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ゴーヤの育て方 | 栽培のコツやよくあるトラブルをわかりやすく解説

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株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

今はすっかり夏の定番野菜となったゴーヤ。独特の苦みがあるので好みが分かれますが栄養価が高く、おなじみのゴーヤチャンプルーには欠かせない食材です。耐暑性があり、土壌の質をあまり選ばないため、家庭菜園で育てやすい作物です。また、長くツルを伸ばすので緑のカーテンとして育てるにもおすすめです。この記事ではゴーヤの特徴や栽培時期、摘心の仕方など育て方についても解説します。ゴーヤを栽培するときにぜひお役立てください。

ゴーヤとは?

収穫したゴーヤの実

ゴーヤはニガウリ、ツルレイシといった和名の、ウリ科の野菜です。食物繊維やビタミンC、カリウムなどを豊富に含む栄養価の高い野菜なので、豚肉やほかの野菜と炒めて食べると、夏バテ防止の効果が期待できます。ゴーヤを使った「ゴーヤチャンプルー」のほか、サラダや揚げ物、天ぷらにしても美味しく食べられます。独特の苦みが特徴で、苦手な人もいるかもしれませんが、慣れるとクセになる味です。

またゴーヤの苦みは品種により強弱があります。苦いのが得意でない方は、苦みの弱いゴーヤを選ぶと美味しく食べられて、栄養もしっかりととれるでしょう。ゴーヤの苦みはタネのまわりの部分なので、その部位を多めに取り除くと苦みが少なくなります。

ゴーヤ栽培の特徴

ゴーヤの栽培

ゴーヤは耐暑性があり、高温と多日照でよく育ち、実つきもよくなります。高温下で着花し、雄花が多くなります。病気や虫の害も受けにくいので、家庭菜園でも育てやすい野菜です。土壌をあまり選ばず、どんな土でもよく育ちます。

ゴーヤの栽培時期

ゴーヤの栽培時期はおおよそ3~9月の間です。加温しないで戸外でタネをまく場合は4月に作業をスタートしますが、気温が上がったらすぐに苗を植える場合は、3月ごろに加温したり室内でタネを早まきします。これらの時期については地域や品種によるため、あくまで参考程度の目安としてください。

ゴーヤの育て方とコツ

ゴーヤの育て方とコツ

ここからはゴーヤの育て方とコツについて詳しく解説します。

タネまき・育苗管理

ゴーヤの種まき

戸外でタネをまく場合は4~5月です。ゴーヤは発芽に必要な温度が25℃程度なので、それ以上前に戸外でタネをまいても発芽しません。しかし、4〜5月に苗を植えつけることが出来ればそれだけ早く株が大きくなり、長期間収穫することができ、収穫量も多くなります。3〜4月にタネまきする場合は室内の暖かい場所で発芽させるか、畑にビニールトンネルを作って保温するなどして早まきします。

いずれの場合も、3号(直径9cm)程度のポリポットやプラグトレイに市販のタネまき用土を入れてタネまきをします。タネは深さ1cmほどに埋め、ポリポットであれば3粒をばらけさせてまき、プラグトレイであれば1マスに一粒まきます。早まきする場合は、日当たりのよい場所に置いたり、加温できる育苗マットなどを使って温度が25~30℃になるように管理します。ポリポットは本葉が2〜3枚になるまでに、株の勢いがよいものを残して間引きます。戸外で無加温でタネまきをする場合は、最低気温が18℃を上回るようになってから作業しましょう。

植え付け

ゴーヤの苗

本葉が5~6枚になったら植えつけられるサイズです。早まきしたものは、最低気温が20℃を超えるようになってから植えつけましょう。プランター栽培の場合は30cmほど、地植えの場合は40cmほど間隔を開けながら植え付けていきます。

支柱立て

支柱とネット

植え付けと前後して支柱を立てておきます。ホームセンターなどで販売されている直径1cm以上、長さ1.8m以上の支柱を2本一組で先端をクロスさせて立て、隣の支柱と上部を支柱でつないで合掌造りのような形で支柱を組み立てます。支柱にはつるもの野菜を誘引するためのネットを張っておきます。このネットにゴーヤのつるを誘引していきますが、つるがネットの内側に入ってしまうと管理しにくくなってしまうので、つるがネットの手前に来るように誘引していきましょう。

摘心

摘心時の苗

つるを分岐させ、花と果実をたくさんつけさせるために、つるの先端を摘み取る「摘心(てきしん)」を行います。根に繋がっている茎から真っ直ぐ伸びているつるを「親づる」、親づるから分岐して出ているつるを「子づる」といいます。ゴーヤの親づるは子づるよりも実がつきにくいので、子ヅルをたくさん出させた方が収穫量を多くすることが出来ます。本葉が6~7枚になったら親づるの先端を指で摘み取り、わき芽をたくさん出させましょう。ゴーヤでグリーンカーテンを作るときも、わき芽が多い方が広い範囲をカバーできるので、摘芯するのがおすすめです。

追肥

並んだ苗

収穫が始まったら、株元に固形の肥料を与えましょう。緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)か固形の発酵油かすなどを与えます。

受粉

ゴーヤの人工授粉

ゴーヤは同じ株に雄花と雌花がつくことで、自然に受粉して結実します。逆に言うと雄花と雌花が受粉しないと、実が付かないということです。庭や畑であれば昆虫が受粉を手伝ってくれますが、虫があまり訪れない高層マンションでゴーヤを育てる場合は、人工授粉をしてみましょう。中心に花粉がついている雄しべがあるのが雄花、花茎がふくらんで太いのが雌花です。雄花を1つ摘み取ったら、雄花の中心と雌花の中心をこすり合わせることで受粉していきます。人工授粉するばあいは、朝行うのがおすすめです。

収穫

ゴーヤの収穫

開花してから15~20日くらい経過したら、イボイボが盛り上がってツヤのあるものを収穫します。ちょうど成熟直前のものが収穫に最適なタイミングです。収穫の際はハサミで切り取り、ツルを傷つけないように気をつけてください。また、タネとりで残す以外は若採りを心がけてください。実をつけたままにしておくと、タネを成熟させるために体力を浪費してしまうので、早めに収穫してしまった方が株が疲れて実つきが悪くなりません。

タネとり

完熟したゴーヤ

実を株につけたままにしておくと、完熟して黄色くなりタネがとれます。実を剥がして果肉を水洗いし、干して乾燥させて保存させることで、翌年のタネまきにも使えます。また、ゴーヤは完熟すると苦みが消えます。ウリ科のメロンのように甘い味を楽しめるため、特にタネのまわりにある赤いゼリーは1度食べてみるのもよいでしょう。

ゴーヤを育てる際によくあるトラブル

ゴーヤを育てる際によくあるトラブル

ここからはゴーヤを育てる際によくあるトラブルを紹介します。健康的なゴーヤを育てるための参考にしてください。

実がつかない

実が無いゴーヤのつる

ゴーヤをはじめとするつる性の作物でよくあるのが「つるボケ」という症状です。これは、肥料分がたくさんありすぎると、植物はとてもよい環境だと判断して、急いで子孫(果実や種子)を作るよりも自分の体を大きくする方を優先してしまっている状態です。ゴーヤはあまり肥料がたくさん無くても育ち、収穫も出来る作物ですが、肥料をたくさん与えすぎてしまっているとつるばかり伸びて実がつかないことがあります。土の中の肥料を使い切るまで、しばらく待つようにしましょう。

雌花がつかない

雄花がつかないゴーヤのつる

雌花がつかない原因は時期的な要因があげられます。その理由は生育初期は雄花が多く、8月ごろから雌花は盛んにつくようになります。ですので、仮に雌花が少なくて悩んでいてもそのうち多くなってくるので安心してください。また、雌花を多く収穫するには親づるを本葉6~7枚で摘心して、子づるを伸ばすとより多く収穫できます。

その他、水分量が足りなかったり、肥料が不足していたり、日当たりが悪かったりする場合も雌花がつかない原因です。プランター容量が足りない場合も原因として考えられます。

ゴーヤの株が育たない

ウリ科の野菜は2年続けて同じ場所で育てると生育不良になる「連作障害(れんさくしょうがい)」を起こしてしまいます。これは、土の中にウリ科の植物の根から養分を吸い取ろうとする微生物が増えているところに、またウリ科の野菜を植えてしまったために起こる現象です。これを避けるためには、1度ウリ科の植物を育てたら、その後2年ほどは同じ場所にウリ科の野菜を植えない方がよいでしょう。ゴーヤに限らずキュウリやスイカなど、ウリ科全般にいえることなので、気をつけましょう。連作障害が起きやすい作物はほかにもナス科(トマト、ピーマン、ジャガイモ、トウガラシなど)、アブラナ科(キャベツ、ダイコン、ハクサイ、チンゲンサイなど)などがあります。

病気になる

黄色くなった葉

ここでは、ゴーヤが主にかかる病気について紹介します。

うどんこ病

うどんこ病とは、白い粉のようなカビが葉に生える病気です。うどんの粉を振りかけたような見た目からうどんこ病と呼ばれています。カビによる伝染が原因です。

炭疽病

炭疽病とは葉が灰色になり、同心輪紋状になる病気です。放置しておくと葉が枯れたり、穴があいたりします。カビの一種で風や雨と一緒に運ばれて感染することが原因です。

つる割病

つる割病とは葉がしおれて黄色くなる病気です。そのうち茎が割れてカビが発生していきます。病原菌はカビの一種で、土壌から伝染して根っこに侵入します。

害虫が発生する

アブラムシがついた茎

ここでは、ゴーヤに主に発生する害虫を紹介します。

アブラムシ

アブラムシは体長2~4mmくらいの害虫で、小さく黒っぽく群がることが特徴です。発生してすぐにゴーヤに被害があるわけではありませんが、ウィルスによるカビが発生する原因を作ります。適用のある薬剤で駆除するほか、ホースの水流で洗い流して駆除することも出来ます。

オオタバコガ

オオタバコガはタバコガ類の幼虫です。果実や茎に潜り込んで食害を起こします。幼虫のうちは柔らかい葉や新芽を食べますが、大きくなると実や茎に穴を開けて侵入します。見つけ次第捕殺します

ヨトウムシ

ヨトウムシは蛾の幼虫です。他の植物や野菜から成虫が飛んでくることが発生する原因になり得ます。種類が多く、ゴーヤに限らずいろんな野菜を食害する害虫です。畑の場合は難しいですが、鉢やプランターで育てている場合は食害が疑われる時は割りばしなどで土を軽く掘ってみて、いないか探してみましょう。

まとめ

独特の苦みのあるゴーヤは、栄養価も高く、ゴーヤチャンプルーとして食べられることが多い野菜です。耐暑性があり、高音と多日照で肥大がよくなるため、4月〜9月が最適な栽培時期です。栽培方法に気をつけながら、健康なゴーヤを育ててください。

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