第十三話「奥深きハンドドリップコーヒー。お湯はヤカンで入れちゃダメ!? のナゾ」
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夏の風物詩として欠かせないのが、スイカです。採れたての甘さとみずみずしさには格別なものがあります。原産地は南アフリカで、スイカの発芽温度は、約25℃となっています。
90%以上の水分含有率を誇るスイカは、どうしても栄養素が少ないと思われがち。実は、熱中症予防に最適な果物の一つなのです。
糖分、カリウム、カルシウム、マグネシウム等のミネラルを含むスイカは、なんと少量の塩分を加えるだけで、スポーツドリンクと同じ効果を期待できるというほどのヘルシー食材。
甘いのでダイエットには不向きかと思われがちですが、スイカを食べすぎて太ることはありません。というのも、ほとんどが水分なので満腹感も得られやすいことに加え、100gあたり37kcalしかカロリーはなく食物繊維も豊富です。
むくみ改善や美肌効果に効く成分も含まれているので女性には特におすすめ。
※栽培方法が野菜と同じなので、分類上、厳密には果物ではなく野菜です。
スイカは、同じ場所で連続して育てられることを嫌います。ですから、収穫してから5年間は、同じ場所で栽培しないことが肝心です。
ここからは、種の蒔き方や肥料と株の植え方など、スイカの育て方の手順を解説します。
気温が25℃くらいになった時期に、種をまきます。
ポリポットにスイカの種を2~3粒まいて、その上から土を5mmほど、かぶせます。
芽が出るまでの間は、土を乾燥させないように気をつけましょう。
肥料は、あらかじめ1㎡当たり苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、たい肥2㎏(バケツ2杯くらい)、化学肥料100g(コップ1杯くらい)を混ぜて、株を植える地中にほどこし、よく耕します。
株と株の間は、2mくらいスペースをあけて植えます。
植えたときに、周りの土がやや高くなるようにして、苗がぐらつかないように固めておきましょう。
ホットキャップを使えば、苗を暖かく管理することができます。子づるがのび出す頃までの間は、かぶせておきましょう。
授粉作業は、雄花の花粉を雌花に直接こすりつけます。時間がたつと、花粉の出が悪くなるので、朝の早い時間に行うようにしましょう。
花の下に丸いツボミがある方が、雌花です。
受粉させた雌花にはラベルをくくりつけて、日付を書き込んでおきましょう。
そうすることによって、収かく時期の目安となります。
受粉させてから、小玉スイカは35日くらい、大玉スイカは40日くらいで収穫できます。
苗をポットから畑に移し植えたら、ホットキャップをかぶせて、暖かく管理しましょう。ホットキャップは、低温や強風、晩霜から苗を守ります。
Q.スイカを育てる際に気を付けるべき害虫などはありますか?
A.ワタアブラムシ・ミナミキイロアザミウマ・ナミハダニなどに気を付けます。害虫対策には、窒素肥料の多用を控える、ハウス栽培で除草を行う、周辺の雑草を取り除く、薬剤散布をするなどの方法があります。
Q.スイカの先端の芽の周りについている白い毛は、なんでしょう?
A.芽が若いうちは、風などで擦れても傷がつかないように生長点(一番大切なところ)を保護するために毛むくじゃらになっています。
Q.スイカの雄花と雌花は同じタイミングで咲くのでしょうか?
A.雄花のおしべから作られる「花粉」は1日ほど受粉能力がありますが、雌花の中にあるめしべはその表面が受粉に適した状態でいられるのはほんの数時間です。よって、雌花がいつでも咲いていいように、雄花が先に開花して待ち受けます。
果糖やブドウ糖が多く含まれ、疲労回復にも効果があると言われている、スイカ。夏に食べるスイカは、みずみずしく、さっぱりとしていて格別の美味しさを味わえます。自身で栽培したスイカを、夏に味わってみるのはいかがでしょうか?