあげてみるなどして、メダカたちの適量を把握すると良いでしょう。
活動が盛んになる夏場は、1日2回程度、春や秋は1日1回を目安に餌やりをしていきます。屋外飼育の場合、水温が下がり活動も鈍くなる冬場は、餌やりは必要ありません。
暖かい地域であれば、冬場でも天気の良い日にメダカが水面まで上がってきていることがあります。
その際は、1分程度で食べきれる量の餌を与えても良いかもしれません。しかし、すぐに気温が下がりそうな場合は、餌を与えると消化不良を起こしてしまうので注意が必要です。
室内で飼育している場合は、メダカが元気に泳ぎ回っているなら1分で食べきれる量を与えます。水底でおとなしくしているようなら、1週間に1度程度の餌やりでも十分でしょう。
雑食性のメダカは、プランクトンやミジンコなどの小さな生物の他、植物や小さな昆虫などさまざまなものを食べます。屋外飼育では、自然とミジンコが沸いたり小さな虫が水面に落ちたりと、餌を与えなくても育っていく場合もあります。
しかし、それだけでは栄養面をカバーできない場合もあるため、粉餌も活用してあげると良いでしょう。メダカ用の人工餌は価格もお手頃で、栄養価も高く、コストパフォーマンスの良いものが多いです。
人工餌以外にもミジンコや糸ミミズ、赤虫などの生餌も入手しやすいので、おすすめ。生餌は、メダカの食いつきが良いので、餌食いが悪い場合に活用したいアイテムです。
ここでは、メダカの飼育におすすめの餌をいくつかご紹介します。
メダカの餌ときいて真っ先に思い浮かべる方も多いほど、定番化しているフレークタイプの餌です。値段も手頃で食いつきも良いと人気。フレークタイプは消化吸収に優れ、水面に浮いている時間も長いので食べ残しが出づらい特徴があります。
口の小さなメダカでも食べやすい顆粒タイプの餌で、ゆっくりと沈む沈下性になっています。さらに納豆菌や乳酸菌、酵母菌を配合し、消化吸収を助け、水汚れを従来の1/2に抑える効果が期待できます。フレークタイプに食いつきを示さない個体でも、顆粒タイプなら良く食べる場合もあるため、自分のメダカと相談しながら餌を選ぶと良いでしょう。
キョーリンから販売されている、産卵・繁殖用に作られたハイカロリーで栄養価の高い餌です。愛好家のあいだでは「金パケ(金のパッケージ)」と呼ばれ、親しまれている定番中の定番商品です。
産卵数を増やしたい場合に少量を複数回にわけて与えるのがおすすめ。粒が大きいため、稚魚に与える場合は、すりつぶしてから使用すると良いでしょう。
生餌を与えたいけれど、抵抗がある場合におすすめしたいのが天然素材を使った乾燥フードです。糸ミミズは食欲を増進させる働きがあり、高たんぱくなので、メダカの餌としてはもってこいのアイテム。生きているイトミミズは苦手でも、これなら気軽にあげられるのではないでしょうか。
雲州三色
水中で活動するメダカにとって『水』は、私たちでいう空気のような存在です。命にも大きく影響する水。メダカは水質に順応しやすいですが、急激な温度変化や水質変化には弱い生き物です。場合によっては病気になったり死んでしまうことも。ここでは適切な水環境と、水換えの方法について見ていきましょう。
メダカは日本の気候に順応しているため、屋外であればほとんど手がかかりません。水温は15〜30℃くらいが良いとされていますが、夏場の日当たりの良い場所では、35度を超える場合も。それでもメダカは死なずに元気に泳いでいることが多いです。それだけ、日本の環境に適しているメダカですが、急激な温度変化には注意が必要です。
水量が少ない容器で飼育していると、急な大雨や天気の変化の影響を強く受けるため、メダカにとっては厳しい環境になります。
また、川の水や地下水で飼育する場合は、良からぬ細菌が混じる場合もあるため注意しましょう。対策としては、前日に水道水をバケツに貯めておくなどして用意した汲み置き水を使うことをおすすめします。すぐに使用したい場合は、市販のカルキ抜き(塩素)を使用するのも良いでしょう。カルキは地域によって、濃度が若干異なることもあるので、「引っ越し前はそのまま使っても平気だったのに、引っ越し後は死んでしまった」なんてことも。
また水換えの際は、水温の違いにも注意が必要です。温度差はできるだけないほうが良いので、可能であれば同じ環境に一日置いた汲み置き水を使用することをおすすめします。カルキも抜けて、温度も同じになるので、メダカにとっても負担が少なくて済みます。
また、メダカの飼育には弱酸性から弱アルカリ性のpHが理想といわれています。地域によって水道水や井戸水のpHに違いがあるため、事前に検査薬を使って調べておきましょう。
メダカを飼育している水は、餌の食べ残しや糞、メダカの呼吸などによるアンモニアの排出で日々汚れていきます。水草の浄化作用やバクテリアの定着によって水質が安定することはあっても、定期的な水換えは欠かせません。飼育環境によって異なりますが、基本的な目安としては「1〜2週間に一度」1/3~2/3の水を交換すると良いでしょう。メダカ飼育歴の長い愛好家や専門家は、すべての水を一週間に数回変える場合もありますが、それは経験を積んでから挑戦することをおすすめします。
餌をあげすぎてしまったり水が白く濁ったりした場合は、その都度水換えを行うと良いでしょう。一番大切なのは日頃からメダカをよく観察してあげること。そうすると「少し泳ぎ方がしんどそうだな」「餌の食いつきが悪いな」などと些細な変化に気づけるようになります。
調子が悪いときには、塩浴をしたり市販されている専用の薬で薬浴したり、早めの対応をしましょう。早期発見であれば、大半は回復します。
また、冬場の水温が低い時期は、メダカがほとんど活動せずに冬眠のような状態になります。この時期は、餌も食べず、糞もほとんどしないので水替えをする必要はありません。逆に水換えをすることで、体調を崩してしまう可能性も。
もっとも簡単で一般的な水換えの仕方は、以下の手順です。ぜひ参考にしてください。
メダカは室内でも屋外でも飼育することができます。
水槽で飼育する場合は、メダカを横から観察することができるので、泳ぐ姿や水槽のレイアウトなどを楽しむこともできます。また、メダカは体調が悪いとヒレを閉じるため、横見のできる水槽のほうが異変に気づきやすく、健康管理が楽に行えます。
室内飼育では、日光の代わりにライトが必要になったり、ろ過装置をつけたりと道具も必要になりますが、1年をとおして飼育環境をコントロールしやすく、年中楽しめるというメリットがあります。
一方で屋外での飼育では、トロ舟やタライなどの容器で上見がメインとなるでしょう。品種改良が進んだメダカは上から見るほうが楽しめる場合もあります。
また日の光に照らされたメダカは、宝石のように輝きを放ち、室内ではなかなか得られない感動を与えてくれます。太陽の光が差し込む環境下では、メダカがすくすくと健康に育つので、観察のしがいがあるというもの。好みに合わせて室内・屋内飼育を選んでみると良いでしょう。
室内での飼育は、ろ過装置やエアーレーション、ライトなど必要となるアイテムは増えますが、環境をコントロールしやすいメリットがあります。日照時間と温度次第で、年中、繁殖を楽しむことも。毎日8時間〜13時間程度の明るい時間を作り、メダカの生活リズムを整えてあげると、ストレスなく育ちます。
水草や流木などでメダカの隠れ家を作ってあげたり、水質の安定のため底砂や中和剤を上手く活用すると良いでしょう。
屋外飼育のポイントは、天候の変化と外敵から守ることです。
たとえ急激な雨によって増水し、メダカが水槽の外に流されてしまう恐れも。雨水が入らないように屋根を作ったり板をかぶせたり、一定量まで水かさが増したら排水できるような仕組みを作る(オーバーフロー対策)とよいでしょう。
また、夏場などの気温が高い季節には、水が蒸発して減っていきます。冷たい水道水で足し水をすると、急激な水温低下によってメダカが体調を崩す可能性も。そうならないように、あらかじめ、いつでも足し水ができるようバケツ等に水を貯めておくと良いでしょう。
またメダカには、猫や鳥、ヤゴなどのさまざまな外敵が存在します。特にヤゴは、容器に侵入すると底のほうで身を隠すため、発見が遅れてしまう場合がほとんどです。毎日少しずつメダカが減っていくことも少なくありません。そうならないためには、水槽に網を張ったり、定期的な水替えが必要となります。
朱紅菊
今回は初心者の方に向けたメダカの飼い方についてご紹介しました。
丈夫で手間のかからないメダカは、初めての観賞魚飼育にもおすすめです。今回ご紹介したポイントさえ押さえておけば、誰でも簡単にメダカ飼育を楽しめます。
飼いたいメダカの品種と特徴をよく理解し、飼育する場所を決めてから必要なものをホームセンターなどで購入するようにしましょう。例えば、エメラルドキッシングワイドフィンといったヒレが伸びるタイプのメダカは、上見はもちろん、特に横見が美しい品種です。こういったメダカは水槽で飼育したほうが、その個体の魅力をより堪能できます。
また、メダカは繁殖も簡単に楽しめる魚でもあります。親から子へ。世代を通して愛情を注げるのはメダカならでは。繁殖させるのか、産卵した場合にどうするのか、あらかじめ決めておくと良いでしょう。
美しいメダカを元気に飼育するために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。あなたの楽しいメダカライフを応援しています!