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2×4(ツーバイフォー)で棚をDIY|アジャスターを使った簡単な作り方

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Sunny child(サニチャ)

Sunny child(サニチャ)

DIY賃貸に住みながら自分好みにセルフリノベ中。『ノンストレスな暮らし』を日々模索しながら、「サニチャ」としてInstagramでDIYや暮らしについて発信してます。

DIYのアイテムとしてよく耳にする「2×4材」をご存知ですか?

「2×4材」とは規格が揃っている木材で、全国ほとんどのホームセンターで手に入る定番商品です。価格が安価なうえに加工もしやすい手軽さから、DIY初心者から職人さんまで幅広く使われています。

ワンバイフォー、ツーバイフォー、ツーバイシックス、規格サイズ一例

今回は2×4材についての知識から、簡単DIYの方法まで掘り下げていきます。

「2×4」って何?

DIYによく利用される2×4(ツーバイフォー)材のイメージ画像

「2×4」と書いて「ツーバイフォー」と読みます

「2×4」は、厚さ2インチ(38mm)・幅4インチ(89mm)と規格を統一して加工した木材です。ホームセンターで2×4(ツーバイフォー)の木材を探せば、どこでも同じ大きさの木材が手に入ります。

元々はアメリカ発祥の「2×4工法」で使用する建築資材でしたが、規格サイズを指して「2×4材」と呼ぶようになりました。バリエーションとして、「1×1」から「4×8」まで1インチずつあります。

価格が安い

2×4(ツーバイフォー)の人気の理由として一番にあげられるのが価格の安さです。サイズを規格化し大量生産できるようになった結果、ホームセンターでも安い費用で流通するようになりました。

その手軽さから、建築現場のプロからDIYが趣味のユーザーまで幅広く愛用されるようになり、価格の安さをきっかけに初心者のDIYの敷居を低くした立役者と言っても過言ではないかもしれません。

加工がしやすい

2×4材の材質としてよく用いられるのは「SPF材」と呼ばれる種類の木材です。

  • スプルース(spruce/トウヒ)
  • パイン(pine/松)
  • ファー(Fir/もみの木)

の頭文字をとったもので、いずれも針葉樹で他の木材と比較してもやわらかく加工しやすいです。あらかじめ角の面取りもされているので下処理の手間がなく、DIY初心者や女性でも気軽に扱うことができる、まさに「DIY向けの材料」と言えます。

専用アジャスターの種類が豊富

規格化されているため、専用のアジャスターもたくさん販売されています。 代表的なものとして「ディアウォール」「ラブリコ」などがあり、DIYコーナーでよく目にするのではないでしょうか。

2×4材用だけでなく1×4材や2×6材用など、幅広い取り扱いがありシーンに応じたDIYに挑戦できるので、初心者でも気軽に使える人気のDIYアイテムになりました。これらのDIYアイテムをきっかけに2×4材を知ったDIYerも多いはずです。

2×4(ツーバイフォー)材専用のアジャスター、ディアウォールとkumimokuリマルテ

(左)ディアウォールと可動レールと棚受けを使った棚、(右)kumimokuリマルテと可動レールとフックを使った棚

ディアウォールとラブリコを徹底比較

原状回復可能な施工で棚の支柱を立てられる代表的なものとして「ディアウォール」と「ラブリコ」がよくあげられます。専用のパッドやアジャスターにより壁や天井に傷を付けずに2×4材で柱を立てられる便利なアイテムで、賃貸DIYの強い味方です。

ただし、似たようなアイテムなのでどちらを使えばいいか悩んだ経験がある人も多いのでは? どちらにも得意と不得意があるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

ディアウォール(DIAWALL)

ディアウォールR 2×4(ツーバイフォー)の写真

上(右)と下(左)パッド1組と調整シート2枚

バネ式で突っ張るディアウォールは、上部パッド内にバネが仕込んであり、バネの力で2×4材を突っ張るのでいちいち椅子や脚立を使って高い箇所に登らなくても設置ができます。

ディアウォールのラインナップとカラーバリエーション

ディアウォールの商品・カラーバリエーションまとめ

色展開は少な目ですが、自宅のインテリアに合う色が必ずありそうなラインナップ

【2×4材用のディアウォール】
  • 2×4ディアウォール (レギュラー/スリム)断面サイズ:約38×89㎜
  • ディアウォール®棚受け1×4/2×4材用
  • ディアウォール 中間ジョイント2×4材用
【カラー】
  • ホワイト
  • ライトブラウン
  • ダークブラウン
  • ブラック

ラブリコ(LABRICO)

2×4(ツーバイフォー)アジャスター ラブリコの写真

アジャスター式のラブリコは、ダイヤルをしっかり回すことでしっかりと固定できる安心感があります。また、ソケット部分がスリムなため間仕切り壁を作る際にも大活躍です。

ラブリコのラインナップとカラーバリエーション

ラブリコの商品・カラーバリエーションのまとめ写真

カラーバリエーションはかなり豊富で、使いやすい色からアクセントカラーまでそろっています

【2×4材用のラブリコ】
  • 2×4アジャスター ラブリコ(ベーシック/ライト/強力タイプ/アイアン)
  • 2×4棚受 シェルフサポート ラブリコ(シングル/ダブル)
  • 棚受 シェルフサポート ラブリコ(ベーシック/アイアン)
  • 2×4ジョイント ラブリコ
【カラー】
  • オフホワイト
  • ブロンズ
  • ヴィンテージグリーン
  • マットブラック
  • ナチュラルグレージュ
  • アイアンブラック
  • アイアンホワイト

【ディアウォール・ラブリコ】設置がしやすいのはどっち?

ディアウォールとラブリコの比較写真(バネとジャッキのイメージ画)

どちらも、2×4材の上下にパッドやアジャスターをはめ込むだけなのでドライバーなどの工具いらずで簡単です。ただし、ラブリコはジャッキ式になっており設置の際は上部のダイヤルを回して調整するので、脚立や椅子などに上っての作業が必要です。

一方、バネ式になっているディアウォールはグイッと押し込むだけで設置可能。押し込む際に多少の力が必要になりますが、脚立や椅子に上らずに施工ができるので柱を立てる時は初心者DIYや女性でも簡単です。

【ディアウォール・ラブリコ】微調整しやすいのはどっち?

ディアウォールとラブリコの比較写真(調整している様子)

ディアウォールの微調整の際、筆者は上部は拳で、下部は脚でトントンと押して調整しています

柱を立てやすいディアウォールですが、バネで突っ張っているため位置を微妙にズラす動作が少し難しいです。

ラブリコは立てたい位置でジャッキを突っ張って固定するので、狙った位置に高確率で固定できます。ジャッキを緩めれば軽い力で作業できるので微調整が容易です。

【ディアウォール・ラブリコ】見た目がお洒落なのはどっち?

ディアウォールとラブリコの比較写真(見た目)

※ディアウォールには先端が丸いレギュラータイプと直線的で四角いスリムタイプがあります

それぞれ個性の違ったビジュアルで、曲線のあるぽてっとしたフォルムが可愛らしいディアウォールに対して、直線でスタイリッシュなイメージのラブリコ。使う場所や用途によって使い分けられるので、お好みで選びたいですね。

【ディアウォール・ラブリコ】省スペースで使えるのはどっち?

ディアウォールとラブリコの比較写真(厚み)

足元の空間を有効活用したいときや柱を立てて壁を作りたいときはラブリコがオススメ。ディアウォールのレギュラータイプはラブリコに比べるとパッドが分厚いので、壁の板に干渉してしまい不格好になります。そのため、省スペース重視の場合はラブリコもしくはディアウォールのスリムタイプが使いやすいでしょう。

【ディアウォール・ラブリコ】比較まとめ

それぞれに得意と不得意があるので、それぞれを理解したうえで用途に合った方を選ぶのが良いでしょう。

ラブリコとディアウォールの使いやすさの比較まとめ

どちらも違った特徴があるので設置場所やスキルに合わせて使いたい! 筆者は初めてのときディアウォールを選びました

ツーバイフォー棚のDIYアイデア

アジャスターの特徴が分かったところで、ツーバイフォー材を使ってどんな棚DIYができるのか、アイデアを見ていきましょう。

1.壁面収納棚

2×4(ツーバイフォー)アジャスターで作った壁面収納

賃貸の狭いスペースにも2×4アジャスターを使えば簡単に棚を設置できます

柱2本でできるシンプルな収納棚です。棚板に可動レールを使えば、収納物によって高さを変更できます。重心が傾くと倒壊の危険があるので本などの重量のあるものは置けませんが、インテリア雑貨や靴、コミック本などの軽い収納であれば問題なく使えます。

棚板は、たくさんものを置ける集成材などがオススメですが、ツーバイフォー材で棚板を作れます。

≪オススメの用途≫
  • ディスプレイ棚
  • 下駄箱
  • コミック本収納

2.本棚

2×4(ツーバイフォー)アジャスターで作った本棚

本の重みに耐えられるよう、4本の柱でしっかりと挟む構造で作る本棚です。柱の組み方によって、強度の調整もできます。

≪オススメの用途≫
  • 本棚
  • 絵本収納
  • テレビやパソコン台にも
2×4棚は柱の立て方によって強度の調節もできる

左右から挟み込むよりも前後で挟み込む方が強度が上がる

3.造作壁

ラブリコやリマルテを使って造作壁をDIY

カウンター下にカフェ風の杉板壁を作りました

柱に合板や木材を打ち付ければ造作壁を作れます。空間の間仕切りとして壁を立ち上げたり、賃貸で現状回復が必要な物件などで元の壁を傷つけずに壁を装飾したり、棚受けを取り付けたり、自由にインテリアを楽しめると人気を集めています。

ただし、壁を作る場合はパッドの厚みが小さいラブリコやカインズのリマルテ(次項で紹介します)がオススメです。

≪オススメの用途≫
  • 空間の間仕切り
  • 賃貸で壁に棚受けを取り付けたいときの壁造作

2×4(ツーバイフォー)棚を実際に作ってみた

初心者でも簡単にDIYできる2×4(ツーバイフォー)棚を実際に作ってみました。

カインズ kumimoku「リマルテ」

kumimoku2×4アジャスターのリマルテ

今回使用したのはカインズのDIYオリジナルブランド「kumimoku」からリリースされている2×4(ツーバイフォー)アジャスターの「リマルテ」。前述の2つとは違い、ビスで2×4材に直接打ち付けます。工具が必要ですが、電動ドライバーで簡単に打ち込めました。

リマルテの最大の利点は、2×4材からはみ出る厚みがほとんどない点です。アジャスター部分は出っ張りがほぼなく2×4材の幅に収まりました。省スペースにたくさん本を収納できる棚を作りたかったので使用用途との相性が良かったです。

それでは、このリマルテと2×4材を使ってたっぷり収納できる頑丈な本棚を作っていきましょう。

材料

2×4材、棚板用の集成材、リマルテ、可動レール、可動レール用フック

  • 2×4材(4本)
  • 棚板用の集成材
  • リマルテ(4セット)
  • 可動レール(4セット)
  • 可動レール用棚受け金具フック
  • ワックス(お好みの塗装でOKです)

2×4材は設置箇所の高さから90mm短い長さに(棚板も同じく)ホームセンターで切ってもらいました。

設置場所の高さから90mm短い長さにカットした2×4材

2×4材は使用するアジャスターで指定された長さ分、短いものを用意しましょう

2×4(ツーバイフォー)本棚の作り方

1.バリをとる

2×4のDIYを始める前に切り口のバリを紙やすりでとる

自分でやってもホームセンターでカットしてもらっても、カットした切り口がささくれて触ると木片がささる危険があるので、紙やすりを使って面取り(鋭利な角をなくす)をします。

2.塗装をする

アンティークワックスのラスティックパインで塗装

ワックスはライター私物

ナチュラルが好きであればそのまま3に進んでください。塗装したい場合はここでお好みの仕上げ材で塗装を済ませてよく乾燥させてから組み立て工程へ移ります。今回使ったのは、アンティークワックスのラスティックパインです。

3.2×4材にアジャスターを取り付ける

2×4用アジャスターをインパクトドライバーで取り付ける

アジャスターを取り付けていきます。

4.可動レールを取り付ける

2×4材に可動レールを取り付ける

2×4材に可動レールを取り付けていきます。このとき、2×4材の表面を確認して節や凹凸が少ないキレイな面を表面にして、それとは反対面にレールを取り付けるのがキレイな仕上がりのコツです。

また、レールが4本とも必ず同じ高さになるようしっかり採寸してから取り付けましょう高さを必ず揃えるのはレールを使わず直接棚受けを打ち付ける場合も同じです)。

5.柱を立てる

アジャスターを取り付けた2×4の柱を立てる

棚が倒れてこないように気を付けながら柱を立てていきます。

1本の位置をまず確定させて固定し、その他の柱は完全にジャッキを閉めずに仮止めした状態で4本の柱の間隔を確認しましょう。このとき、棚板を床に置くと目安になって位置を決めやすいです。4本の柱の位置が確定したら、ジャッキを強く締めてしっかりと固定しましょう。

6.棚板を乗せる

2×4材で作った柱に天板を乗せる

可動レールに棚受け金具フックを取り付けて、棚板を乗せれば完成です!

完成!

2×4アジャスターリマルテを使って本棚ができた

リマルテを使ったので、取り付け箇所の「廻り縁」の干渉も最小限にできて最上段にもしっかり収納できる棚の製作ができました! 15mm単位で高さを調整できる可動レールを使ったので、収納を見直した際にも簡単に棚の高さを調整できます。

2×4材の棚DIYで使える可動レールと棚受け金具フック

この可動レールは数字が打ってあるので、フックを掛けるときにとなりの柱と高さを合わせるのが簡単でした

今回はkumimokuリマルテと可動レールを使って作りましたが、アジャスターを「ラブリコ」や「ディアウォール」に置き換えたり、可動レールを使わず固定するタイプの棚受けを使ったりして自分好みにアレンジできます。

2×4(ツーバイフォー)材で簡単に棚が作れた

2×4アジャスターを使って簡単に本棚をDIYできた

アジャスターを使ってツーバイフォーの棚が簡単に作れました。ジョイントパーツもそれぞれのメーカーから様々なバリエーションが販売されているのでDIYの可能性もさらに広がりそうです。

「まだ挑戦したことがない!」という人もぜひ、2×4材を使った棚づくりにチャレンジしてみてください。

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