縄文時代の鍋料理が食べたくて、とりあえず土から鍋を作ることにした
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ローズマリーは、比較的簡単に栽培できるため、ガーデニング初心者にもおすすめの植物。料理やアロマ、クラフトなどのさまざまな用途で活躍するハーブです。この記事ではローズマリーを自家栽培したいと考えている方に向けて、特徴や種類、育て方のコツなど詳しく解説します。家庭菜園を考えている方は参考にしてください。
ローズマリーは、地中海沿岸の地域が原産地とされており、実際、地中海地方を旅すると、道ばたに生えているのを見かけることがあります。常緑性低木に分類されるハーブの一種で、強風が吹いても耐えられるほど丈夫な植物です。いったん根づいてしまうと放置していてもよく育つので、ガーデニング初心者にもおすすめの植物として知られています。また、すがすがしさのある香りが印象的で、煮込み料理などの香りづけとして利用されることも多いです。
春から秋の期間中は、青や青紫、白、ピンクなどの小ぶりな花がところどころに咲き誇ります。ローズマリーの種類によって、コンテナでの栽培やハンギングのほか、土の空いたスペースを埋める際に有効なグラウンドカバーに向いており、さまざまな栽培の仕方を楽しめます。
ローズマリーは大きく分けて2つのタイプに分類できます。ホームセンターや園芸店の店頭に出回っているものの多くは、「立ち性(たちせい)」か「匍匐(ほふく)性」です。
立ち性は、枝が上に向かって伸び、あまり横に広がらないタイプです。横幅を取らないので、ほかの植物と混植するのにも向きます。背が高くなると約2メートルにまで伸びることも。
匍匐性はこんもりと茂ったり、横に広がるタイプです。一般家庭ではこちらのタイプの方がよく見かけるようですね。
ローズマリーを育てる際は、どのような環境を整えればいいのでしょうか。以下では、栽培環境に必要な条件を解説します。
ローズマリーは乾燥に強く、日当たりがよい場所を好みます。終日日が当たらなくても、半日程度日が当たれば十分に育ちます。
乾燥には比較的強い一方、多湿はやや苦手です。鉢植えにするなら、雨がよけられるような場所に鉢をおくとよいでしょう。庭植えの場合は、水はけがよくなるよう、土壌改良をしてから植えつけるようにしましょう。
ローズマリーは、夏場の強い日差しにも、多少の霜にも耐えますが、北関東よりも北の地域では、不織布などで株を包むなどの防寒が必要です。関東地方よりも西の地域では、基本的に通年戸外で育てることができます。
上述したとおり、ローズマリーは多湿な環境が苦手なため、水はけのよい土を選ぶことが大切です。市販の草花用培養土やハーブ用の培養土も使うことができますが、2〜3割ほど中粒の赤玉土や軽石を混ぜ込んで、水はけよくしておいた方が過湿で根が傷みにくくなります。赤玉土6:腐葉土4などの土でもよいでしょう。
庭植えにする場合も、植え場所をよく耕し、赤玉土と軽石を5ℓずつすき込むなど、粒がしっかりした土を混ぜ込むことで水はけよくしておくとよいでしょう。酸性土壌を嫌うので、庭植えにする際は苦土石灰を一握り程度土に混ぜ込むのがおすすめです。
ローズマリーは比較的簡単に栽培できる植物ですが、育てる際のコツがあります。ここでは、詳しい栽培方法や育てるポイントについて解説します。ローズマリーを自家栽培する際の参考にしてください。
ローズマリーは市販の苗を購入して栽培をはじめるのが一般的です。苗がよく出回るのは春〜初夏ですが、規模の大きなホームセンターや園芸店ではそれ以外の時期でも店頭に並んでいることがあります。以下では主に、、苗からの育て方について解説します。
すでに説明したように、ローズマリーは背が高くなるけれど横幅をあまり取らない立ち性と、こんもりと茂って横幅を取る匍匐性の2タイプがあります。ほかの草花やハーブと混植したいのであれば立ち性が、ガーデンのアクセントとしてこんもり茂らせたいなら匍匐性がおすすめです。苗がよく出回る春〜初夏であれば苗の状態はよいことが多いですが、その後の時期になると売れ残りの苗から選ぶようになります。下葉が黄色くなっているような株は過湿などで根が傷んでいることがあるので避けましょう。また、ヒョロヒョロと間延びした株は、日当たりの悪い場所で管理されて徒長気味です。一度切り戻して植えつければがっしりとした株に育ちますが、そのままではやや病気や虫の害を受けやすいので気をつけましょう。
苗の購入後は放置したままにせず、鉢や庭に植えましょう。苗の植えつけは、4~5月頃もしくは、9~10月頃が適しています。
ローズマリーは根をいじりすぎると株の生育が悪くなってしまうので、丁寧に鉢(ポリポット)を外したら、根鉢をくずさずに植えつけます。
庭植えにする場合は深さ30cm、直径30cm程度の植え穴を掘り、土に赤玉土と軽石を5ℓずつ混ぜ込み、苦土石灰と緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)を加えておきましょう。植え場所の土がやや盛り上がるように、高植えにしておくと水はけがよくなり、生育がよくなります。
鉢植えは元の鉢(ポット)よりも1〜2号大きな鉢に植えつけます。用土は市販の草花用培養土に2〜3割ほど中粒の赤玉土か軽石を混ぜ込んだ物か、赤玉土6:腐葉土4などの比率で配合したものを使います。自分で用土を配合する場合は、緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)と苦土石灰をひとつまみ程度混ぜ込んでおきましょう。
鉢はプラスチック製や釉薬をかけた陶器製だと土が乾きにくく、テラコッタや素焼き、駄温鉢などの方が乾きやすくなります。ローズマリーは土の過湿が苦手なので、乾きやすい鉢を選ぶのがおすすめです。また、鉢が大きすぎると土が乾きにくくなるので、あまり大きな鉢を使わない方がよいでしょう。
鉢植えでは育て始めて3年ほどで鉢が根で一杯になりますが、植え替える時もあまり根をいじらず、少し大きめの鉢に植え替えます。
ここでは、日頃のお手入れをする際に気をつけておくべきポイントについて解説します。
鉢植えは、土の表面が乾いてから2~3日してから水やりをします。基本的に通年この水やりを続けますが、寒い時期に過湿な状態が続くのもよくないので、冬は土が乾いてから4〜5日してから水を与えましょう。ローズマリーは乾燥に強い植物で、葉が硬くてすぐにはしおれたようになりません。それだけに水が足りない兆候が目に見えにくく、水やりが足りなくて枯らしてしまうというケースも意多いようです。土が乾いたら、適したタイミングで忘れずに水やりをするようにしましょう。
肥料は植え付けや植えかえの際に、緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)を土に混ぜ込んで与えます。生育している春〜秋にも肥料を与えてもかまいませんが、夏の暑い時期に肥料分が多すぎると根が傷む原因に。与えるのであれば、肥料のパッケージに書かれている量の半分程度にしましょう。
ローズマリーの収穫は年間を通して行えるため、使用したいタイミングにあわせて自由に収穫して問題ありません。ただし、生育のスピードが遅くなる冬は、あまりたくさん枝を切ってしまうと春からの生育が鈍くなることがあるので、ほどほどにしておきましょう。
また、ローズマリーは収穫する時期や時間帯によって、香りの強さが変わります。香りをより楽しむなら、開花前や朝の時間帯の収穫がおすすめです。
樹木の枝葉が茂った部分のことを樹冠(じゅかん)といいますが、樹冠の中まで見えないくらい葉が茂ってしまったら剪定(せんてい)のタイミング。葉が多すぎる部分の枝をつけ根で切って、株の向こうがうっすら見えるくらいに剪定をしましょう。ローズマリーの生まれ故郷は、夏にあまり雨が降らない地中海沿岸の地域。気温が高くなって雨も多い梅雨〜夏に茂りすぎているような状態はあまり好みません。梅雨入りの話題が天気予報で流れるようになったら剪定をし、風通しよく夏越しさせて上げましょう。
剪定した枝は、料理の香りづけや、リースなどのクラフトに有効活用できます。
ローズマリーは発芽率が悪く、種まきから育てるのはあまり一般的ではありません。でも、ネットで販売されている種子や、花が咲き終わったあとにできたタネを使えばタネまきをすることができます。タネまきは市販のタネまき用土などを使い、4〜5月ごろに行います。タネをまいたらうっすらと土をかぶせ、土が乾ききらないように管理していると2週間~1カ月ほどで発芽します。草丈が20cmほどになったら鉢や庭に植えつけましょう。
ローズマリーを増やす場合は、挿し木で増やすのが一般的です。適した時期は、5〜6月、9月下旬〜10月です。
がっしりと育った若い枝を10cmほど切り、湿らせた市販の挿し木用土に挿しておきます。挿し木をしたら土が乾ききらないように管理します。強い風が吹き抜けるような場所だと挿し穂が揺れて発根しにくくなります。また、強い日ざしが当たると挿し穂がしおれてしまいますので、あまり風が吹き抜けず、直射日光を避けられる明るい場所に置いておきましょう。室内に置いておくのでもかまいません。発根までは大体1か月ほどかかります。発根して芽が20cmほどまで伸びたら苗として植えつけることができます。
ローズマリーの香りが苦手な虫も多いため、基本的にローズマリーに虫がつく可能性は低いです。ただし、アブラムシが葉についたり、白い粉状のカビが葉に繁殖する「うどん粉病」を発症したりするケースもあるため、風通しをよくするなどの対策が必要です。
また、ローズマリーは高温多湿の環境を苦手としているため、梅雨時期から夏の期間中は根腐れを起こさないように注意しましょう。
ローズマリーを自家栽培すれば、さわやかな香りを楽しんだり、青紫やピンク色の小花を観賞したりといろいろな楽しみ方ができます。また、年間を通して収穫できるため、料理の香りづけやクラフトなどにも活用できます。比較的丈夫な性質をもっていますが、水やりや肥料、病害虫対策などの日頃の手入れも大切です。
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