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メダカといえば昔から田んぼや川などでよく見かけるポピュラーな魚です。最近ではさまざまな品種のメダカが登場し、観賞魚としても人気を集めています。何といってもメダカは飼育が簡単で、初心者にも育てやすいのがポイント。
この記事ではこれからメダカを飼ってみたいと考えている方へ向けて、メダカを基礎から解説します。
まずはメダカとはどんな魚なのかを知ることからスタートしましょう。
メダカの名前は目が高い位置にあるという外見の特徴から付けられた名前で、江戸時代以降にメダカという名前が一般的に広がったといわれています。ここではメダカの特徴や種類についてご紹介します。
メダカには数百種類にも及ぶさまざまな品種のものがいます。どの品種も「黒メダカ」というメダカが突然変異して生まれ、そこから改良品種によって固定されたものです。
改良品種で生まれた品種の中には繊細で飼育管理が難しいものもいます。初めてメダカを飼うという方は華やかな見た目だけではなく、特性を知ったうえで飼育を検討するようにしましょう。
ここではたくさんあるメダカの品種の中から、人気のある代表的な種類をご紹介します。
すべての品種メダカの原種である黒メダカは川や田んぼなどにいる野生のメダカで、灰色がかった体をしているのが特徴です。
保護色なので、飼育環境によって色の濃さが変わる場合もあります。
丈夫で繁殖も成功しやすく、初心者にも飼育しやすい品種です。
全身が白く美しいメダカで、原種の黒メダカと同じような体型をしています。全身が真っ白なアルビノメダカという品種もいますが、白メダカは体が丈夫で繁殖も簡単に行うことができるため、初心者向きの品種です。
繁殖ペースが増え過ぎる場合もありますので、注意しましょう。
淡い青色の身体のメダカで、特に上から見ると青みがかっているのがよくわかります。見る角度によって光って見えたり、絶妙な色の変化が楽しめるのがポイント。
原種に近いため、丈夫で育てやすい品種です。ペットショップやホームセンターなど身近な場所でお手頃な価格で入手できます。
原種の黒メダカから突然変異で生まれた、黄色からオレンジのような体色のメダカです。江戸時代にはすでに飼われていたという長く愛されている品種。
飼育しやすいためよく飼育されているので、メダカとうとヒメダカを連想する方も多いでしょう。
ヒメダカに似た体色の楊貴妃メダカは、ヒレや体に赤みが強く出ているのが特徴的な品種です。2004年に登場した改良品種ですが、丈夫で繁殖もさせやすいので、改良品種を始めて育てるという方にもおすすめ。
成魚になるほど赤みの発色が良くなります。
幹之(みゆき)メダカは背全体がブルーやシルバーに美しく光る人気の改良品種です。ヒカリの入り具合によって「弱光」「強光」などとランク付けされていて、頭の先まで光が入っている「鉄仮面」が最上級といわれています。
ここまで紹介してきた品種に比べれば短命といわれていますが、丈夫で育てやすい品種です。とても華やかなので、群泳させるのもおすすめ。
だるまという名前の通り丸くずんぐりとした体のかわいらしいメダカです。ちぢみメダカとも呼ばれていて、脊髄が少ない突然変異種を固定させた品種のことをいいます。
愛嬌のある泳ぎ方が人気で、愛好家の方も多い品種ですが、他のメダカと一緒に飼育すると泳ぎが上手ではない分餌を食べ損ねてしまうことがあるため単種での飼育がおすすめ。
繁殖も受精率が高くないので、水質の維持などコツが必要です。
メダカの飼育は室内でも屋外でも可能です。
屋外での飼育は自然に任せやすいため必要なものはあまりありません。室内で育てる場合には飼育環境を維持させるために必要な装備があります。
まずは室内での飼育に必要なものについてご紹介します。
まずは水槽です。メダカは小さい魚なので、小型の水槽でも飼育可能ですが、水槽の大きさの目安は「メダカ1匹に対して水1L」ということを押さえておきましょう。30cmの水槽では水容量が約12Lなので12匹飼育できます。50cmの水槽では約35Lの水容量なので35匹飼育できるということになります。
しかし、満水にすることはあまりなく、底砂や水草なども入れるため実際の総水量にあわせて匹数を考えるようにしてくださいね。
水の汚れをろ過してきれいにしてくれるろ過フィルターです。
外掛け式や投げ込み式、底面式などさまざまなタイプがあります。
メダカはフンの量も少ないので、シンプルなもので十分飼育が可能ですが、強い水流に弱いため吐出量を調整できるものを使ったり、吐き出し光を壁に向けるなど水流を調整して使いましょう。
メダカのバイオリズムの調整のため、照明を使って明るい時間帯と暗い時間帯を作る必要があります。
1日8時間程度を目安に照明をつけて、夜間は消灯するようにすると体を休めることができ、健康的な飼育のリズムが作れます。タイマー付きの照明もありますので、おすすめです。 また、照明の代りに窓際で太陽光を当てるのは水温が急変したり苔が生えやすくなったりするため控えた方が良いでしょう。
水槽の底には底砂を敷いておきましょう。
底砂は、水槽のアクセントになるだけでなく、バクテリアなどの微生物のすみかになり、水質を浄化し安定させる働きをしてくれます。
また、水草を植える際には底砂は欠かせません。丸みがあって角が無い砂を選ぶと、メダカがけがをしてしまう心配も少ないのでおすすめです。
メダカの隠れ家や産卵場所などになる水草はぜひ入れておいてほしいアイテムの一つです。光合成をして酸素を供給してくれたり、水を浄化してくれる作用も期待できます。
水草の他にはレイアウト用の石や流木などもメダカの隠れ家になったり、水槽の雰囲気をよくしてくれますよ。
メダカに限らず、餌やりは生き物の飼育において大切なポイントです。
人に慣れてくると、勢いよく近寄ってくるようになり、きちんと餌が与えられているということです。
雑食であるメダカの餌やりは難しいことはありませんが、おさえておきたいポイントもいくつかありますので、ここでご紹介します。
メダカへの餌の与え方は、食べる量は個体差がありますので、1回につき5分程度で食べきれる量を目安となります。食べきれなかった餌は底にたまってしまい、水質の悪化の原因となります。メダカは食いだめができないので、消化不良の原因にもなりますので、与えすぎには注意してくださいね。
活動が盛んになる夏場は1日2回程度、春や秋は1日1回にします。冬場は水温が下がり活動も鈍くなります。屋外で飼育している場合はほとんど餌やりは必要ありません。暖かい地方であれば、陽気な日で水面にメダカが上がってきているようなら1分程度で食べきれる量の餌を与えてください。
室内で飼育している場合は、メダカが元気に泳ぎ回っているようであれば1分で食べきれる量を与えます。水底でおとなしくしている時間が長い場合は1週間に1度程度与えれば十分です。
また、夜間や明け方など、メダカの活動が鈍っている時間帯にエサを与えると食べ残したり消化不良につながるため、メダカが活動している時間帯にエサを与えるようにしてください。
雑食性のメダカは、プランクトンやミジンコなどの小さな生物の他、植物や小さな昆虫など様々なものを食べます。屋外飼育では水の中にこういったものが自然と混入してきますが、それだけでは足りないため、室内飼育同様にきちんと飼育する人が餌を与えるようにしましょう。
メダカ用の人工餌は価格もお手頃で、栄養価も高いためおすすめです。人工餌以外にはミジンコや糸ミミズ、赤虫などの生餌もあります。栄養価も高く、メダカの生育に良い餌ではありますが、高価で手がかかるのが難点ともいえます。人工餌を主食に、生餌をおやつ程度に与えると良いでしょう。
メダカの飼育におすすめの餌をいくつかピックアップしてご紹介します。
メダカの餌として定番化しているフレークタイプの餌です。値段も手ごろで食いつきも良いと人気。フレークタイプは消化吸収に優れ、食べ残しや排泄物が減るという特徴があります。
口の小さなメダカでも食べやすい顆粒タイプの餌で、ゆっくりと沈む沈下性になっています。さらに納豆菌や乳酸菌、酵母菌を配合し、消化吸収を助け、水汚れを従来の1/2に抑える効果が期待できます。
産卵・繁殖用に作られたハイカロリーで栄養価の高い餌です。産卵数を増やしたいなどという場合には少量を複数回与えるようにするのがおすすめ。稚魚にも与えることができますが、粒が大きいため、すりつぶしてから与えるようにしましょう。
生餌を与えたいけれど手がかかって大変だという方におすすめな天然素材を使ったフードです。糸ミミズは食欲を増進させる働きがあり、高たんぱく。おやつ用にもおすすめです。
水中で活動するメダカにとって『水』とは命ともいえます。メダカは水質に順応しやすいですが、急激な変化や水質の悪化では病気になったり死んでしまうこともあります。
ここでは適切な水環境についてと、水槽の水換えについてご説明します。
メダカは日本の気候に順応しているため、手がかからないといわれています。 水温は15~30℃くらいが良いとされています。水量は前述の通り「メダカ1匹に対して水1L」が目安です。屋外で飼育する場合は冬に水が凍ってしまったり、夏は急激に水温が上がってしまう恐れもありますので、水量を多くしておくと良いでしょう。
地下水をくみ上げて使う場合にはそのままでも大丈夫ですが、水道水を使う場合にはカルキ(塩素)抜きが必要になります。水道水を屋外で24時間程度汲み置きしておくと自然に塩素が抜けます。さらに水温も気温と同じくらいになるため水換えの際はそのまま使用できます。
水道水をすぐに使いたい場合には市販のカルキ抜きを使用してから使用してください。
また、メダカの飼育には弱酸性から弱アルカリ性のpHが理想といわれています。地域によってpHに違いがあるため、事前に検査薬を使って調べておくと安心ですよ。
メダカの餌の食べ残しや糞などで水が汚れてしまいます。水草やバクテリアなどが水質を安定させてくれはしますが、それでも定期的な水換えは必要です。目安としては「1~2週間に一度」1/3の水を交換するようにします。
餌をあげ過ぎた時や苔が生えやすい場合、水の透明度が低い場合などは水質の悪化が考えられるので、水換えの頻度を増やすなど対応してください。
冬場で水温が低い時期には、メダカがほとんど活動せず、餌も食べないので水替えをする必要はほとんどありません。しかし、暖かい地域や元気に泳ぎ回って餌を与えている場合には、水換えをするようにしてくださいね。
水換えの仕方は次の手順を参考にしてください。
メダカは室内でも屋外でも飼育することができます。
室内で飼育する場合はメダカを横から観察することができるので、泳ぐ姿や水槽のレイアウトなどを楽しむこともできます。日光の代りにライトが必要になったり、ろ過装置を付けたりと専門的な装置も必要になりますが、1年をとおして水温が安定しやすいので、冬も冬眠をさせずに泳ぐ姿を楽しめるというメリットがあります。
一方で屋外での飼育ではメダカを上から観察するので、日光を浴びて泳ぐ自然に近い姿や季節感を感じることができます。太陽の光がが差し込む環境下ではメダカが色鮮やかに育ったり、プランクトンや虫などの餌が自然と混ざったりと自然任せにしやすいのもポイント。
好みに合わせて室内・屋内飼育を選んでみると良いでしょう。
室内でも飼育のポイントはライトを当てて日照時間を確保すること。毎日8時間~13時間程度明るい時間を作ってメダカの生活リズムを作ってあげることが大切です。
自然環境に近づけるため、水草や流木などでメダカの隠れ家を作ってあげたり、水質の安定のため底砂や中和剤を使うといったお手入れも必要となります。
自然環境に近い飼育ができる屋外飼育のポイントは、天候の変化と外敵から守ることです。
急激な雨によって増水し、メダカが水槽の外に流されてしまう恐れがあります。増水の恐れがある場合には雨水が入らないようにしたり、一定量まで水かさが増したら排水できるような仕組みを作るといった対策をすると安心です。
夏場など気温が高い季節には水が蒸発して減ってしまいます。いつでも足し水ができるようにバケツ等に水を貯めておくと良いでしょう。急激な水温の上昇を避けるためによしずなど日除けになるものを利用するのもおすすめです。
また、メダカには猫や鳥、トンボの子供のヤゴなどさまざまな外敵が存在します。水槽に網を張ったり、移動できる水槽にするなど対策が必要です。
今回は初心者の方に向けたメダカの飼い方についてご紹介しました。
丈夫でお世話も比較的少ないメダカは、観賞魚の飼育が初めてという方でも簡単に飼育することができます。メダカの種類や室内・屋外での飼育によって気を付けたいポイントはありますが、基本を押さえれば長く楽しむことができます。
飼いたいメダカの品種と特徴をよく理解し、飼育する場所を決めてから必要なものをホームセンターなどで購入するようにしましょう。
また、メダカは繁殖も比較的簡単にできる魚ですので、繁殖させるのか、産卵した場合にどうするのかということにもあらかじめ決めておくと安心ですよ。
かわいいメダカを元気に飼育するため、この記事を参考に基本的な飼育のポイントをよく抑えておいてくださいね。