「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
リンクをコピーしました
PR
目次/ INDEX
家庭菜園でも人気の高い夏野菜のキュウリ・トマト・ナスの作り方をご紹介します。まずは、土作りから植え付け、水やりまでを、初心者にもわかりやすくレクチャーします!
植え付けの2〜3週間前に土づくりを行いましょう。
苗を植えつける前に、土に元肥を施します。元肥に使用する肥料は、植えてから実がなるまでの期間、より効果が持続するように、遅効性の有機質肥料と緩効性の化成肥料がミックスされた化成肥料(配合肥料)などがオススメです。さらに、堆肥を使用するとより上質な土に仕上がります。必要に応じて調整しましょう。
肥料は、畝の広さ(80cm×100㎝)に対し、右記の容量を目安にしましょう。苗を植える場所の広さに応じて、配合量を調整してください。
また、土壌改良としても使われる苦土石灰は、酸性に傾きがちな日本の一般的な土壌を、野菜などが育ちやすい中性~弱酸性に中和してくれます。こちらも必要に応じて土作りに用いましょう。
畑を掘り起こして、畝(うね)を作ります。畝の幅は、作業しやすいように80cmくらいにしましょう。地中は深さを10~15㎝掘り、畝の高さを5~10㎝の平畝にします。水はけがよくない畑の場合は、20~30㎝の高畝にしましょう。
畝は、畝の幅と設置するマルチフィルムの幅を合わせるように作りましょう。畝の大きさや形を整えるために、縄で囲うなどするとよいでしょう。
マルチフィルムは効果的な育成を行うため、主に3つの目的で使用します。
マルチフィルムには、主に4種類あります。それぞれ用途が異なりますので、使い分けるとよいでしょう。今回は、横幅90cmの黒のマルチフィルムを使用します。
ロール状のマルチフィルムを畝にかぶせていきます。風などの影響を受けないように、マルチフィルムと土の表面を密着させるようにかぶせるとよいでしょう。畝を平らにするために、土の表面にあるダマを細かく潰すようにしましょう。
たるみなくマルチフィルムを張るためには、2~3mおきに支柱を立てて押さえるとよいでしょう。
土全体にマルチフィルムをかぶせたら、隅を押さえて、カットします。
マルチフィルムの端を土の中に埋め込んでいきます。埋め込んだら、浮いてこないように強く押さえておきます。
マルチカッターを使って、苗を植え付ける穴をあけます。
等間隔に穴をあけます。2列の場合は、互い違いになるようにあけておきます。
キュウリやトマト、ナスなどの果菜類は、できるだけ離して植えるようにします。ナスは上に伸びていく性質があるので、株間を60cmほど広めにとり、交互に穴をあけるとよいでしょう。
下記の図は、マルチフィルムを上から見た図です。グリーンの丸い部分に穴をあけ、苗(または種)を植えていきます。
作物別の株間例
三角屋根のように支柱を立て、ネットを張ります。このとき、ネットは畝の端ギリギリに立てるようにしてください。
マルチフィルムにあけた穴に、苗を植え付けていきます。
植え付けたら、ネットに苗を誘引しておきます。誘引については後ほど詳しく説明します。
植え付け完了です。最後に、支柱の立て付けが弱すぎないか確認してください。
植え付け用の穴に支柱を立てます。支柱は、植え付け用の穴の端に立てるようにしましょう。
支柱を立てたら、横支柱を準備します。
高さ1mくらいのところで横支柱を固定します。
横支柱を固定し終わったら、支柱の準備が完了です。場合によっては、高さ1.5mくらいのところにもう1本、横支柱を通しても構いません。
トマトは雨に弱いため、雨よけフィルムを張ります。まずは、畝をまたぐようにアーチ型支柱を立てましょう。
アーチの天井(側面)に横支柱をいれて補強します。
アーチの上から雨よけフィルムをかぶせ、固定します。
マルチフィルムに開けた穴に、苗を植え付けます。
植え付けたら、苗を支柱に誘引します。誘引については後ほど詳しく説明します。
植え付け完了です。
マルチフィルムにあけた穴1つに対し、今回は3本支柱を立てます。支柱は、上に向かって開くように立ててください。
支柱の真ん中に苗を植え付けます。誘引については後ほど詳しく説明します。
植え付け完了です。苗が浮いたり隙間が空いたりしていないか確認しましょう。
ナス、キュウリには、十分に水をやるようにしましょう。トマトは水をやりすぎると、実の付きが悪くなることがあります。トマトの葉がしおれたら、水やりをするようにしましょう。
キュウリ・トマト・ナスの作り方について、ここからは追肥、防虫・殺虫、剪定など、野菜を収穫するまでの最終作業を詳しくご紹介します。
追肥として、化成肥料を2~3週間に一度、撒くようにします。追肥には、速攻性のある化成肥料がオススメです。
追肥を土に混ぜる場合は、マルチフィルムの横を浅く掘り、肥料を土に直接混ぜ込みます。肥料の量の目安は、キュウリで80g、トマトで100g、ナスで150gです。
液肥を薄めて、水まきのように肥料を散布する場合もあります。また、特に葉野菜を育てる場合には、油かすを肥料として使用するときがあります。液肥は8mLに対し、水4Lで薄めて使用します。使用する畑の広さに応じて分量を調整してください。
トマトの実付きをよくするために、ホルモン剤を使用するのもオススメです。花の正面からスプレーします。
キュウリは、伸びた茎をネットに誘引します。葉に日がよく当たるようにしましょう。
トマトは、伸びた茎を支柱に誘引します。枝の元に引っかけるように誘引するとよいでしょう。
ナスは、伸びた茎を支柱に誘引します。枝の元に引っかけるように誘引するとよいでしょう。
ナスが成長して、初めに用意した支柱よりも枝が伸びてしまった場合は、長めの支柱を用意し誘引しましょう。
トマトは噴霧器を使って散布します。広い畑に殺虫剤を使用する場合は、噴霧器で散布すると簡単です。
殺虫剤には薄めてから使うものもあります。説明書を確認して、正しい濃度で散布しましょう。また、ノズルをできるだけ身体から離して、吸い込んだり、身体にかかったりしないようにしましょう。
ナスは葉の裏を中心に、噴霧器を使って殺虫剤を吹き付けます。害虫が葉の裏に生息していることが多いためです。
病気と害虫に対する薬品例は下記です。
夏の暑さ対策や防虫のため、防虫ネットを貼るのもオススメです。畝の周囲に80~100cm間隔でポールを立てます。
立てたポールを、畝の上でアーチを描くように曲げていきます。
アーチの上に防虫ネットをかけます。アーチ状にゆったりと余裕を持たせてかぶせます。
ネットの両端を結びます。最後に、ネットが風などで飛ばないように石などで固定します。Uピンなどでネットを固定してもよいでしょう。
葉が多すぎると実に栄養がいかなかったり、日当たりを悪くしたりするので、適宜、枝の先端を摘心して、葉を少なめにしておきます。
葉が少ない枝、実が付いていない枝は早めに剪定します。
キュウリは実の成長が早いので、あまり大きくなりすぎないうちに収穫します。
曲がったキュウリがなるのは、栄養不足が原因とも言われています。ただし肥料は多すぎてもいけないので、適宜調整しましょう。
トマトは、実が赤く色づいたら収穫します。熟した後、雨に当たると実が割れてしまうので、気をつけましょう。
ナスの実付きをよくするため、一番花をとりましょう。一番花をとることで、苗全体に養分がいきわたる力を維持させることができます。一番花をとった後の実は、周囲の葉を1枚だけ残して、他の葉は落としましょう。
夏場の暑さで苗が弱ってしまうと、ナスがうまくならないことがあります。ナスを実らせるためには、更新剪定をして、ナスの葉や茎を切り除いてあげることが大切です。そうすることで、新しい茎の成長を促し、秋にもたくさんの実を付けることができます。更新剪定は、まだナスの実がなっているうち(時期としては8月中旬~下旬頃)に行うのがオススメです。