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花や野菜を食害するナメクジは畑やガーデニングをされている方には厄介な生き物です。食欲旺盛なナメクジは見つけたらすぐに駆除しないと被害も大きくなるので注意が必要。
この記事ではナメクジの生態から発生しやすい環境、駆除方法など詳しく解説します。ナメクジ対策でお困りの方は参考にしてくださいね。
ナメクジは、軟体動物の一種で「ナメクジ科」に分類されています。貝殻が退化して体内に入ってしまったので、昆虫ではなく巻貝の仲間です。
身体全体を粘液で覆い、身体が乾かないようにしています。夜行性で、日中は日の当たらないところに隠れ、湿気が多くジメジメした暗所を好みます。
日本で見かけるナメクジの種類としては以下の4種が代表的です。
乾燥に弱く、湿気が多くジメジメした暗所を好むナメクジは。太陽に当たらない場所を好むので、鉢の下や落ち葉・小石が散乱した場所などにも発生しやすいです。
雑草が生い茂っている場所にも発生しやすいので、畑やガーデニングをやられている方は注意しましょう。
ナメクジは雌雄同体で、雌と雄の生殖機能を両方とも備えています。そのため、2匹で交配するだけでなく1匹だけでも繁殖が可能です。
ナメクジの寿命は2~3年程度ですが、1度に多くて50個ほどの卵を産み、一生の間に200個ほど産むといわれています。
冬から春にかけて繁殖期を迎え、春ごろに孵化が始まり、梅雨時期に多くみられるようになります。
ナメクジの卵が一斉に孵化することで大量のナメクジが発生してしまいます。
卵はとても小さく駆除が難しいため、普段からナメクジを寄せ付けない環境づくりが重要です。
植物や人体にも悪影響を及ぼす他、ナメクジは見た目の悪さから不快害虫として扱われています。
ここからはナメクジによる被害について具体的に解説します。
ナメクジは植物の葉や茎、蕾、花などを食べます。おろし金のような多数の歯がある舌を持っていて、草花や農作物、苔などを削り取るようにして食害します。
特に好んで食べるのがアジサイやアサガオ、バラなどの花全般です。蕾の中に穴を空けながら花の内側まで食べ進み、芯の部分まで食害したりします。見た目が悪くなるだけでなく、生育不良につながることもあり、対策が必要です。
他にも野菜や果物、苔類、多肉植物などもナメクジの食害には注意が必要です。かなりの量を食べるので被害には気づきやすいのですが、夜行性なので食べている姿を見ることは少ないでしょう。
虫食い状態になってしまうだけでなく、ウイルス感染や生育不良などの被害を招く恐れもあります。
ナメクジ自体は直接人へ被害を及ぼすことはありません。しかし、「広東住血線虫」と呼ばれる寄生虫がナメクジに住み着いている可能性があります。
この広東住血線虫は人の体内に入ると、脳やせき髄に侵入して髄膜脳炎を発症させる恐れのある危険な寄生虫です。ナメクジを触った手を口元に持って行ってしまい体内へ侵入させてしまう可能性があるほか、家庭菜園の野菜の上をナメクジが這ったあとの野菜を食べたことで感染したという例も報告されています。
ナメクジを触った後は必ずしっかりとせっけんやハンドソープで手を洗い、家庭菜園でとれた野菜などは十分に洗ってから調理するようにしてください。
ナメクジによる被害を出さないためには何よりも普段からの予防が大切です。ナメクジを寄せ付けないために、ナメクジが好まない環境を作って予防しましょう。
ナメクジは乾燥に弱いため、風通しが良い場所を嫌います。雑草や落ち葉、小石などが多い場所はナメクジが好むため、定期的に手入れをして隠れ家になりそうなものを取り除いておきましょう。
庭木の剪定を適度に行うことで風通しが良くなったり、木の下の湿度を下げる効果もありますよ。
鉢の下もナメクジが隠れていることの多い場所です。鉢やプランターの下にレンガを置いたり、メッシュ状の台に置くなど直置きせずに通気性をよくすることも予防につながります。
こまめに鉢やプランターを移動させることでナメクジが潜んでいないか確認することもできますよ。
コーヒーに含まれているカフェインはナメクジにとって有害といわれていて、良く乾かしたコーヒーの出がらしを鉢やプランターに撒いておくと効果的です。さらに湿気を吸い取る効果もあります。
コーヒーの出がらしは腐葉土と混ぜれば分解されるので環境への影響もなく、猫や犬を飼っているおうちでも安心して使えますよ。
殺虫効果のある木酢液は、ナメクジの忌避剤としても効果的です。30倍ほどに希釈して、ナメクジが発生しやすい場所に撒いておきましょう。
原液が植物にかかると植物にも害があるため、必ず薄めてから使用するか、そのまま撒けるストレートタイプの製品を使用してください。
木酢液は犬や猫よけにも使われるため、ペットを飼われている方はご注意ください。
ナメクジが移動する際に粘液を出しながら歩行するので、這った部分に光る筋が残ります。植物に食害がみられて、ナメクジが這った跡が見られた場合には、早めに駆除して被害を広げないようにしましょう。
ナメクジの駆除には塩が効果的とよく耳にしますが、庭に塩をまくと植物の生育に悪影響があるためおすすめしません。また、塩をかけて放置するとナメクジの身体の水分が塩に移って小さくなりますが、水をかけると元に戻るため駆除としては不十分です。
ここからは塩以外のナメクジ駆除方法について解説します。農薬や専用の薬剤を利用するだけでなく、おうちにあるものを使って手作りできる方法もありますので、参考にしてください。
ナメクジを見つけたら割りばしなどでつまんで処分しましょう。
その際に熱湯をかけるとナメクジの中のタンパク質が熱で固まって死滅させることができます。
ただし、熱湯を使いますので、火傷しないように注意して処理しましょう。植物にお湯をかけるとダメージを与えてしまうので、必ずナメクジを植物から離して行うようにしてくださいね。
ナメクジは視力は弱いですが嗅覚がとても強いという性質があります。ビールの酵母や麦芽の臭いを好むため、プリンのカップのような容器にビールを入れて庭に置いておくと、ナメクジが引き寄せられてきます。
ビール自体には駆除効果が無いので、塩や駆除剤を混ぜておいておくと良いでしょう。
ビール以外には米ぬかなどもナメクジをおびき寄せる効果があります。
ナメクジ用の駆除剤としては、粒状や液状、ペレットタイプなど様々な種類があります。
有効成分もさまざまですが、野菜や果実など口にするものを育てているご家庭や、小さいお子さんがいたりペットを飼っているおうちなどでは、安全性の高い天然成分由来のもの、薬剤に直接触れないものを使用すると良いでしょう。
いずれも陸産貝類に属する巻貝の仲間ですが、巻貝状の殻を持つのがカタツムリで、殻が退化して見えなくなったのがナメクジです。ヤドカリのようにナメクジに空の殻を与えても身につけてカタツムリになったりはしません。
植物を食い荒らす害虫として知られるナメクジですが、実は雑食です。植物以外にも虫の死骸などを食べたりします。
不快害虫であるナメクジ。
見た目の悪さだけでなく、植物や人体へも被害が及ぶ場合があるので、見つけたらすぐに対処する必要があります。
家にあるもので予防や駆除ができますので、普段からナメクジを寄せ付けないように環境づくりに気を付けましょう。