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“飲む点滴”とも呼ばれ、健康飲料としても知られる甘酒。甘酒には2種類あり、原料や製法が異なります。
ひとつは「酒粕甘酒」。酒粕甘酒は、酒粕を水に溶かして薄めたあと、砂糖を溶かして甘みを足したもの。アルコール、砂糖が含まれているタイプです。縁日などで振る舞われているものは、このタイプが多いです。
もうひとつは麹を主原料とする「麹甘酒」。麹甘酒は、米のでんぷんが麹によって分解されることで、自然な甘みを感じられるもの。アルコールや砂糖などは含まれていないため、小さな子どもも安心して飲めます。今回は、「麹甘酒」について詳しくご紹介します。
麹甘酒は、麹菌がつくった酵素により、ごはんのでんぷん質が分解されたもの。ごはんを食べるときを想像してみてください。ごはんをよく噛むと、甘くなったと感じたことはありませんか? 口に入れて咀嚼、胃腸で分解する作業を通してブドウ糖となり、エネルギー源になります。甘酒の場合、でんぷんの分解作業を麹がやってくれるので、消化・吸収がスムーズに行われます。
そのため、胃腸が弱っているときや、食欲がわかないときにもぴったりな食品。“飲む点滴”と呼ばれる理由はここにあります。
お粥はでんぷんの状態で存在しているのに対して、甘酒は麹菌が作り出す酵素(アミラーゼ)によって、でんぷんが分解されたブドウ糖の状態で存在しています。甘酒が甘く感じるのは「ブドウ糖の集合体」だから。ごはんを噛んでいると口の中で甘くなるのも、唾液中にアミラーゼが含まれているためです。
麹甘酒には、乳酸菌のほかに食物繊維やオリゴ糖が含まれているため、整腸作用による便秘解消効果が期待できます。
腸には免疫細胞の7割が集中していて、腸内には「善玉菌」、「悪玉菌」、「日和見菌」が存在しています。ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、腸内の運動を活発にし、排出すべき老廃物を体外に出し、腸内環境を整える働きをしています。
一方でブドウ球菌や大腸菌などの悪玉菌は、体内に老廃物を溜め込み、下痢や便秘などの症状を引き起こします。一概に善悪で分類できない「日和見菌」は優位な状況の菌になって働くので、善玉菌が多い状態なら善玉菌の味方となり、悪玉菌が多い状態なら悪玉菌の味方になります。
「肌がきれいなひとは、腸もきれい」という言葉を聞いたことがありませんか? 腸内環境を整えることで、美肌効果も期待できます。
「甘いものはやめられない…」なんて声も聞こえてきそうですが、しっかりと甘味を感じられる甘酒はダイエットの味方。
麹甘酒の甘さは「ブドウ糖」ですが、砂糖の甘さは「ショ糖」と呼ばれ、ブドウ糖と果糖が結合したものです。ブドウ糖の甘さは、ショ糖の50~80%と言われています。甘酒は、糖分自体は砂糖よりも控えめですが、“甘いもの願望”を満たしてくれるため、ストレスなくダイエットできるという利点があります。
「糖質オフダイエット」という言葉も耳にしますが、エネルギー源として使われるブドウ糖は、素早くエネルギーを補給し、血糖値を上げます。なかでも、脳のエネルギー源はブドウ糖のみ。お菓子やケーキなどを控えて、麹甘酒で“甘いもの願望”を満たしてみてはいかがでしょうか。
麹は、お米から麹になる過程で、ビタミンやミネラルを生成します。そのため、麹甘酒には、糖質や脂質、アミノ酸、ビタミンなどのあらゆる栄養素が豊富に含まれています。
また、豊富に含まれる食物繊維が分解されることで生じる短鎖脂肪酸により、腸の粘膜が活性化。栄養素の吸収も高まるため、疲労回復・免疫力の向上につながります。