家に羽アリが大量発生する原因は? 発生しやすい場所や時期、対処法をフマキラーが解説
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観賞魚と水槽を愛するアクアリストたち共通のお悩み、それが「水換え」。うっかりすると水槽の周りに水がこぼれてビチャビチャになるし、抜いた水を運ぶのは重いし、冬は手がかじかむし……うわあああ、もうメンドくさーい!
しかも、「週1で換えるのがベスト」「うちは毎日換えてる」「いっそ換えないほうがいい」など、いろんな説がある。一体どれが正しいのだろう? そして、もっとラクな水換えの方法はないものか?
……なんて考えていた2020年、マイノリティだった「いっそ換えない」派もどっと増えそうな、驚きのアイテムが誕生しているのだとか!
というわけで、観賞魚ブランド「テトラ」をはじめ、ペットのためのアイテムを広く販売するスペクトラム ブランズ ジャパン株式会社へ。自身も自宅に10以上の水槽を持ち、熱帯魚やカメ15匹などを飼っている河井雅典さんに教えてもらおう。
ペット事業部 ブランドマーケティング本部のブランドスペシャリスト・河井雅典さん。オフィスでも席のそばに水槽を置く、筋金入りの愛好家だ
「弊社では定期的に、水槽ユーザーを対象にアンケート調査を行っているのですが、確かに、いつ見ても水換えはみんなのお悩みの上位。でも、詳しく聞くと、水換えの方法を間違っているケースも多いのです」
スペクトラム社が行った「アクアリウムの悩み調査」
たとえば、子どもが夏祭りでとってきた金魚を育てることになったご家庭で多発しているのが、水換えのたびに魚をほかの容器に移し、水槽を風呂場や庭に持っていって、ガラガラと砂利ごと中を丸洗いして、真水を満たして魚を戻す……というもの。
「この方法は、確かに小学校などでよく見られる育て方ですが、水が入った水槽は重くて労力がかかるうえに危険です。本来は、水槽を動かさずにホースを使って一定量の水を抜き、新しい水を足すだけ。それが正しい水換えの方法です」
では、そもそもなぜ水換えが必要なのだろう?
水槽の中ではバクテリアが汚れを分解している
「一言でいえば、水槽の中にたまった汚れを除去するため。細かく説明すると、水槽の中のバクテリアが餌の食べ残しや魚のフンなどの汚れをどんどん分解してくれるのですが、分解しきれない毒、つまり『硝酸塩』を取り除く必要があるのです」
硝酸塩は毒性が低いものの、濃度が高くなると魚に有害となって、水質も酸性に傾いてしまう。魚の多くは弱アルカリ性〜弱酸性の水で暮らしており、強い酸性の水の中では体が溶けてしまうこともあるそうだ(怖い!)。
「そこで、水換えの出番! 水中に溶けている硝酸塩を、水と一緒に汲み出し、きれいな真水を入れることで水の毒性を薄めるのです」
薄める……ということは、換える水の量は多ければ多いほどよい?
「いいえ、換えすぎはかえって毒。魚にとって、環境の変化は大きなストレスになるのです。私たちは、水槽の3分の1から半分くらいの量を、週1回くらいのペースで換えるのを推奨していますね」
とはいえネットの声を探ってみると、週1ではなく「毎日換える」派の存在も。河井さん、これは一体?
「それは、魚にたくさん餌をあげて大きく育てたいときなどに使われる手法です。バクテリアには頼らず、自力でクリーンな環境を維持し続けるので、1日たりとも水換えを休むことは許されません。ストイックに水を操る、上級者の手法です!」
なるほど、彼らは猛者であったのか。もうひとつ気になるのが「いっそ換えない」派。水換えしなくて平気なら、誰も悩んでいないはずだが……河井さん、これは?
「いっそしない。その選択、可能です」
でも、水槽内に毒が溜まって、酸性になって、お魚の体が溶けてしまう(こともある)のでは?
「実は、可能になったのです。2020年から」
……詳しく聞こう。一体どういうこと!?