【菓子盆選手権】キャンプを盛り上げる最強お菓子チョイス王は誰だ!?
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ヨーロッパの春野菜として知られるアーティチョークは、個性的でユニークな外見が特徴です。その独特な外見から、観賞用としても注目されています。
アーティチョークは、ヨーロッパやアメリカでは食用として人気がありますが、日本ではまだあまり馴染みがありません。日本では栽培が難しいといわれているからです。
ここでは、アーティチョークの栽培方法について詳しく解説していきます。収穫方法や調理方法についても紹介していくので、アーティチョークに関心がある方はぜひご確認ください。
アーティチョークはキク科チョウセンアザミ属の多年草で、和名は「チョウセンアザミ」です。若いつぼみを食用とし、加熱するとホクホクとした食感になります。
アーティチョークは、南ヨーロッパ地中海沿岸地方が原産です。元々は野生のアザミでしたが、品種改良を重ねて現在の食用品種となりました。
アーティチョークの草丈は1mほどで、アザミに似た花つぼみは8cm~15cmほどになります。花色は青味がかった紫色をしていて、個性的な外見から観賞用としても人気があります。
日本ではまだ珍しいアーティチョークですが、苗からでも種からでも育てられます。アーティチョークは種からも容易に育てられますが、苗から育てたほうが早く食べることができておすすめです。
アーティチョークの苗を選ぶ際は、葉4~5枚の苗を選ぶことをおすすめします。アーティチョークは大きく成長するため、複数の苗を受け付ける場合は60cm以上は間隔を開けましょう。
アーティチョークの種蒔きは、3〜4月か9〜10月頃が適期です。春蒔きにすると初心者でも育てやすいため、最初は春蒔きに挑戦してみてはいかがでしょうか。
アーティチョークは地植えが一般的ですが、プランターでも育てられます。プランターや鉢で育てる場合は、野菜用の培養土を用意しましょう。
ただし、60cm以上は間隔を開ける必要があるため、できる限り地植えができるかを検討してみてください。どうしてもプランターで育てたい場合は、10号以上サイズ以上のプランターを選びましょう。
アーティチョークは、日当たりと水はけが良い場所で育てます。5月上旬~6月下旬を目安に、人があまり通らずゆったりとした場所に植え付けることをおすすめします。
アーティチョークは移植には不向きです。植え付けると根付きが悪くなるため、数年に渡って育てられる場所を選んで植え付けてください。
アーティチョークの生育適温は10~25℃です。高温では育ちにくいため注意しましょう。また、アーティチョークは耐寒性があり、マイナス1~2度までの寒さであれば耐えることができます。
アーティチョークは多湿を嫌うため、表土が乾いてからたっぷりと水やりを行います。ただし、生育期に土が乾ききってしまうと成長しなくなるため注意が必要です。
アーティチョークの水やりで特に注意してほしいのは夏季です。夏は湿度が高く、根が腐る可能性があるため、土の中までしっかりと確認して乾いていたら水やりを行います。冬は夏ほど神経質になる必要はありませんが、同様に土が乾いてから水やりを行いましょう。
アーティチョークは水はけの良い土であれば、土質に神経質になりすぎる必要はありません。アーティチョークは酸性土壌を嫌うため、植え付け前に苦土石灰をすき込み、さらに腐葉土を混ぜ込んでおくのが理想的です。
プランターで育てる場合は、小粒の赤玉土と腐葉土と川砂を6:3:1の割合で混ぜるか、野菜用の腐葉土を活用してください。野菜用の腐葉土はホームセンターなどで安く購入でき、初心者には特におすすめです。
アーティチョークの栽培におすすめの土
アーティチョークは、日常的な施肥は必要ありません。生育期の5月〜6月になったら、2週間に一度のペースで液体肥料を与えます。こうすることでより大きく生育します。
アーティチョークの栽培におすすめの肥料
アーティチョークは苗を植えてから2年目以降に収穫が可能となります。6~7月になると何枚もウロコが重なったようなつぼみが出てくるため、花が咲く前に収穫を行います。
収穫の際は、茎を3~5cmほど残してハサミなどで切り取ります。収穫の時期を間違えると、つぼみが固くなり食感が悪くなるため注意しましょう。少しつぼみが開きかけている時がベストタイミングです。
アーティチョークは可食部が少なく、9割近くは捨てることになります。最も美味しいと言われているのは茎の部分で、ガクの付け根部分や「ハート」と呼ばれる芯の部分も食べることができます。
アーティチョークは、パスタや煮込み料理などさまざまな料理に向いています。シンプルに茹でるだけ、もしくは素揚げにするのもおすすめです。
アーティチョークを料理に使う際は、原則として下処理が必要となります。アーティチョークを丸ごと茹でるか蒸してから、可食部と捨てる部分に分けていきましょう。
収穫が終わったアーティチョークは、冬になるのを待ち、枯れた葉や茎をすべて取り除きましょう。こうすることで来年も花をたくさんつけます。根元から2節か3節を残して、バッサリと切ってしまっても問題ありません。
アーティチョークは耐寒性のある植物で、マイナス1~2度までであれば耐えることができます。気温0度を下回る地域では冬越し対策が必須です。
冬になったら、株元にワラや遮光ネットを敷くなど工夫してください。また、根元の周りの土をかき集め、根元にかぶせるようにすれば土の凍結防止になります。
霜に当たると枯れてしまうリスクがあるため、気温0度を下回らない地域でも念のために冬越しをしておいたほうが良いかもしれません。
アーティチョークがかかりやすい病気としては、「うどんこ病」「灰色かび」などが挙げられます。
うどんこ病は、葉っぱ全体に白い粉状の物質が付着する病気です。うどんこ病にかかると生育が鈍くなり、最悪の場合は枯死してしまいます。
灰色かびは、葉っぱや茎が腐って灰色になってしまう病気です。いずれも早期発見できるため、日頃からアーティチョークをよく観察してください。
アーティチョークがつぼみをつけると、茎や葉の裏などにアブラムシが発生する可能性があります。ハダニやヨトウムシも発生しやすいため、見つけたらすぐに駆除しましょう。
アーティチョークにおすすめの殺虫剤
日本ではまだ馴染みの薄いアーティチョーク。スーパーでもあまり見かけることのない野菜ですが、実は自宅でも栽培することが可能です。
アーティチョークは炒め物や煮込み料理など、さまざまな料理に活用できるため、栽培していると料理のバリエーションが増えるでしょう。
アーティチョークは苗を植えてから2年目以降に収穫が可能となるため、気長に待てる方向けの野菜です。少しでも早く確実に収穫したいのなら、種ではなく苗から育てたほうが良いでしょう。
この記事を参考に、ぜひ、アーティチョークの栽培にチャレンジしてみてくださいね。