肉肉肉の高タンパク超絶ガッツリ系チャーハンを喰らえ! ――ぼくのかんがえた最強の定食
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
おっはモーニング。酒村ゆっけ、です。
お酒は私にとって、仕事帰りに急に襲ってくる孤独や寂しい夜に寄り添ってくれる最高の相手だ。
結婚を決意し、旦那として心許してきたハイボール。相性の問題で1回別れたものの、再熱してしまい駆け落ち中のビール。愛しても報われないのに、尽くして二日酔いという病でボロボロにされてもなお尽くしてしまうストゼロ。
たくさんの酒彼氏と熱愛している私だが、「一番好きなお酒は、結局何なの?」という質問をいただくことが多い。優柔不断なため、いつもはぐらかしてきたが、今回はそんな私の一番になろうと5本のお酒が集合してくれたのだ。
カインズオリジナルの5本のお酒たち。そこに用意された数本のバラ。
バチェ●レッテならぬ、シャケ(酒)ロレッテとして運命の相手を探そうと思う。
今回は、飼い猫しゃっけ、を司会者に迎えた。
それでは、さっそくダンボールリムジンに乗ってやってきた5本のお酒たちと顔合わせをしよう。ちなみに、お酒はハタチになってからね。そして、自分に合った量を飲もう。
……とその前に、なんとウェルカムドリンクが用意されているそうなので、緊張緩和、今後のことも考えて、いただいておこうと思う。
何とそこには、肝臓を強化してくれるカインズオリジナルのウコンドリンクが! カインズは、お酒と本気の恋ができるようにと、肝臓を労わるドリンクまで用意してくれたのだ。
これを飲んでおけば、余計な心配をせずに全力でお酒と向き合える。圧倒的感謝。トロッとした人工的な甘さがジュースのようで非常に飲みやすい。これからの甘くとろける恋を象徴しているかのような風味に、キュンが止まらない。
では、1本目。カインズオリジナルビールの「黄金」さんだ。
発泡酒で、フランス産のホップやベルギー産のモルトが使用されていることから、日本人ではなくハーフ的ポジションであることがわかる。さらに1本85円という価格の安さ。おつまみにうまい棒が1本買えてしまうのは、前代未聞だ。
実際飲んでみると、ふわっとヨーロッパを彷彿とさせるようなホップの香りが広がり、価格以上の完成度でおもてなしされ涙が溢れかけた。
どんなおつまみや料理にも合いそうな味わいは、分け隔てなく平等に接し、ホップのふんわりとした優しさを感じさせる「黄金」さんにしかない個性だと思う。
母性溢れるきめ細やかで美しい泡は、私の弱さや孤独もすべて黙って包み込み抱きしめてくれた。
続けて2本目。「植物乳酸菌 梅酒」さんだ。
植物乳酸菌 梅酒 900ml
可愛らしいパックに入っているが、度数は8%とやや高め。カインズと広島大学との共同プロジェクトで生まれた彼は、着色料や人工甘味料不使用のため、体に優しい仕様になっている。和歌山県産南高梅を使用しているそうだ。
ちなみに、私は小さい頃から、シワシワに干された種ぬきの梅干しが蜂蜜に漬け込まれたあの一粒が好きだ。
多分、グラスに氷たっぷりで注いで飲んだほうがいいのだけれど、私は紙パックからそのままの口当たりを実感したかったので豪快に飲んでいく。
一口飲むと、梅のちょっぴり甘酸っぱさを感じさせる香りに一瞬にして染まった。甘い、甘い梅酒が、末っ子のような人懐っこさと甘いマスクで私を虜にしていくのが分かる。
喉から胃にかけて、梅の花がポッと熱を持って咲き誇っていく。「僕だけのお姫様だよ」なんていう甘すぎるセリフを簡単に違和感なく言えてしまう、そんな梅酒だった。
3本目。「レモンチューハイストロング」さんだ。
カインズでもストロングがつくられているのかと、ストロング系の人気っぷりを再認識した。アルコール度数は、9%。見た目はおしゃれな檸檬が添えられているだけなので、あのストロングのヤバさは今のところ感じられない。
飲んだ瞬間に察した。「あ、また私は都合のいい女になってしまう」と。“あいつ”と同じ香りを感じたのだ。レモンのすっきりとした爽快感が癖になりそう。
こんなに、優しくて甘くて爽やかな少女漫画『君に届け』のような恋の予感を匂わせる風味なのに、どうして愛せば愛すほど沼のように抜け出せなくなってしまうのだろう。きっと私は、こうしてまた同じ過ちと苦い恋を繰り返すのかもしれない。
4本目。「焼酎ハイボール ドライ強炭酸」だ。
パッケージはいたってシンプルで、男子学生のそっけない部屋のようなデザイン。しかし、糖質やプリン体0というのは女性にも魅力溢れる文言だ。アルコール度数は7%。
このそっけなさを感じさせるお酒は、一体どんな恋を見せてくれるのだろうか。
すーっと強炭酸の刺激が突き抜けていく。アルコールよりも先に爽快感がまさり、「炭酸水!?」と思ってしまうが、そんなことはない。炭酸通過後には、焼酎のほのかな甘みと酔いがしっかりと残される。
普段はクールで愛情表現を大げさにはしない焼酎ハイボールではあるが、舌でよく観察すると、彼なりの愛ゆえの甘みや身体への気遣いで溢れている。さっぱりと一番飲みやすいので、クールな彼となら長続きするんだろうなと未来予想図が浮かんだ。
最後の5本目。「ウイスキーWIZ」だ。
ウィスキー WIZ(ウィズ) 4000ml
ほかとは明らかに違う存在感。それもそうだ。なんと4リットルという大容量ウイスキーなのだから。ウィズという名前ですら強そうに思えてくる。
樽でじっくりと熟成されたウイスキーは、一体どんな世界観を見せてくれるのだろうか。私の旦那はハイボールだったので、原液のウイスキーは大人の色気を帯びたダンディな姿にも見える。
こんなのファーストインプレッションの薔薇を渡すしかないやん!!
第一印象は大きさという観点がメインだけど、ずば抜けて存在感が大きすぎる。セレモニーパーティで、みんなとお話しして親睦を深める前にローズを渡してしまうという前代未聞の事態だ。