「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
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目次/ INDEX
冬は育てられる植物が少ない季節ですが、そんな冬だからこそできるお手入れがたくさんあります。例えば土づくり。冬にしかできない寒起こしや、体力がいる天地返しをして、春からの作付けに備えましょう。
また、庭の片付けや道具の手入れをまとめて行うチャンスでもあります。さらに、作付け計画を行うことで、春の準備も万全になりますよ。
このページでは、冬の庭の土作りと、春の準備、栽培中の植物のお手入れについて紹介していきます。おすすめの草花と野菜も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
冬は空きスペースが多くなる季節です。そのため、土づくりには絶好の季節になります。体を動かすことによって暖かくもなるので、冬は是非土づくりにチャレンジしてください。
寒起こしは、冬の寒さを利用した土壌消毒の一種です。植物を栽培し続けていると、土の中に病原菌や害虫が多くなり植物の生長が悪くなってきます。土の中にいる病原菌や害虫を死滅させるのが土壌消毒です。
寒起こしは、スコップで深さ30cm程度まで粗く掘り起こし、土の塊のまま1ヶ月以上放置しておきます。何回も凍結、解凍を繰り返していくうちに、塊だった土が、サラサラの土に変わりますよ。
天地返しとは、表層の土(深さ30cmくらいまでの土)を地中に、地中の土(深さ30cmより深い土)を表層に入れ替える作業です。
表層の土は植物を育てることで栄養素が失われ、特定の菌が繁殖している状態です。一方、地中の土は、表層から流されてきた栄養が溜まり菌や酸素が少なく締まった状態です。
その土を入れ替えることで、新しい土を持ってきたのと同じ効果があり、翌年の植物に良い影響を与えます。
冬の間は、雑草の生長も遅くなり、手で抜ける雑草が多くなってきます。冬の間の除草が、春以降の雑草対策にもなりますので、しっかり行いましょう。
冬は手入れが少ない分、時間に余裕があります。来る春に備えて準備をしておくとよいでしょう。
春から秋までの園芸や家庭菜園では、スコップ、ショベル、鍬、鎌、ハサミなど、さまざまな道具を使います。使い終わったらしっかり洗って保管している人も多いと思いますが、研いだり、サビを取ったり、緩んでいる箇所を直したりするお手入れを冬にうちにしておくと、翌年も良い状態で道具を使えますよ。
終わった株の処分や、支柱、被覆資材、マルチなどの片付けなどを行います。
終わった株は、土づくりの際に地中に埋めてしまっても良いですが、病気になった株は必ず庭の外で処分しましょう。
支柱は折れたり曲がったりしていないかを点検し、翌年も使えそうなら保管します。防虫ネットなどの被覆資材は、端から筒状にまとめて保管できますが、マルチは一回限りで処分しましょう。
初心者のうちは苗を買って植え付けをすることが多いですが、種を買うことで、苗から育てるよりも多くの品種を育てられます。慣れてきたら種をまいて、育苗することにチャレンジしてみましょう。
夏野菜の中には、2月頃から種まきする品種もあるので、早めの注文を心がけましょう。
作付け計画とは、どの場所にどんな植物を植えるかを計画することです。作付け計画を立てないと園芸や家庭菜園に失敗しやすくなるため、とても重要な作業です。作付け計画はいつでも行うことができますが、手入れが少なく、植物が少ない冬が適期です。
作付け計画をするには、植物の基礎知識を勉強し、何科なのか、株間、畝間はどのくらいかなどを知る必要があります。
そして、同じ科の植物を同じ場所に植えないようにするのがポイントです。同じ科の植物を同じ場所に植えてしまうと、連作障害になって上手く育たないことがよくあります。品種に寄りますが、3〜4年は違う場所で育てた方が良いでしょう。
各植物の連作障害について調べる場合は、「輪作年限」で調べることができますよ。
植物のラベルには、最低温度や非耐寒性が書かれている場合があります。寒さが苦手な植物は、地植えで冬越しさせると寒さで枯れてしまう場合があります。
そのため、地面を保温する目的で、腐葉土やバークチップなどでマルチングしておくといいでしょう。また、トンネル掛けをしたり、寒冷紗や不織布をべた掛けしたりするのも有効です。
どうしても越冬が難しい植物は、鉢上げして室内に取り込むことも検討しましょう。
越冬する植物には、寒肥を行っておくと良いでしょう。寒肥とは、春からの成長を促し、葉や花を充実させるための肥料です。長く効かせるために、寒肥は有機質肥料がおすすめです。
冬は春の準備をするのが主なお手入れになります。
冬のお手入れは、冬野菜の収穫がメインになります。収穫が終わったエリアからマルチを剥がしていき、土づくりを始めましょう。天地返しや寒起こしで春からの作付けに備えます。
収穫するまでの白菜は、そのままにしておくと寒さで枯れてしまうので、広がっている葉を束ねて、上部を紐で縛っておきます。アブラムシ科の野菜には、冬でも害虫被害が発生するので、こまめに観察して駆除します。
冬の間は芝のお手入れは不要です。芝を新しく張ったり、張り替えるなら、3月が適期となるため、春の訪れを待ちましょう。
多くの草花は休眠期間に入るため、お手入れする機会も少なくなりますが、防寒対策と寒肥をしっかりと行っておきましょう。
12月は多年草、宿根草の植え付けの適期でもあるので、雪が降る前に植え付けしましょう。
冬は植え替えの適期です。新しい庭木を植える場合には、3月までに植え付けます。
植え付けの際に、土づくりをするなら広範囲で行うようにします。部分的に土づくりしてしまうと、土づくりしたところには水が浸透しますが、周辺の土に浸透しづらいため、水が溜まってしまいます。その結果根を腐らせてしまう可能性があるので、根が張る範囲より広範囲で土づくりしましょう。
植え付け後の水やりには注意してください。根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。
冬は剪定の適期でもあります。落葉樹は枝振りがはっきりと判るようになっているので、剪定しやすくなっています。細すぎる枝や、枯れた枝、込み入っている枝を根元から剪定しましょう。それ以外の枝も育てたい大きさに合わせて剪定します。
クレマチスは、つる性植物の女王と呼ばれ、多くのガーデニング愛好家から愛されています。
クレマチスにはたくさんの種類があり、どれを選んで良いか迷うと思います。そんな時は、「新枝咲き」の「四季咲き性」を選びましょう。
新枝咲きは、新しく伸びた枝に花を咲かせ、四季咲き性は1年のうち何回か花を付けます。どこを剪定しても花が咲き、一年中花が楽しめるのでおすすめです。
えんどう豆はマメ科の野菜で、輪作年限は4〜5年です。豆とサヤを食べるスナップエンドウ、サヤを食べる絹さや、豆を食べるグリーンピースがあります。
12月に植えて4月頃から収穫ができます。冬越しする際に大きくなりすぎていると枯れてしまうので、小さい状態で冬越しさせるのがポイントです。
冬は作物の手入れが少ないため、庭の片付けや、道具の手入れなど、日頃できなかったことをまとめてやってしまいましょう。
また、春からの準備をする絶好の季節でもあります。植物を処分して空いたスペースは、寒起こしや天地返しをして土づくりを行い、春に備えましょう。
1年間の成果に大きく影響する作付け計画も冬に考えておくとよいでしょう。基礎知識を勉強ししっかりとした計画を立てることが、園芸や家庭菜園成功の鍵となりますよ。