アイドル・白幡いちほの汚部屋を大掃除してみた
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あなたが大切に育てている、花や観葉植物、樹木。よく見ると、こんな被害にあっていませんか?
もしかしたらそれは、カイガラムシかもしれません。カイガラムシは、体長2~10mmほどの小さな虫で、葉や茎に口ばしをさして汁を吸います。名前が付いている種類だけでも400種類以上あり、大きさや形などは様々。ほとんどの庭木、果樹、観葉植物、洋ラン、サボテンなどに、一年中発生します。
カイガラムシの種類を大きく分けると、成虫になったときに足が退化して葉や枝についたままになる種類と、成虫になっても歩き回る種類がいます。
カイガラムシは植物の汁を吸うので、生育に良くない影響を与えます。また、枝や株が枯れ、カイガラムシの排泄物に「すす病」が発生することも。葉が黒くなり、見た目も悪くなるだけでなく、植物にとって欠かせない光合成が妨げられます。枝などに毛足の短い敷物のようなカビが生える「こうやく病」も厄介な病気です。
カイガラムシは風に運ばれてきたり、人間の衣服について移動したりすることで、様々な植物に発生してしまいます。また、メスだけで卵を産んで増える種類もいるため、放っておくとすぐに増えてしまうことも。
暖かくなる5~7月に盛んに増える種類が多く、冬の寒い時期になると休眠します。風通しが悪くほこりっぽい場所や、暗くて狭い環境に潜んでいることも。
また、植物が弱っていたり、室内で放りっぱなしになっていたりすると、気づかないうちにカイガラムシが大量に発生している場合があります。
成虫の場合
幼虫の場合
カイガラムシの駆除は、成虫と幼虫で方法が異なります。成虫の場合、殻をかぶったりロウ状のものでおおわれていたりするため、駆除の難しい害虫です。
発生してしまった場合は、植物を傷つけないように、歯ブラシなどを使って植物から引き剥がしましょう。歯ブラシは固いものを使用すると効果的。カイガラムシから体液が出てくる場合もあるので、引き剥がすときは、マスクと手袋を着用すると安心です。また、目視で確認できないサイズのカイガラムシは、お風呂場のシャワーや屋外のホースなどで洗い流しましょう。ただし、水のやりすぎには注意が必要です。
殻をかぶって植物についているのは、メスの場合が多く、メスは死んでも死がいから幼虫が出てくるため、必ず駆除する必要があります。
できれば枝ごと切り落とし、殻は地面に落とさないように気をつけて処理しましょう。
次に幼虫です。殺虫剤で駆除する場合は、幼虫が卵からかえったばかりの時期に薬をまくと効果的です。
殺虫剤を、カイガラムシの活動が活発になる5~7月頃に、月に2~3回ほど丁寧にまきましょう。
カイガラムシを油でおおい、窒息死させるエアゾール剤もあります。
また、カイガラムシの脱皮を妨げる成分で、成虫になるのを抑えることで退治するタイプのエアゾール剤も良いでしょう。成虫に対しては、産む卵の数を抑えたり、かえらない卵を産ませたりする作用があります。
薬剤を使用する場合は、その薬剤の使用条件が合っていることを、ラベルなどで必ず確認してください。
植物を購入するときは、カイガラムシがついていないかチェックしましょう。風通しが悪くなり、湿度が高くなると多発しやすいので、適度な枝の張り具合や清潔な環境を保つのも効果的です。
また、枝や幹についたカイガラムシは、歯ブラシなどですぐにこすり落とします。カイガラムシは過湿を好むので、風通しの良い場所で植物を育ててあげましょう。
Q. 落としたカイガラムシの成虫は、そのままにして良いですか?
A. また枝に張り付くなどの可能性があるため、ビニール袋に入れて捨てましょう。また、カイガラムシが衣服に付着することもあるため、ウインドブレーカーなどのナイロン系の服を着て作業しましょう。
Q. カイガラムシを駆除した後、アリをよく見かけるようになったのですが…。
A. カイガラムシの排泄物にはたくさんの糖類が含まれていて、アリが好んで寄ってきます。もしかしたら、まだどこかにカイガラムシがいるのかもしれません。アリの進路を確認して、本当にいないか確認しましょう。
Q. 殺虫剤を使わずに幼虫を駆除できませんか?
A. 身近なものであれば、牛乳を使った駆除がおすすめです。牛乳をスプレーボトルに入れてカイガラムシに向かって吹くと膜を作り、その後窒息します。ただし、牛乳の匂いが気になる人は、室内の植物などには使わないほうが良いでしょう。