「忘れ物なし!」毎朝の身支度に大活躍なスリムラックを電動工具なしで作る
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
落花生はさまざまな特徴をもつ植物です。コツを押さえれば初心者でも自宅で栽培できるため、ぜひ挑戦してみましょう。
この記事では、園芸の初心者に向けにて、落花生の栽培方法を解説します。落花生の植え付けや栽培のコツについてわかりやすく解説するため、ぜひ参考にしてください。
落花生(学名:Arachis hypogaea L. 英名:Peanut、Groundnut)は、マメ科アジサイラッカセイ属の植物です。原産は東アジアや南米のアンデス地方であり、成長すると樹高は25~50cm程度になります。
落花生の花は、6月下旬以降に咲きます。花は黄色い蝶に似ているところが特徴的です。落花生は豆が並んで実るため、その姿から「仲良し」という花言葉がつけられています。
落花生にはさまざまな特徴があります。ここでは、落花生の特徴について具体的に解説します。
落花生は子房柄(しぼうへい)とよばれる部分が地中に伸び、地面の下で豆ができます。この点は、マメ科のほかの植物との大きな違いです。地中でないと豆が実らないため、土がない場所では豆ができません。また、土が固いと子房柄がうまく地中に潜り込めず、豆ができない可能性があります。
落花生という名前は、このような特徴に由来しています。
落花生の表面には、凹凸した網目状の模様がたくさんついています。これは、水分や栄養を実に送るための管です。乾燥した土のなかで豆を育てるには、豊富な水分や栄養が必要不可欠となります。たくさんの水分や栄養をしっかり送り込むため、落花生のさやにはたくさんの管が張り巡らされています。
落花生の子実にはミネラルやビタミンが豊富です。カリウム、マグネシウム、ビタミンE、ビタミンB1などが含まれています。薄皮部分にはポリフェノールも含まれています。
落花生は炒って食べるのが一般的ですが、収穫してすぐの新鮮な状態なら茹でて食べるのもおすすめです。食べ方を工夫して落花生の栄養をおいしく摂取しましょう。
落花生を栽培するときは、環境に配慮する必要があります。ここでは、温度や日当たりなどの条件について解説します。
落花生は、25度前後の環境で育てると最適です。温かい場所を好む植物であり、寒い場所では栽培できません。具体的には15度以下になると生育しなくなるため、寒くなりすぎないように十分注意しましょう。
落花生は日当たりのいい温かい場所を好みます。日陰にならず、太陽の光がよく当たる場所に置いて栽培しましょう。
落花生を栽培するうえでは風通しも重要です。ほかの植物が密集している場所は避けて配置してください。
落花生を育て始めるときは、種まきや植え付けをする2週間以上前に用土の準備をしましょう。落花生の実をしっかり育てるためには、柔らかくて水はけのいい土を用意する必要があります。落花生を植える予定の場所に苦土石灰をまき、しっかり耕すのがポイントです。
種まきや植え付けの1週間前になったら、堆肥と化成肥料をまいてさらに耕します。畝を作り、落花生の種がスムーズに成長できるようにしましょう。
落花生を栽培するためには、さまざまな工程があります。ここでは、落花生の基本的な栽培方法を解説します。
落花生の種をまくときは、土に深さ2~3cmの穴を掘ります。薄皮がついたままの子実を30cm程度の間隔でまきましょう。鳥に落花生の種を食べられてしまう恐れがあるため、ネットや不織布をかけて対策します。
発芽して本葉が2枚になったのを確認したら、あまり発育していない株を間引いて1本立ちにしてください。
土寄せとは、落花生の株の近くに土を盛ることです。落花生は子房柄が地中に伸びて実ができるため、土にうまく潜り込めないと成長が滞ります。土寄せをすれば、実の成長の促進が可能です。
土寄せは2回にわけて行いましょう。1回目のタイミングは落花生の花が咲き始めた頃で、追肥も行います。
1回目の土寄せから15~20日が経過したら、2回目の土寄せをします。ここでは追肥は必要ありません。落花生の周囲に雑草が生えている場合は、きれいに取り除きましょう。
中耕とは、落花生を植えている土を軽く耕して柔らかくする作業です。中耕の目的は土寄せと同じであり、子房柄が地中にスムーズに伸びていくのを促すために実施します。
すでに花が地中に潜り始めている場合は問題なく成長が進むため、中耕をしなくて構いません。落花生の状態を確認しながら、適宜必要な作業をしましょう。
落花生に肥料を与えるタイミングは、花が咲き始めたときや土寄せするときです。実がしっかりつくようにするため、適量の石灰を株元にまきましょう。肥料と土を混ぜて与えるのがポイントです。
ただし、マメ科の植物は肥料をあまり与えなくてもそれなりに育ちます。肥料が多いとかえって実つきが悪くなる恐れがあるため、通常の量の2分の1から3分の1程度に抑えましょう。
落花生を栽培する際は、病気や害虫にも注意が必要です。ここでは、落花生につきやすい病気や害虫について解説します。
落花生は、灰色かび病、黒渋病、白絹病、褐斑病、そうか病などを発症する恐れがあります。また、水はけが悪いと、根腐れを起こす危険性もあります。
いずれも、そのまま放置していると落花生が枯れる原因になるため注意が必要です。病気を防ぐためには、常に風通しがいい状態を保ちましょう。万が一、発病したときは、病気が発生している葉や株そのものを早めに除去する必要があります。
落花生に発生しやすい害虫としては、コガネムシやアブラムシなどが挙げられます。害虫による被害を防止するためには、黄色くなった葉をこまめに取り除きながら、早い段階で害虫を発見する必要があります。害虫を見つけたときはそのたびに駆除しましょう。
落花生の栽培を成功させるためにはコツがあります。ここでは、具体的なコツについて解説します。
落花生を植え付けるときは、元肥は控えめで構いません。元肥が多いと枝や葉だけが成長し、実がつきにくくなるからです。元肥を控える代わりに、土に苦土石灰をしっかり混ぜましょう。
また、落花生の実をスムーズに成長させるためには、子房柄がうまく土のなかに潜れるようにする必要があります。手間もかかりますが、丁寧に土寄せや中耕を実施しましょう。
種としてまく予定の落花生は、収穫した後、殻のまま保存しておきます。種まきをするときに殻を割り、薄皮がついている子実を水に浸します。一晩しっかり水につけ、翌日にまくのがおすすめです。子実が水分をたっぷり吸っている状態でまきましょう。
また、落花生の苗を購入して育てる場合は、本葉が3~4枚になっているものを選んでください。
落花生は、苗が根付くまではこまめな水やりが必要です。ただし、苗が根付いた後は、土の表面が乾燥しているときのみ水やりをすれば問題ありません。地植えで育てている場合、水やりは乾燥が激しいときのみで十分です。
落花生の栽培の作業適期をまとめると、以下のとおりです。
落花生は土に潜って実をつけるところが大きな特徴です。土寄せや中耕などを丁寧に実施すれば、スムーズに実をつけられます。コツを押さえて落花生を育て、収穫を目指しましょう。
ホームセンター売上No.1を誇る株式会社カインズの公式通販・オンラインショップでは、落花生を育てるために必要なアイテムを多数扱っています。オリジナル商品も豊富に扱っているため、園芸用品をそろえるためにぜひ活用してください。