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凸凹とした質感が魅力的な漆喰壁。照明をつけると陰影ができ、おしゃれな空間にすることができます。漆喰は見た目だけでなく湿度を調節する機能や防火性もあり、古くからお城や蔵の壁にも使われてきました。
そんな漆喰壁ですが、準備をしっかりすれば実は簡単にDIYできるんです。この記事では漆喰の特徴や必要な道具、塗り方を紹介していきますので、漆喰壁を初めてDIYする方はぜひ参考にしてみてください。
まずは漆喰壁の特徴について解説していきます。漆喰は水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主成分としていて、部屋の中の湿度を調整したり、消臭や断熱効果もあります。他にも不燃性のため防火性などの機能も。
塗り方によって様々な模様をつけることができ、凸凹とした質感は部屋を優しい雰囲気にしてくれます。フラットに塗れなくても、かえってその凸凹が味になり愛着も湧いてくるため、漆喰を初めて塗る方でも楽しみながら作業できます。
漆喰壁は時間が経っても劣化しにくく、一度塗ってしまえばクロスのように定期的に張り替える必要がありません。もし傷や汚れがついても上塗りできるので、メンテナンスのコストも抑えることができます。塗る手間はかかりますが、見た目がおしゃれで機能性も兼ね備えているのが漆喰壁の特徴です。
漆喰壁DIYをするにあたり、まずは下調べや準備をしっかり行いましょう。実際に漆喰を塗るまでに、次の4つの工程が必要になります。
それぞれ詳しく見ていきます。
漆喰は壁に直接塗ることはもちろん、クロスの上からでも塗ることができます。まずは漆喰を塗る場所を決めて、部屋の壁がどのような素材できているかを確認しましょう。
ビニールクロスや砂・繊維壁、石膏ボードやコンクリートなどの壁には基本的には下地を作る必要はありませんが、シーラー(下地調整剤)が必須になります。シーラーを塗ったほうがキレイに仕上がり、ひび割れや色ムラなどを防いで長持ちさせることができるため、なるべく塗るようにしましょう。
塗る場所が決まったら、次の必要な道具を揃えましょう。
下地調整剤がなくても漆喰は塗れますが、よりキレイに仕上がるためよければ用意しましょう。漆喰剤は買ってすぐ塗れるもの(練漆喰)から、水で薄めて使うもの、水やのりと混ぜて練って塗るもの(粉漆喰)など様々あります。練漆喰は手軽に使える反面、価格が高め。粉漆喰は混ぜる手間はかかりますが、価格が安い特徴があります。自分に合った漆喰剤を選んでみましょう。
また、漆喰は白やアイボリーなどスタンダードなものから、商品によってはグレーやピンク、ブルーなどカラーバリエーションが豊富なため、部屋の雰囲気や好みに合わせて選んでみてください。
コテは大きすぎず小さすぎない180mm〜200mmほどのものを選ぶようにしましょう。コテで塗るのが難しい場合、ローラーでも塗ることができます。コテ板は専用のものでなくても、使わない木の板やチリトリなどで代用できるので費用を抑えたい方におすすめです。
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この3つは下地や漆喰を塗る前に、汚したくない床や壁などを養生する際に使います。マスカーは養生テープとビニールシートが一体になったもので、広い範囲の床や壁を養生するのに便利です。マスカーが破れてしまうのが心配な方は、さらに上にビニールシートや新聞紙で覆うと安心して作業できます。
道具が準備できたらさっそく養生していきますが、隙間を作らずしっかり養生するためにまずは次の3つを行いましょう。
壁のほこりや汚れを取ることでキレイに下地作りができます。汚れがついたままだと仕上がりの際にムラができてしまうので、きちんと掃除するようにしましょう。合わせてクロスが剥がれていたり浮き上がっているところがあれば剥がし、壁掛けの時計やインテリアも外します。
ここまでできたら、マスキングテープやマスカー、新聞紙などを使って汚したくない床や壁を養生していきます。漆喰は塗ると厚みが出るため、その厚み分壁から2mmほど空けて養生するようにしてください。漆喰は一度はみ出て塗ってしまうと中々落ちないため、隙間がないように注意しましょう。
漆喰壁のDIYは次の4ステップで行っていきます。
順番に見ていきましょう。
シーラーはよく振り、バケツに使う分だけ入れて塗っていきます。最初に角や巾木など細かな部分を丁寧に塗ってから、広い部分を塗っていきましょう。乾いたら二度、三度と厚塗りになるように塗り重ねていきます。
下地調整材が塗れたら漆喰を塗っていきます。バケツに使う分の漆喰を入れ、コテの先でコテ板に乗せて塗っていきます。粉漆喰の場合は、事前に水とのりで練っておきましょう。塗り方のコツは、コテ板を壁に当てながら、コテに軽く角度をつけて少し壁から浮かせて塗り広げていくこと。角度をつけすぎると、漆喰を削ってしまうので注意してください。
塗り進める順番は基本は上から下へ、右利きの人は左端から、左利きの人は右端から塗り進めます。一回目でうまくできなくても、二回目にキレイに仕上げれば大丈夫ですので、コツを掴むつもりで塗ってみましょう。二回目は一回目が乾く前に塗り重ねる必要があるため、壁を四面塗る場合は一面ずつ塗り進めます。漆喰によっては一度塗りで大丈夫なものもあるので、塗る前にきちんと商品の使い方を読んでおくようにしましょう。
二回漆喰を塗り重ねたら、乾く前に模様をつけましょう。模様を付けない方はそのままステップ4に進んでください。画像のような扇状の模様は、自分の手首を軸にコテを左右に回転させて作ります。コテ以外にもハケやスポンジ、ブラシや手でも模様を作ることができ、小さな石やガラスを埋め込むことも可能ですので、好きなように模様作りをしてみましょう。
漆喰が塗り終わったら、乾き切らないうちに養生に使ったマスキングテープやマスカーを丁寧に剥がします。漆喰が乾いてから剥がすと、ひび割れができてしまう危険があるため注意してください。また、塗る際に使ったコテやコテ板なども、漆喰が乾かないうちにキレイに拭き水洗いをしましょう。
養生を剥がして1日乾燥させたら壁掛けなどインテリアを戻し、漆喰壁DIYは完了です。
いかがでしょうか。ここまで漆喰の特徴やDIYの準備、漆喰の塗り方を紹介してきました。一見難しそうに見えますが、コツを掴んでしまえば模様も好きなようにつけることができ、キレイに仕上げられます。ぜひこの記事を参考に、漆喰壁のDIYに挑戦してみてください。
また、カインズではDIYに便利なコテや養生グッズなど豊富に取り揃えています。オンラインショップもありますので興味がある方はご覧ください。