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暑い真夏の風景によく似合う真っ赤なスイカ。園芸初心者にとってスイカを栽培することは夢の1つではないでしょうか。
スーパーなどでもよく売られているスイカですが、実は初心者でも育てることができます。 この記事では、園芸初心者でもわかりやすいようにスイカの育て方を詳しく解説します。
夏に欠かせないのが、スイカです。畑で採れたスイカの甘さとみずみずしさには格別なものがあります。原産地は南アフリカで、スイカの発芽温度は、約25℃となっています。
スイカの品種は大玉や小玉のもの、縞模様や赤肉のものなど多種多様です。中には大きい種を炒って食用にする種子食用品種もあります。
手軽に育てやすいよう品種改良された「小玉スイカ」と呼ばれる品種も出てきています。
小玉スイカは1958年に登場し、核家族化に伴ってさまざまな品種改良が行われてきました。プランターなど限られた面積でも育てることができるほか、大玉品種に比べて育てやすいスイカです。したがって、これからスイカを育てた園芸初心者にもおすすめです。
小玉スイカは皮が薄く実が詰まっていて、甘さが均一なのも特徴です。また、ごみが少量で済むというメリットもあります。 小玉スイカは大玉スイカよりも収穫時期が長く、5月中旬頃から8月頃となります。
スイカはその重さの90%以上が水分ですが、実は、熱中症予防に最適な果物の一つです。
スイカは糖分、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの、汗を掻くことで失われやすいミネラルを多く含み、少量の塩をふることで、スポーツドリンクを飲むのと同じ効果を期待できるといわれています。
甘いのでダイエットには不向きかと思われがちですが、スイカをたくさん食べたからといって太ることを心配しなくてもいいでしょう。スイカはほとんどが水分なので満腹感も得られやすく、100gあたりのカロリーは37kcalしかありません。食物繊維も豊富です。
また、日本ではあまり食用にしませんが、スイカの種子はたんぱく質やリノール酸が多く含まれており、ビタミンB群・Eも豊富に含まれます。また、解毒作用、熱さまし作用、利尿作用があるとされています。
スイカはこれらの相乗的な働きによって、むくみの改善や美肌効果にも効く成分も含まれていため、女性には特におすすめです。
※栽培方法が野菜と同じなので、分類上、厳密には果物ではなく野菜です。
スイカを育てる前に準備する園芸用具は以下になります。
スイカを地植えで育てる場合、まずは畑の準備から始めましょう。土の状態をよくするとうまく育ちます。
スイカはウリ科の植物なので、前の年に植えた場所に翌年も植えると、うまく育たないことがあります。これを「連作障害」といいます。連作に強い接ぎ木苗もありますが、それでも完全に連作障害を防げるとは限らないので、基本的に一度植えたら4〜5年は間を開けて植えるようにしましょう。
植え場所を決めたら、植えつける2週間前までに土づくりをしておきます。縦横50cm、深さ30cmの植え穴を掘り、穴の底が見えなくなる程度に牛ふん堆肥を入れます。掘り上げた土にはチッ素、リン酸、カリが等量に配合されたN-P-K=8-8-8などの緩効性化成肥料と苦土石灰を一握り混ぜ込んで埋め戻します。埋め戻した穴の上に、まわりの土を寄せて地表より10cmほど高い植え床を作ります。黒いポリエチレン製のマルチングシートを植え場所にかけておくとなおよいでしょう。
スイカは地域によって異なりますが、概ね5月頃に種を畑に植え付けて、7~8月頃に収穫を行います。 7月に収穫するためには2月下旬〜3月上旬にはタネまきをする必要があります。スイカのタネは25℃前後の温度が無いと発芽しないため、室内で加温施設を使った管理が必要になります。初心者の方がスイカを栽培するには5月ごろから出回る苗を購入するのがおすすめです。
ここからは、スイカの種の蒔き方や肥料と株の植え方など、スイカの育て方に関して園芸初心者の方でもわかりやすいように解説します。
2〜5株程度を育てるのであれば、市販の苗を購入する方が手間がかかりません。購入する際は、節(ふし。葉と葉の間の間隔)が間延びしていないガッチリとした苗を選ぶようにしましょう。自分でタネから苗を作る場合は、スイカのタネをまきます。スイカのタネは発芽温度が25℃ほどなので、2〜4月にタネをまく場合には発芽には加温が必要になります。タネまきをする場合はポリポットにスイカのタネを2~3粒まいて、その上から土を5mmほど、かぶせます。タネから芽が出るまでの間は、土を乾燥させないように気をつけましょう。タネが発芽するまではおよそ4日ほどかかります。
植えつけの2週間以上前に、植える場所をよく耕し、苦土石灰と肥料、堆肥を混ぜ込んでおきます。肥料の量は1㎡当たり苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、たい肥2㎏(バケツ2杯くらい)、化学肥料100g(コップ1杯くらい)が目安です。植え床はほかの場所よりも10cmほど高くなるようにしておくと、水はけがよくなります。複数の株を植えるときは、株と株の間は、2mくらいスペースをあけて植えます。土が乾いていると根鉢が崩れやすくなるので、植えつける前日に、苗にたっぷり水を与えておきます。植えつけたらたっぷり水を与えます。植えつけからしばらくは、葉が萎れたら随時水やりをしましょう。
室内で早まきして作った苗を4月中に植えつける場合、遅霜などの気温の低下が予想される場合はホットキャップと呼ばれる透明プラスチックのドームをかぶせて苗を寒さから守りましょう。苗のそばに支柱を立てて、透明ビニールのシートをかけておくのでも同様の効果があります。
花が咲き始めたら、人工授粉をすると実つきがよくなります。花の中心を触ったときに黄色い花粉がつくのが雄花(おばな)で、花の下にふくらんだ部分(子房、しぼう)があるのが雌花です。咲いている雄花を摘み取り、雌花と花と花の中心をこすりつけて受粉させます。花粉の出が悪くなるので、朝の早い時間に行うようにしましょう。雌花は一番最初に咲いた花に受粉させてしまうと株が大きくならないうちにツルの伸びが止まってしまうので、一番花は摘み取ります。人工授粉は2番目以降の雌花に行い、果実は一株あたり2〜4個程度が適切です。
受粉させた雌花にはラベルをくくりつけて、日付を書き込んでおきましょう。そうすることによって、収穫時期の目安となります。
受粉させてから、小玉スイカは35日ほど、大玉スイカは40〜45日ほどで収穫できます。
苗が育って、本葉5~6枚出てきたら、ツルの先端を摘み取る「摘心」(てきしん)を行います。こうすることでわき芽が出てきます。もともとのツルを「親ヅル」、わき芽が伸びたツルを「子ヅル」といいますが、スイカの果実は子ヅルにならせます。わき芽は全て残すのではなく、勢いのよいものを3〜4本残して、ほかは摘み取ります。このわき芽を伸ばして子ヅルとし、1本の子ヅルあたり一つの果実をならせます。
スイカの果実がつく前は基本的に追肥(ついひ)はいりません。スイカの果実がテニスボール位になったタイミングで 化成肥料を一握り程度(50g程度等)株元から1メートルほど離れたところに施します。
実が大きくなってきたら、下に敷き藁などをして果実が傷むのを防ぎましょう。2週間に1回ほど果実を回転させ、日に当てる綿を買えてやると、果実全体がきれいに色づきます。
Q.スイカを育てる際に気を付けるべき害虫などはありますか?
A.ワタアブラムシ・ミナミキイロアザミウマ・ナミハダニなどに気を付けます。害虫対策には、窒素肥料の多用を控える、ハウス栽培で除草を行う、周辺の雑草を取り除く、薬剤散布をするなどの方法があります。
Q.スイカの先端の芽の周りについている白い毛は、なんでしょう?
A.芽が若いうちは、風などで擦れても傷がつかないように生長点(一番大切なところ)を保護するために毛むくじゃらになっています。
Q.スイカの雄花と雌花は同じタイミングで咲くのでしょうか?
A.雄花のおしべから作られる「花粉」は1日ほど受粉能力がありますが、雌花の中にあるめしべはその表面が受粉に適した状態でいられるのはほんの数時間です。よって、雌花がいつでも咲いていいように、雄花が先に開花して待ち受けます。
果糖やブドウ糖が多く含まれ、疲労回復にも効果があると言われている、スイカ。夏に食べるスイカは、みずみずしく、さっぱりとしていて格別の美味しさを味わえます。
畑を施して種から育てて栽培したスイカを、夏に味わってみるのはいかがでしょうか?