なぜ猫はかわいいのか? 「猫社会学」の東大教授に話を聞いてみた
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クロトンは、マレー半島などに分布する熱帯性の常緑低木で、100種類を超える園芸品種があります。葉は黄色や赤、オレンジ色のさまざまな模様が入り、非常にカラフルで形もさまざまです。ヘンヨウボク、クロトンノキという別名で呼ばれることもあります。
買ってきてしばらくは、そのままの鉢で育てて大丈夫です。株が大きくなってきたり、根が詰まってきたとき、株を大きくしていきたいのであれば、一まわり大きな鉢に植え替えましょう。あまり乾きが早すぎない方がよいので、プラスチック鉢や釉薬を塗った陶器鉢などがおすすめです。鉢の大きさは、上から見たときに葉の先がちょっと鉢の縁からはみ出す程度の大きさがよいでしょう。
市販の観葉植物用の土でよいでしょう。よく使われる赤玉土6:腐葉土4などの土でもかまいません。ただし、腐葉土やピートモスなどの有機質が含まれていると、どうしてもキノコバエが発生してしまいます。どうしてもキノコバエは避けたい場合は、赤玉土と鹿沼土を等量配合した用土なども使うことができます。
液体肥料を使いましょう。冬の寒い時期は部屋に取り込んで、水やりを少なめにし、肥料も与えません。土に混ぜ込んだり鉢土の表面にばらまいたりするタイプの肥料だと冬の管理がしにくくなってしまいます。
そのほか、剪定に使うハサミや水やりに使うじょうろ、植えつけ、植えかえに使う土入れ、園芸用のグローブなどもあると便利です。
では、実際にクロトンの育て方を解説していきます。
クロトンの植え替えは5月〜9月頃が適していますが気温が30℃を超えるような暑い日が続く時期は避けましょう。開花時期は7月〜9月頃ですが、あまり観賞に向く花ではありません。
クロトンは個性豊かな葉の模様や色彩が大きな魅力。しっかりと日に当てて育てられたクロトンは鮮やかな葉模様が出ており、生育もしっかりしています。葉の色彩がくっきりと鮮やかで、ヒョロヒョロとしていないものを選びましょう。
クロトンは日ざしが好きなので、春から秋は戸外の明るい場所で育てます。日光が強すぎたり水やりが不足していると葉が傷むことがあるので、そういう場合は水やりの頻度を上げるとともに、午後からは直射日光が当たらないような場所に移動させましょう。
冬の低温は苦手なので、最低気温が15℃を下回るようになったら室内の南向きの窓辺など、明るい場所に置きましょう。観葉植物の多くは暗い場所でも育ったり、強い光が苦手だったりしますが、クロトンは東南アジアでは生垣に使われるように、一日中直射日光を浴びて育つ植物です。ほかの観葉植物のように部屋の奥に置いたりせず、冬でもできるだけ日光を浴びられる場所に置きましょう。クロトンの大きな魅力である葉の表情も、十分な光がないと薄れていってしまいます。
春から秋は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。特に真夏は乾きやすいので、水切れさせないように水やりの回数を増やしましょう。暑い時期に戸外で管理しているときに、水が足りないと葉焼けを起こすことがあるので、水切れには要注意です。
10月以降は水やりの回数を控えめにしましょう。水やり自体はいつも、鉢底から流れ出すほどたっぷりと与えます。
クロトンは湿度が高い環境を好みます。通年、霧吹きで葉に水をかける葉水をおこないましょう。特に冬の乾燥した時期には、葉水が少ないとハダニが発生することがあるので気をつけてください。
春から秋の生育期は薄めた液体肥料を2週間に1回ほど水やり代わりに与えます。室内に取り込んでいる冬の間は肥料は与えません。
Q.クロトンを育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?
A.病気は高温多湿期に発生しやすい褐斑細菌病に気をつけてください。害虫はカイガラムシやハダニに注意が必要です。年間を通して発生するので、早めに防除しましょう。ハダニは乾燥した環境で発生しやすいので、冬に室内に取り込んでからは要注意です。
また、戸外で育てているときも軒下などの雨がかからない場所に置いていると地上部は乾燥してしまうので、3日に1度くらいは株全体に葉水をするか、水やりの際に株全体水をかけるとよいでしょう。
Q.クロトンの増やし方を教えてください。
A.挿し木で増やすことができますが、発根するまでは日陰で管理しましょう。その後、1か月で鉢上げします。鉢上げしたら明るい日陰におき、徐々に日光に慣らしていきます。
Q.クロトンはどんな土を好みますか?
A .排水性の良い肥沃な土が適しています。弱酸性の土壌を好むので、赤玉土をベースにした用土がおすすめです。
カラフルな葉が鳥の羽のように鮮やかなクロトン。葉形の変化も魅力的でトロピカルな雰囲気を演出できます。サイズも様々なのでインテリアのアクセントとして楽しんでみてはいかがですか?