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7月からの家庭菜園は簡単? プランターでもできるおすすめの野菜7選

スタッフ

カインズ How to 園芸編

カインズ How to 園芸編

カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」の園芸関連のコンテンツを文字起こししています。

家庭菜園は初めての方でも簡単に始められますが、7月の難易度は少し高めだといわれています。梅雨と重なるため高温多湿の日が増えることや、病気・害虫が発生しやすくなることが主な理由です。また、7月中旬以降は台風対策が必要になることもあります。

しかし、7月でもよく育つ野菜はもちろんあります。野菜選びと、ちょっとした注意点さえ守れば、プランターでも十分育つでしょう。そこで今回は、7月から始めても失敗しにくい、おすすめの野菜を7つ選びました。

7月の家庭菜園を簡単にするためのアイテム

  • 野菜培養土
  • 野菜に合ったプランター(基本は大きめ)
  • 鉢底石
  • 肥料
  • 防虫ネット

種や苗の前に準備するのが、野菜の栄養となる良い土です。水持ち、水はけ・通気性に優れ、酸度(酸性やアルカリ性の強さ)が適度な土を作ります。畑なら土の状態を調べるところから始め、大小の粒が混ざり合う「団粒構造」を意識したり、苦土石灰(くどせっかい)を使って酸度調整をしたりと、種まきや苗植えをする3週間前からの作業が必要です。

しかしプランターで始めるなら、すでに栄養満点に仕上がっている野菜培養土を使えば解決です。土の量は多いほど好ましいので、プランターはできる限り大きいサイズを用意しましょう。排水性と通気性を高めるために、プランターの底には鉢底石を敷きます。

効率良く野菜を育てるために、肥料も欠かせません。固形のタイプもありますが、初心者の方には液体肥料が使いやすいでしょう。また、7月は害虫が発生しやすいので防虫ネットも用意すると安心です。

ほかにもあると便利な道具は、家庭菜園を始めたい!必要な道具やあると便利なアイテム一覧で幅広く解説しています。

1.葉ネギ

7月からでも始められる葉ネギの家庭菜園

薬味として大活躍する葉ネギ。長ネギのように土寄せする必要がなく、手間がかからないのでイチオシです。種まきから収穫までの期間が短いのも嬉しいポイント。スーパーなどで買ってきたネギの根本を植える再生栽培もおすすめです。

種類 ヒガンバナ科
収穫時期 9~11月
収穫の目安 草丈30cmほど
プランターの目安 小型~標準サイズ
簡単ポイント ・暑さにも寒さにも強い
・土寄せが不要
・短期間で収穫可

プランターは標準サイズが一般的

少量なら小型のプランターでも可能ですが、できれば標準サイズ(深さ・横幅20cm程度)のほうが好ましいです。

種まきから発芽までは約1週間

1cmほどの穴を空け、5~10cm間隔で種まきします。発芽するまではしっかりと水やりをしましょう。乾燥防止のため不綿布を使う手もあります。通常は約1週間で芽が出ます。

栽培時は日当たりの良い場所へ

発芽さえすれば、極度に乾燥しない限り強く生きてくれます。ただし、できるだけ日当たりの良い場所に置いてあげましょう。月1~2回程度で追肥をすると、より元気に育ちます。

収穫は2回以上楽しめる

高さが30cmほどになったら収穫時期です。株ごと引っこ抜いてもよいですが、根本3~5cmほどを残して切り、追肥してやると再び生えてきます。永久に栽培できるわけではありませんが、少なくとも2度は楽しめるでしょう。

なお、ネギを畑で本腰を入れて育てたい方は、初心者にもできるネギの育て方・栽培方法【解説動画付き】も参考にしてください。

2.コマツナ

7月からでも始められるコマツナの家庭菜園

コマツナは7月だけでなく、年間を通して育てやすい野菜です。種まきから収穫までが短期間なのも嬉しいポイントで、収穫時期を誤らなければ、やわらかくて栄養満点のコマツナが穫れます。

種類 アブラナ科
収穫時期 8~9月
収穫の目安 草丈20cm以上
プランターの目安 標準サイズ
簡単ポイント ・1年を通して育てやすい
・種まきから約1か月で育つ
・適応力が高く連作も可能

プランターは標準サイズで

深さ20cm以上で、奥行きも25cm以上あるプランターが育てやすいでしょう。しかし、株が少量ならこれより小型サイズでも大丈夫です。

種まきは時期をずらすのがコツ

深さ1cmほどの種まき溝を作ったら、1cm間隔で種をまきましょう。土を被せたら軽く押さえて固定します。コマツナは種が小さいことから、水やりの過程で流れてしまわないようにするためです。

ここでポイントなのが、10日後くらいに再度種まきをすることです。夏植えのコマツナは発芽まで3~4日、収穫までは1か月ほどでできるため、時期をずらして種まきをすることで、新鮮なコマツナを次々と楽しめます。

防虫ネットや間引きで害虫対策を念入りに

コマツナは害虫にやられやすいので、防虫ネットを立てることをおすすめします。また、間引きをしないと加湿気味になり、やはり害虫が増えてしまいます。双葉が伸びてきたタイミングで、株間の目安が3cm~4cmになるよう間引きしましょう。本葉が伸びてきたら再び間引きし、最終的には5cm~6cmの株間になるよう調整します。間引き後は追肥もお忘れなく。

毎食分のように収穫できる

高さが20cm以上になったら収穫時期です。あまり育ちすぎると味が落ちるので、25cm程度を目安にするとよいでしょう。時期をずらして栽培すれば、毎食分のように収穫できるかもしれません。

もっと詳しい情報を知りたい方は、コマツナの育て方【カインズ野菜図鑑】も参考にしてください。

3.ニンジン

7月からでも始められるニンジンの家庭菜園

ニンジンは畑で育てるイメージがあるかもしれませんが、実はプランターでも十分育てられます。発芽までの手間が少々かかるものの、そこさえ乗り越えれば成功したも同然。春まきより夏まきのニンジンのほうが成長が早く、甘くて味がしっかりしているので、収穫後のお楽しみ度も高いという理由で選出しました。

種類 セリ科
収穫時期 10~2月
収穫の目安 根本が4~5cm
プランターの目安 品種によって調整
簡単ポイント ・『黒田五寸』など暑さに強い品種がある
・発芽さえすればほぼ成功

ミニニンジンなら小型のプランターでも可

育てる品種によってプランターの大きさをそろえることが大切です。ミニニンジンなら深さ15cm以上、もう少し大きく育つ品種なら30cmの深型プランターを用意しましょう。

種は深く埋めすぎないよう注意

ニンジンの種は、光が当たるように薄めに埋めるのがポイント。1cmほどの溝に1cm間隔でまき、種が隠れる程度に土を被せましょう。土が乾燥すると発芽しないので、水やりは毎日きちんと行います。保水性を上げるために不織布を被せるのも手です。

栽培時の間引きは3回行う

発芽後は3回、間引きが必要です。1回目は本葉が生えてきたタイミングで、株間が3cmになるように調整します。本葉が3~4枚に成長したら4cm間隔に間引きし、追肥と土寄せをしてあげましょう。本葉が5~6枚になったら10cm間隔になるよう間引きします。強く引き抜くと株が傷つくことがあるので、園芸バサミを使うのがおすすめ。

大きくなりすぎる前に収穫

根の大きさが4~5cmになったら収穫できます。大きくなりすぎると根が割れてしまうので要注意。もし秋以降に収穫する場合は、寒さから守るために土寄せしてあげましょう。

より詳しい育て方を知りたい方は、ニンジンの育て方【カインズ野菜図鑑】も参考にしてください。

4.空芯菜(エンサイ・エンツァイ)

7月からでも始められる空芯菜の家庭菜園

空芯菜は中国の野菜で、「エンサイ(エンツァイ)」や「ヨウサイ」「アサガオナ」などとも呼ばれます。高温多湿を好むので7月でも元気良く育ち、長く・たくさん収穫できるのが特徴です。

種類 ヒルガオ科
収穫時期 6~10月
収穫の目安 わき芽が伸びてきたら
プランターの目安 標準~大型サイズ
簡単ポイント ・高温に強い
・病気・害虫に強い
・長く収穫を楽しめる

プランターは大きいほうがベター

株間を15~20cm、2列に並べてまくと想定すると、幅65cmほどのプランターがあるとよいでしょう。

発芽するまでは念入りに水やりを

深さ1cmほどの種まき溝を作り、約5cm間隔で種をまきます。逆境に強い野菜ですが、発芽するまでは念入りに水やりをしましょう。害虫対策として防虫ネットも被せてあげると安心です。通常は1週間ほどで発芽します。

間引きし、乾燥対策をしてあげる

本葉が4~5枚になったら間引きしてやります。このとき、根が土から出すぎていたら土寄せしましょう。乾燥するのを防げます。間引き後は少量でよいので追肥します。

硬くなる前に収穫しよう

収穫は2回に分けて行います。1回目は摘芯を兼ねた収穫です。草丈が20~30cmほどに育ったら、根本の葉を3~4枚残して主枝を切り取ってしまいましょう。するとわき芽がどんどん伸びてくるので、2回目の収穫を楽しめます。伸びすぎると硬くておいしくなくなるため、順次、収穫していくのがポイントです。

5.ブロッコリー

7月からでも始められるブロッコリーの家庭菜園

タンパク質やビタミンCが豊富で栄養満点のブロッコリー。畑で育てるイメージが強いかもしれませんが、大きめのプランターがあれば自宅でも育てられます。キャベツの変種であり、地中海沿岸地域の野菜なので、日当たりの良い場所に置いてあげるのがコツです。

種類 アブラナ科
収穫時期 10~12月(種まきから約3か月)
収穫の目安 花蕾が直径約12cm
プランターの目安 大型サイズ
簡単ポイント ・何度も繰り返し収穫可能
・暑さや寒さに比較的強い

プランターは大型で

結構、大きな根を張るので、幅60cm以上の大型プランターが必要です。

苗は元気なものを残して間引きする

苗を購入するのもよいですが、種から育てる場合は10cm程度のポットに4~5粒入れて発芽させます。乾燥しないようたっぷり水やりし、大きくなってきたら間引きします。元気の良い株を1本残しましょう。

花蕾を大きく育てるなら追肥はきちんと

本葉が4~5枚出てきたらプランターの真ん中に移植しましょう。せっかく育てた苗がしぼんでしまわないよう、たっぷりと水をやります。ブロッコリーは湿度に弱い野菜ですが、プランターの底に鉢底石を引いていれば、あまり神経質になる必要はありません。それよりも注意したいのが害虫です。防虫ネットや不織布は必ず使用しましょう。

ブロッコリーのシンボルともいえる花蕾ができはじめたら、忘れずに追肥します。与えすぎるのは危険ですが、おいしく育てるには追肥は欠かせません。

いよいよ収穫。茎までおいしい

花蕾が12cmほどに育ってきたら収穫のタイミングです。株の中心にできた花蕾を切り取とった後でも、わき芽が生えてくるので何度も収穫できます。ブロッコリーは茎もおいしいので、少し長めにカットするのがおすすめです。

ブロッコリーの育て方は、初心者にもできるブロッコリーの育て方・栽培方法【解説動画付き】でも詳しく解説しています。

6.オクラ

7月からでも始められるオクラの家庭菜園

オクラも、7月の暑さを物ともせずたくましく成長してくれます。種まき時は5~6月頃からが一般的ですが、苗からなら7月からでも間に合うので、あえて選出しました。

種類 アオイ科
収穫時期 9~10月
収穫の目安 開花から5~7日目
プランターの目安 標準サイズ以上
簡単ポイント ・暑さに強い
・半日陰でも育つ
・病気・害虫に強い

プランターは標準サイズ以下だと厳しい

オクラは根を大きく張るため、少なくとも30cm以上の深さは欲しいところ。60cm以上の大型プランターが理想的です。

7月からだと苗からが簡単

種まきの時期から少しずれているので、苗を購入して植えるのがおすすめ。難易度がぐんと下がります。ポットからプランターに植え付けする際は、オクラ特有の細い根を傷つけないようにそっと行いましょう。植え付けしやすいよう、事前に少し水をやっておくと土が固まって引き抜きやすくなります。株間は30cmが目安です。

栽培時は肥料をきらさないように

オクラは追肥が特に大切です。本葉が5~6枚になると急成長しだすので、栄養不足にならないようきちんと追肥します。1か月で2~3回与えるのが目安です。背丈が高くなると不安定になるので、ひもや支柱を使って安定させましょう。

収穫は鮮度に注意

開花から5~7日程度で収穫の頃合いです。オクラのトゲに気を付け、実の付け根から切り取ってしまいましょう。収穫時期を逃すと味が落ちるので要注意です。

初心者にもできるオクラの育て方・栽培方法【解説動画付き】をご覧になれば、より詳しい育て方がわかります!

7.芽キャベツ

7月からでも始められる芽キャベツの家庭菜園

芽キャベツはキャベツの変種で、長く伸びる茎の付け根に2~3cmほどのわき芽が結球するのが特徴です。ピンボールのようなかわいらしいミニキャベツが育ち、1株あたり50~60個、多ければ100個近く収穫できます。

種類 アブラナ科
収穫時期 11~2月
収穫の目安 芽球が2~3cmほどに育ったとき
プランターの目安 大型サイズ
簡単ポイント ・1株あたりの収穫量が多い
・日当たりが良ければベランダ菜園でも十分育つ
・春植えよりも害虫が発生しにくい

プランターサイズは大型でないと難しい

横幅が60cmほどの大きさが好ましく、小さくても30㎝は欲しいところ。

種まき時は乾燥に要注意

10㎝程度のポットに培養土を入れ、5㎝ほど穴を掘って5~6粒蒔きましょう。暑さで土が乾燥しないようにしっかりと水やりし、できるだけ風通しの良い場所に置いてあげます。なお、8月~9月なら苗が売り出されるので、それを購入するのもおすすめです。

葉かきは必ず行う

本葉が5~6枚出てきて苗の状態になったら、プランターに移植します。根鉢と用土ができるだけ密着するように植えましょう。芽キャベツの株間は30cm必要なので、小型プランターなら1株だけにします。

梅雨時の風雨対策として、支柱を立てるか、土を足して根本を固めてあげます。2~3週間に1回は追肥し、虫がこないように防虫ネットを被せましょう。

また、芽キャベツには下葉を摘む「葉かき」が必要です。摘葉をすることで球に日や風が当たりやすくなり、栄養を効率良く吸収できます。すべて切り取ると光合成に影響を与えるので、根本から10cmほどを目安に切り取ってしまいます。

うまくいけば100個くらい穫れる

芽球の直径が2~3㎝になったら収穫時です。基本的には下の球から実っていき、50個以上できるのが一般的です。頃合いを逃すと芽球が開き、食べにくくなるので注意しましょう。

7月中旬以降は台風に気をつけて

7中旬以降の台風

高温多湿の7月の家庭菜園は難しめといわれますが、選ぶ野菜を間違わなければ初心者の方でも簡単です。今から始めても決して遅くはありません。秋~冬においしい野菜を収穫できるよう、愛情を込めて育ててあげてください。

なお、いくら強くてたくましい野菜でも、台風の暴風雨にさらされるのは心配です。風でネットやプランターが飛んでいくのも危険なので、きちんと固定するか、室内の中に入れるかなどして対策しましょう。

※専門家・有識者のみなさま

本記事の内容については細心の注意を払っておりますが、行き届かない点、お気づきの点がある場合は、下記メールアドレスまでご連絡ください。迅速に対応させていただきます。

info_tonarinocz@cainz.co.jp

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