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【ガーベラの育て方】鉢植えの選び方や育てる場所、株分けの方法

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垂井愛(innocent flower)

垂井愛(innocent flower)

園芸暦20年。都内の園芸店「プロトリーフガーデンアイランド玉川店」にて販売用の寄せ植えやハンギングバスケットを制作の他、初心者向けのワークショップを開催中。得意のカラーコーディネートを生かしセンス良くまとまる方法を提案。YouTube【innocent flower】にて寄せ植え作成動画を配信。

ガーベラについて

ガーベラの育て方とは? ガーベラについて

キク科ガーベラ属の多年草植物であるガーベラは、陽気で明るい見た目の花を咲かせることから、切り花としてもよく用いられています。花色は赤、ピンク、白、オレンジ、黄色などさまざまな色があり、春と秋の2回花を咲かせます。花色によって花言葉が異なりますが、赤いガーベラの花言葉は「神秘」「燃える神秘の愛」と付けられています。

ガーベラの歴史や原産

ガーベラの育て方とは? ガーベラの歴史や原産

ガーベラという名前はドイツ人植物学者のゲルベルの名前にちなんでつけられました。原産は南アフリカで、オランダで改良されて明治時代に日本に渡来しています。品種改良によってバリエーションが多く存在しており、花の形は八重咲きやスパイダー咲きなどもあります。ガーベラ属はおよそ40ほどの種が分類されていますが、一般的に「ガーベラ」として流通しているのはガーベラ・ジャメソニイGarbera jamesoniiiを元に品種改良したものです。

ガーベラを育てる際に必要な物

  • ガーベラ苗…3〜4月にホームセンターや園芸店の店頭に並びます。
  • 植木鉢…ポット苗を植え替える場合、二回り程大きい鉢に植え替えします(3号ポットの場合は5号ポット)。いきなり大きな鉢に植え付けると根腐れしてしまう為、鉢のサイズは徐々に大きくしていきます。素焼き鉢は通気性があって育て易いですが、プラスチック鉢でも問題ありません。
  • 花用の培養土…市販の草花用培養土か赤玉土6:腐葉土4などの配合の用土を使います。市販の草花用培養土を使う場合は、小粒の赤玉土か軽石を1〜2割ほど混ぜ込んでおくと、排水性がよくなって根腐れしにくくなるのでおすすめです。
  • 緩効性化成肥料、液体肥料…緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)は植えつけの時に土に混ぜ込みますが、市販の草花用培養土は元肥入りの場合、肥料が含まれています。効果は1ヶ月程度なので花が咲いている間は追肥として使用するようにします。ガーベラは肥料が足りないと花付きが悪くなります。定期的な肥料は忘れないようにします。

そのほかにも園芸用のグローブやハサミ、スコップや土入れ、じょうろなどもあると便利です。

ガーベラの育て方

ガーベラ栽培のポイント

では、実際にガーベラの育て方を解説していきます。

ガーベラのフラワーカレンダー

ガーベラの育て方とは? ガーベラのフラワーカレンダー

ガーベラは春〜初夏と秋に開花します。夏と冬は生育が鈍り、基本的に開花しないので、肥料を与えません。苗は3〜4月ごろに蕾や花がついたポット苗が出回ります。植え付けや植えかえは3〜4月と9月下旬〜10月が適した時期です。

ガーベラの鉢植えの選び方

ガーベラの育て方とは? ガーベラの鉢植えの選び方

ガーベラの苗は葉の緑色が濃く、肉厚で葉が中心に集まっているものがおすすめです。茎が太くてしっかりしていて、色づいた蕾が多くついたものを選ぶといいでしょう。

また、害虫がついていないか、葉の色が落ちていないかなど、苗を選ぶ際は病害虫の状態を確認することも大切です。春先には花付きの苗も出回りますが、蕾がないものを買ってしまうと以降は開花がないので、蕾つきを買うのがおすすめです。

ガーベラを育てる場所の選び方

ガーベラの育て方とは? ガーベラを育てる場所の選び方

ガーベラは日当たりが良く、温かい場所を好みます。また、過湿を嫌うので、梅雨の間は鉢植えは雨よけができる場所に移動させましょう。

庭植えの場合も日当たりのよい場所を選んで植えつけます。あまり雨が当たらない方がよいので、家の壁際等に植えるのがおすすめです。太陽が高い夏の間は日が当たらず、春と秋は日が当たる木陰などもよいでしょう。高温多湿が苦手な為、真夏は直射日光が当たらず木陰になるような場所が良いです。

ガーベラの植えつけ

3〜4月、9月下旬〜10月に行います。7号(直径21cm程度)の二回り大きい 鉢に鉢底網と鉢底石を入れたらポット苗を置いてみて、苗の土の表面が鉢の縁から2〜3cmほど低くなるように用土を入れて高さを調整します。高さが決まったら、残りの土を入れ、鉢底から流れる水が透明になるまで、たっぷりと水を与えます。

ガーベラは過湿を嫌う性質の植物です。あまり深植えにしてしまうと葉のつけ根部分が乾きにくくなり、株が傷んでしまうことがあるので、あまり深植えにならないように気をつけましょう。庭植えの場合は、周囲の土よりも5cmほど土を盛り上げたところに高植えにします。

ガーベラの水やり

鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。土の表面がしっかり乾く前に水を与えてしまうと過湿で根が傷むことがあるので、乾湿のメリハリをしっかりつけた水やりを心がけてください。

ガーベラの肥料

植えつけの際に緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)を土に混ぜ込みます。市販の草花用培養土を使う場合は混ぜ込む必要はありません。4月から梅雨入りまでと9月下旬〜10月いっぱいは2週間に1回ほど、希釈した液体肥料を与えます。

ガーベラの株分け

1年以上育てていると、株が大きくなってきます。ガーベラは株の中心から放射状に葉を出しますが、この葉が出てくる株の中心部を「成長点(せいちょうてんといいます。

株が大きくなって成長点が増えてきたら、成長点ごとに別の株として育てることができます。丁寧に鉢を外して根から土を落としたら、成長点ごとに根がつくように切り分け、植えつけます。根があまりついていない成長点は、3号(直径9cm程度)の鉢やポリポットにいったん植え、鉢底から根が出てくるまで株を大きくしてから大きな鉢などに植えつけましょう。

ガーベラの日常のお手入れ方法

ガーベラの育て方とは? ガーベラの日常のお手入れ方法

ガーベラは過湿に弱い性質です。花が枯れたら花茎をつけ根から取り除き、風通しを良くしましょう。葉がたくさん茂ってくると下葉に日が当たらずに黄色く枯れてくるため、枯れた葉もつけ根から取り除きます。

ガーベラを育てる際に知っておきたいポイント

ガーベラを育てる際に知っておきたいポイント

ガーベラは過湿に弱いため、長雨や多湿になると病気になりやすくなります。なるべく雨に当たらない場所で育てるようにしましょう。

日当たりが悪いと葉が茂って花が咲かないこともありますが、基本的には明るい日向で管理します。真夏は直射日光を避けて半日陰の場所に移動しましょう。

また、寒さには強いですが冬は霜や凍結に注意が必要です。寒波の襲来の予報が出たときは、株の植えに5cmほどの厚みになるよう腐葉土をかぶせて防寒対策を行いましょう。

ガーベラの育て方について知っておきたいQ&A

Q.ガーベラを育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?

A.多湿になると灰色かび病やうどんこ病になる可能性があります。こまめに花がらや枯れ葉を取り除き、日当たり、風通しをよくしておくことが大切です。また、アブラムシやハダニがつくことがあるため、見つけ次第取り除くようにしましょう。

Q.ガーベラに適している土や肥料の種類は?

A.鉢植えは赤玉土小粒7と腐葉土3の割合で混ぜ、少量の堆肥や山砂などを混ぜて水はけを良くした土がおすすめです。庭植えは腐葉土や堆肥を混ぜてあらかじめ土壌を柔らかくしておきましょう。肥料は植えつけ時に元肥として緩効性の粒状肥料を施し、さらに定期的に追肥を施します。夏と冬以外の成長期は、粒状の緩効性化成肥料の置き肥を月1回、もしくは月3回ぐらい液体肥料を施しましょう。

Q.ガーベラの水やりのコツは?

A.鉢植えは用土が乾いたらたっぷりと与えます。水はけをよくしておき、水切れさせないことがポイントです。受け皿に水がたまったり、常に湿っている状態では根腐れすることがあります。また、乾燥のし過ぎも成長が止まるので注意しましょう。

まとめ

ガーベラはさまざまな種類があるため、好きな花の形や色を選んで育てることができます。日の良く当たる温かい場所で管理し、水は過湿と乾燥に注意しながら与えるようにしましょう。株分けで増やすこともできるので、ガーベラの花を長く楽しんでみてはいかがでしょうか。

ガーベラの育て方を動画で見る

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