LEDとは違う本物のネオンサインに心奪われる理由とは。ネオン職人・高橋秀信
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目次/ INDEX
キュウリは一年中スーパーマーケットなどの市場に出回っていますが、本来は太陽が大好きな夏の野菜です。水分が多い野菜であるため「キュウリには栄養がない」との諸説が出回り、勘違いされている方も多いですが、そんなことありません。
『Least calorific fruit』としてギネス認定された背景もあり、最近ではダイエット効果も期待されている野菜の一つです。
ローカロリーなのにも関わらず、キュウリにはカリウムやビタミンC、食物繊維などの栄養が含まれているだけでなく、水分が多いため体温を下げてくれる効果もあります。100キロカロリーあたりにおけるキュウリのカリウムはナスの約1.4倍、ビタミンはレタスとほぼ同じ、ビタミンCはトマトの約1.26倍、食物繊維はキャベツとほぼ同じなんだとか。ぬか漬けにして食べるとさらに栄養素がアップする優秀な野菜です。
家庭菜園は自然そのままで育てる栽培方法なので、キュウリ本来の美味しさ、採りたての新鮮さを思う存分味わえます。
種をまく時期は3〜7月、収穫期は5〜11月頃まで。キュウリは低温にも高温にも弱いため、晩霜(晩春、初夏に降りる霜のこと)が降りなくなってから苗を畑に移すとよいでしょう。
キュウリは過湿や乾燥にも弱いため、育て方だけではなく土も大切です。ポットに入れる土は、野菜用の培養土を購入して使い、排水性や通気性が悪い土は避けましょう。また、連作障害による生育不良を避けるため、同じ場所で栽培する場合は2〜3年は間隔をあけるようにしてください。難しい場合は、接木苗を利用するとよいでしょう。
発芽適温が25℃なので、春に種をまく場合は室内の日当たりなどの暖かい場所に置く、または保温マットなどを使う必要があります。
目安として、直径9cmくらいの大きさのビニールポットに種を2〜3粒まいて、その上から土を5mmほどかぶせます。
芽が出るまで土を乾燥させないようにして、暖かく管理します。たっぷりと水をやり、地温を25~30℃に保ちましょう。
芽が出てきたら、少しずつ日当たりのよい場所に移動します。ただし高温になりすぎると生長が止まりやすいので、風通しのよいところで育てましょう。
初めの本葉(ふた葉の後に生える葉のこと)が展開したら、生育のよい1株を残して間引きます。
週に1回、薄めた液体肥料を与え、日当たりのよい場所で育てます。がっしりとした苗に育てましょう。
植え付け2週間前に1㎡あたり苦土石灰100g(コップ1杯)、たい肥3kg(バケツ3杯)、化成肥料100g(コップ1杯)を土に入れ、よく耕しておきます。
本葉が3枚になったら、目的の場所に植えていきます。ポットから苗を取り出す際、根を傷つけたり切ったりしないように注意しましょう。
また、植えたときに苗がぐらつかないように、周りの土がやや高くなるようにし、固めておきましょう。
家庭菜園では、ネットを張った支柱作りがおすすめ。場所を取らず、形のよいきれいな色のキュウリが収穫できます。支柱は、ぐらつきにくくて頑丈な合掌式に仕立て、ネットはたるまないようにしっかり張りましょう。台風のシーズンには、支柱が風で倒されてしまう可能性があるので、がっしりと固定するのがポイントです。
収穫が始まったら、7〜10日おきに、1株あたりひとにぎりの化成肥料を与えます。病気や黄色くなった葉は、早めに摘み取りましょう。また、実の部分はあっという間に大きくなります。収穫期が近づいてきたら、こまめにチェックして適正なサイズで収穫してください。
育つスピードが早いので、たっぷりの水やりと肥料切れを起こさないように注意しましょう。また、家庭菜園では場所をとらない支柱作りがおすすめです。
キュウリはトマトやナスなどに比べると比較的簡単に栽培できますが、収穫まで油断は禁物。立派に育てて、採れたての美味しさを楽しんでくださいね。
Q. 気を付けるべき病害虫はありますか?
A. 梅雨の時期には葉に白い粉が付着する「うどんこ病」や、過湿時にベトベトになる「べと病」に注意が必要です。また、害虫のアブラムシは、放っておくと治療ができないウイルス病を媒介する危険性もあるため、農薬を散布して防除しましょう。
Q. 定植後は枝がどんどん伸びていきますが、どのような作業が必要ですか?
A. 最初は主枝(親づる)を育てることに注力するため、葉から出てくるわき芽(子づる)はすべて切除しましょう。目安として、本葉が下から6枚目(6節と数えます)のあたりまでは、わき芽を切ります。7節以降は、わき芽を1〜2節残して摘芯(芽の先端を切ること)しながら主枝を育て、手が届かなくなる高さまで育ったら主枝も摘芯しましょう。
Q. 初心者でも育てやすい品種はありますか?
A. うどんこ病やべと病に強い「よしなり」や、同じく病気に強く収穫量も多い「フリーダム」などがおすすめです。はじめてのキュウリ栽培には、病気にかかりにくく、丈夫な品種を選ぶようにしましょう。
小川さん
栽培スペースに余裕がある場合は、6月に種をまき敷きわらやマルチを張って育てる地這い作りもお勧めです。病害虫や台風、暑さに強く、育てやすいです。