日傘のスキをなくしたら妖怪っぽくなった話
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目次/ INDEX
サラダなどに少し加えるだけで、味だけでなく見た目にもアクセントになるかいわれ大根。葉の形が二枚貝が割れたように見えることから、その名前が付けられました。ミネラルやビタミンを多く含み、免疫力アップが期待できる食材のひとつです。
9月18日はかいわれ大根の日とされているほどなじみ深い食材で、昨今では、豆苗のようにお家で気軽に育てられる食材として注目されています。
ここでは、かいわれ大根の水耕栽培での育て方のほか、土で育てる方法やコツをご紹介。また、豆苗のように再生栽培は可能なのかについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
かいわれ大根とは、大根の種が発芽した際に出てくる新芽のことを指します。葉が二枚貝が開いたような見た目をしていることから、「貝割れ大根」と命名されました。
スプラウト食材のひとつで、種そのものの栄養だけでなく光合成によっても栄養を作ることができるため、栄養価が高い食材です。免疫力アップも期待できます。
ピリッとした辛味とシャキシャキの食感が特徴で、よくサラダやどんぶり料理などの味のアクセントや彩りとして添えられます。
かいわれ大根の水耕栽培では用土や肥料などを使わないので、用意するものも多くはありません。最初に用意するものが少なくてすむのも、水耕栽培のメリットです。
かいわれ大根を栽培するための容器は、不要になったプラスチックトレーなどを利用することもできます。ただ、今後もずっと栽培を継続していく予定の方やインテリアへの影響が気になる方は、専用の容器を準備するのがおすすめです。
スプラウトの栽培に特化した構造になっている容器です。グレーの上段の底はメッシュになっており、この部分にのせた種子が下段に入れた水を吸い上げて生長します。上段と下段が分かれるので水替えがしやすく、オシャレなインテリアにもなじみやすい、すっきりとしたデザインです。
プラスチックトレーなど、自宅にある容器を使ってかいわれ大根を栽培する場合は、種をまく土台となるものを用意しましょう。キッチンペーパーや脱脂綿、スポンジなどが利用できます。
厚手のペーパーが2枚重ねになっており、「ポイント トゥ ポイント」という加工によって空気の層を挟む構造になっています。このため、優れた吸収力と弾力性を持つのが大きな特徴です。水はもちろん、油もよく吸収するので、キッチンでの様々な作業に活用できます。
かいわれ大根の種子は、スーパーやホームセンター、園芸店などで入手できます。
注意したいのは、大根ではなくスプラウト用の種子を選ぶことです。スプラウト用の種子であれば、薬剤での消毒が行われていないので、発芽して間もない状態でも安心して食べられます。また、現在は大根・かいわれ大根のそれぞれで品種改良が進んでいるため、目的に応じた種子を用いる方が希望通りの収穫につながります。
かいわれ大根の栽培で水やりをするには霧吹きが便利です。まだ根がしっかり伸びていない段階でも、負担をかけずに水を与えられます。
植物の栽培やアイロンがけなど様々な用途に使えるスプレーです。ボトルの部分が非対称の形になっており、手に握りやすいよう工夫されています。ノズルを左右に回すことで、噴射する水を放射状と霧状に切り替えることができます。
かいわれ大根は、発芽するまで明るい光を避ける必要があります。アルミホイルがあれば手軽に光を遮れます。
アルミホイルは、かいわれ大根の栽培以外に、食品を包んだりオーブン料理に用いたりと使い道の多いアイテムです。こちらは、16mとたっぷりとした分量が使える、リーズナブルな商品です。カットする部分の刃が金属ではなく紙製なので、すべて使い切ったあとのケースを捨てる際に、分解して外す必要がありません。
かいわれ大根を育てる際は、初めに水に濡らしたキッチンペーパーをトレーに置きましょう。その上にかいわれ大根の種が重ならないよう等間隔に並べます。その後、トレーを覆うようにアルミホイルを重ねたら、この状態で数日間暗い場所に保管しておいてください。
種が発芽するまでは日光に当てるのを避けなければならないため、アルミホイルは忘れずに。暗所で保管しておくと、数日で発芽してきます。3日ほど経って5センチほどまで成長したのを確認したら、被せていたアルミホイルを外しましょう。
アルミホイルを外したら、直射日光を避けて日当たりのいい場所に置いてください。雑菌が繁殖してしまうのを防ぐため、風通しがよい場所かも確認して置きましょう。
そのあとは、キッチンペーパーが乾きすぎないように適宜水を与え、常にしっとりしている状態を保つようにしてください。
かいわれ大根は太陽の光をめがけて伸びていく習性があるので、日光の当て方には気を付ける必要があります。まっすぐ伸ばすために置き方や場所に注意してくださいね。
かいわれ大根は、基本的に使い古しの土でも新しい土でも育ちます。古い土を使うなら、下準備として土づくりをしてもよいでしょう。新しい土には肥料が含まれているため、そのまま使うことが可能です。
かいわれ大根は発芽して比較的すぐ収穫してしまうので、土で育てる場合でも肥料は必要ありません。
底に穴があいている小さめのプランターの縁の高さまで土を入れ、種が重ならないように撒きます。しっかり根付かせて強い芽にしたい場合は、種を撒いたあとに土を被せましょう。柔らかい芽を育てたいなら、種を撒いたあとに土を被せなくても大丈夫ですよ。
種を撒いたら水をたっぷりあげて、発芽するまでは日が当たらず風通しのよい場所に置きましょう。水耕栽培のようにアルミホイルで覆う必要はありません。
水耕栽培同様、発芽して5センチほど成長したら、直射日光を避けて日当たりのよい場所に移しましょう。ほどよく日光に当てることで、栄養価が高まります。また、土で育てる場合も、根腐れや雑菌の繁殖を防ぐために風通しのよい場所に置くのがポイントです。
かいわれ大根を育てるときの適温は20〜25度といわれています。高すぎたり低すぎたりしないよう、温度管理もしっかりおこなってくださいね。
かいわれ大根の栽培に適した温度は20~25度です。快適な温度に保たれている室内であれば、季節を問わず、一年中栽培をすることができます。収穫までにかかる日数はおよそ1週間から10日ほど。長くても2週間ほどで収穫することができるので、好きなタイミングで育てることができますよ。
種をまく時期を考えて計画的にかいわれ大根の栽培を続けると、サラダや和え物などに使える食材を一つ、自宅に常備できるでしょう。
おいしいかいわれ大根を収穫するためのポイントとしては、以下の3つです。
これらを確認して収穫すると、おいしいかいわれ大根を味わうことができるでしょう。
また、冬場はやや成長が穏やかになります。冬は温度も下がりがちなので、気温管理はしっかり行いましょう。
収穫したかいわれ大根は、水で洗ってから調理に使います。
株元に付いている茶色の丸い物体は、かいわれ大根の種子の皮です。食べても問題ありませんが、見栄えも口当たりも良くないので、洗浄の際に取り除いておきましょう。深さのあるボールなどに水を張り、根に近い方を手に持って振り洗いをすると、種子の皮が離れやすくなります。
また、根の色が部分的に青くなっていることがありますが、これはかいわれ大根自体が持つ天然色素が表れたものなので心配しなくても大丈夫です。
育てたかいわれ大根は、使う分だけその都度、収穫するのがおすすめですが、カットした分が余ってしまうこともあるでしょう。余ったかいわれ大根はラップで包み、冷蔵庫で保存します。
また、すぐに使わないなどの理由で、根が付いたままのかいわれ大根を保存する場合は、湿ったキッチンペーパーを取り除かず、立てた状態のまま清潔な容器に入れます。容器を倒さないようにして冷蔵庫で保存しましょう。
カットしたものは2日、根が付いたものは4、5日を目安に、できるだけ早く食べ切るようにすることが大切です。
かいわれ大根の育て方は比較的シンプルですが、基本的なことを怠るとうまく育たないこともあります。栽培では以下の点に注意しましょう。
かいわれ大根が発芽・生長しやすいのは、20~25度の環境です。とくに真夏や真冬は、室温が極端に上がったり下がったりしていないか、気を付ける必要があります。エアコンを使用する場合も温度設定に注意しましょう。場合によっては、置く位置や部屋を変更するようにします。
かいわれ大根が発芽したあとに日光に当てて光合成を促しますが、直射日光は避けるようにしましょう。季節によってはかなり強い光や高い温度にさらすことになり、せっかく伸びた芽も弱ってしまうことがあります。また、思った以上に早く容器内の水分が蒸発し、水分不足で枯れてしまうことも考えられます。
水耕栽培を失敗する原因の多くは、水の汚れです。基本的に水耕栽培では、毎日水を取り替える必要があります。溜めている水には雑菌が繁殖しやすく、すぐに臭くなってしまうためです。
新芽や根を傷めないように、水は霧吹きで与えるのがおすすめです。容器に水が残っている場合やスプラウト専用ケースで育てる場合は、古い水を捨て、新しい水に入れ替えるようにします。
かいわれ大根の根の部分にふわふわした白い綿のようなものが発生すると、カビではないかと心配になるかもしれません。これは、かいわれ大根が効率良く吸水するために伸ばした根毛というものです。誤って取り除かないように注意しましょう。
かいわれ大根は、生野菜サラダなど、加熱をしない料理に使うことが多いため、雑菌を繁殖させないように気を付けましょう。空き容器を再利用したり、収穫後に同じ容器を使ったりする場合は、栽培を始める前にきれいに洗浄しておきます。また、かいわれ大根の世話や収穫をする際も、手を洗ってから触るようにしましょう。
ここからは、かいわれ大根を育てるうえでのちょっとした疑問やよくある質問にお答えします。
かいわれ大根は収穫までの栽培期間が短く、十分に生長するため、肥料を与える必要はありません。水と光の管理をしっかりと行うようにしましょう。
かいわれ大根が収穫できるまでの期間は1週間から10日ほどです。この期間に病気や害虫が発生することはめったにないため、とくに対策を考えなくてもかまいません。
気温の高い時期は、注意していてもカビが生えることがあります。もしカビが発生した場合は、食べずに捨てるようにしましょう。
豆苗のように再生栽培ができるのでは? と思うかもしれませんが、かいわれ大根に関しては再生栽培が基本的にできません。かいわれ大根の場合、一度の収穫で種に含まれる栄養がすべて使われてしまうので、再度成長するための栄養が足りません。
再生栽培をしようとして水をあげると、稀に発芽することがあります。これは一度目で発芽しなかったものが芽を出しただけのことがほとんど。仮に再生栽培に成功したとしても、栄養価はかなり低いものになるでしょう。
かいわれ大根は、わずかなスペースと準備物さえあれば、手軽に栽培を始めることができる野菜です。かいわれ大根の育て方に難しいところはありませんが、種を購入する際は、大根ではなくスプラウト用の種子を選ぶようにしましょう。
種をまいたら3日間は光を当てずに発芽させ、発芽したら今度は光を当てて緑化させます。かいわれ大根は20~25度の環境で生育するので、室内の温度が上がりすぎたり下がりすぎたりしないよう注意が必要です。また、毎日の水やりや清潔に管理することも欠かせないポイントです。
環境さえ整っていればすくすく育ってくれるので、新鮮なかいわれ大根を定期的に収穫し、毎日の食事に栄養と彩りをプラスしましょう。
最後に、かいわれ大根が合う料理をいくつかご紹介したいと思います。
ピリッとした辛味をしっかり味わいたい方は、サラダの具として使ったり親子丼などのどんぶりにトッピングとして添えたりするのがおすすめです。シャキシャキとした歯ごたえと辛味をしっかり感じることができるでしょう。
逆に辛味をマイルドにしたいなら、加熱してあげるとよいですよ。お味噌汁や野菜スープなどに入れることで辛味が穏やかになり、子どもでも食べられます。そのほか、炒めなくてもマヨネーズと和えるだけで辛味がマイルドになることも。シャキシャキ食感を味わいたいなら、かいわれ大根といくつかの野菜をマヨネーズで和えてみてください。
ぜひたくさんかいわれ大根を育てて、いろいろな味を試してみてくださいね。