車の下から飛び出し選手権 全国大会2023
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マリーゴールドは、独特な香りとボリュームのある花が特徴的な花です。この記事では、マリーゴールドを栽培したいと考えている人に向けて、マリーゴールドの特徴や栽培方法について解説します。マリーゴールドを上手に栽培するために押さえておきたいポイントをまとめるので、美しい花を楽しむためにぜひ参考にしてください。
マリーゴールドは、花壇の定番とも言われるポピュラーな花です。キク科に分類されている非耐寒性一年草で、長期間にわたって美しい花を見られます。鮮やかな黄色や橙色の、ボリューム感があり華やかな雰囲気の花が魅力的です。香りに特徴があり、種類によってもそれぞれ異なる香りを楽しめます。
孔雀草、万寿菊、千寿菊などさまざまな和名も存在します。花言葉は「健康」です。
マリーゴールドには花を蝕む虫を寄せ付けない効果があるため、コンパニオンプランツとしても人気です。具体的には、マリーゴールドの根は線虫捕食菌と共生しており、線虫を退治できます。また、アブラムシやコナジラミなどはマリーゴールドの独特な香りを嫌うため、農薬を減らしても害虫被害が少ないでしょう。
マリーゴールドは野菜との寄せ植えも可能です。寄せ植えにより、農薬の量を少なく抑える効果も期待できます。たとえば、トマト、キャベツ、ダイコン、ピーマンなどと寄せ植えすると、野菜を害虫の被害から守りやすくなります。また、マリーゴールドは、ベゴニア、アイビー、サルビアなどの草花との寄せ植えもおすすめです。
マリーゴールドには、フレンチマリーゴールドとカレンデュラがあります。フレンチマリーゴールドは観賞用、カレンデュラは医療用です。
また、花の種類としては、フレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドの2種類があります。フレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドの特徴は以下のとおりです。
さらにくわしい品種ごとの特徴については、以下で解説します。
デュランゴ系は花径5~5.5㎝、草丈25~30㎝になる大きめのマリーゴールドです。赤や橙などの単色の花だけでなく、2色が混じっている花を咲かせるものもあります。
ボーイ系は花径4~4.5㎝の駐輪の花を咲かせます。発芽するには比較的高温である必要があり、目安は20~30度です。花の色味は、黄、橙、スプレーがあります。
タイザン系は、花径7~8cmの大輪の花を咲かせます。草丈は25~30cm程度です。花持ちがよくて耐暑性にも優れているため、育てやすい品種です。
ディスコ系は花径5~6㎝、草丈20~30㎝になります。橙や黄のほか、マリエッタがあります。耐雨性があるため、花壇に植えてもうまく成長しやすいです。
サファリ系は、花径約6㎝、草丈20~25㎝のマリーゴールドです。赤、橙、黄のほか、ボレロやスカーレットなどさまざまな色味があります。苗の出荷時期は春と秋の2回です。
ボナンザ系は、花径5~6㎝の大振りな花を咲かせます。草丈10㎝前後から花をつけるため、大株になっても比較的コンパクトにまとめられます。橙、黄、ゴールドに加え、ビーやフレームなども人気です。
ホットパック系は、花径4㎝の小さめな花を咲かせるマリーゴールドです。高温多湿な環境でも問題なく花が咲きます。花の色味のバリエーションは、橙、黄、スプレーなどがあります。
F1ディスカバリー系は、花径6~7㎝、草丈20~25㎝になります。色味は橙や黄があり、華やかな印象です。花壇や寄せ植えとしての栽培に適しており、種をまくと80~90日程度で開花します。
マリーゴールドの開花期は5~11月頃で、春から初冬にかけて咲き続けます。苗が出回るのは、春から夏までの間。花期が長く、次々と花を咲かせるので、花や蕾の数にこだわらず、株がコンパクトでしっかりしたものを選びましょう。
ここからは、場所の選び方や水やりの仕方、肥料の選び方など、マリーゴールドの育て方について詳しく見ていきましょう。
マリーゴールドは、日当たりと水はけのよいところが適しています。初夏から花を咲かせますが、夏を越えて秋に涼しくなると、特によく花を咲かせるようになります。
生育の適温は、15~20℃くらいですが、夏の暑さにも耐え、軽い霜程度ならほとんど痛まずに咲き続けます。品種によっても差があり、フレンチ種は30℃以上になると咲きにくく、アフリカン種は、高温でも咲き続けるなどの特徴があります。
マリーゴールドは、水はけのよい用土が適しています。赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土や、草花の培養土を用いましょう。肥料を加えてから週間程度寝かせるため、土作りは栽培を始める1~2週間前に行ってください。
マリーゴールドの種をとる場合、苗を植えて花が咲いたらそのままにしておきます。花が枯れた後に種をとりましょう。 枯れたマリーゴールドから種を取り出したら封筒などに入れ、種を植える時期になるまで日陰で保管します。
また、市販されているマリーゴールドの種を購入して用意してもいいです。
マリーゴールドは20~25度で発芽するため、種まきは3~5月頃が適しています。種をまいてから発芽するまでの期間は、約1週間です。本葉が2枚開いたらポットに仮植えし、ある程度育ってから植え替えましょう。秋まで花が咲き続けるため、長く楽しめます。
ここでは、マリーゴールドの苗の育て方について2つの方法を解説します。
鉢植えでマリーゴールドの苗を育てる際は、苗よりも一回り大きな鉢が必要です。鉢底に軽石を入れたら、あらかじめ用意しておいた土を鉢の3分の2程度まで入れましょう。ポットから苗を取り外し、根の下側をほぐして鉢に置きます。苗の周りに土を追加したうえで、しっかり水やりをします。
マリーゴールドを地植えする場合、土を掘って腐葉土や堆肥を3割程度混ぜ、さらに化成肥料を加えて1週間寝かせます。株元に水がたまらないよう、花を植える部分は土の高さを上げるのがポイントです。フレンチマリーゴールドは20~25cm、アフリカンマリーゴールドは30~35cmの間隔を空けて植え付けましょう。
基本的にマリーゴールドは湿気が苦手なため、どちらかという乾燥させながら育てる必要があります。特に、地植えの水やりは、土が乾燥したときのみで大丈夫です。ただし、夏の暑い時期は乾燥が進みやすいため、水やりは夕方以降にしましょう。
水は、土の表面がよく乾いてからたっぷり与えます。
マリーゴールドを鉢植えする場合、リン酸を多く含んでいる肥料を定期的に与える必要があります。ただし、8月頃の暑い時期は肥料を控えましょう。
マリーゴールドは、肥料が多いと葉ばかり茂って、花数が減ってしまいます。元肥として緩効性の肥料を施せば、さほど多くの追肥の必要はありません。生育が悪い場合は、月に2~3回ほど液肥を与えましょう。
マリーゴールドは、花が咲いてすぐの段階で切り落とすともう一度花を咲かせる可能性があります。たとえば、花が咲いた後の8月頃に剪定すると、秋にも新しい花を楽しめます。剪定する際は、花をつんだうえで茎を半分まで切り取りましょう。
マリーゴールドを育てる際は、いくつかのポイントをおさえておきたいもの。ここでは、栽培におけるポイントをご紹介します。
肥料が多くなると、葉が腐り、花つきが悪くなることもあります。庭植えの場合、植え付け時に培養土などを混ぜておけば、そのあとはやせ地でない限り、特に肥料を施す必要はないでしょう。鉢植えの場合は、定期的に肥料を施していきます。
また、枯れた花はこまめに摘みとったほうが、見栄えがよくなり、病気の予防にもなります。
マリーゴールドは、日当たりがよく、水はけもいい場所で栽培する必要があります。ただし、耐暑性についてはフレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドで違いがあります。育てる種類に応じた育成環境を意識しましょう。
マリーゴールドは一年草の品種が多いですが、一部多年草があります。一年草であれば植え替えは不要です。多年草を植え替える際は大きめの鉢に移しましょう。
アフリカンマリーゴールドのように大輪の花を咲かせる品種は、茎が倒れやすいという特徴があります。そのため、鉢植えで育てる場合は支柱を立てて花を支えましょう。基本的に、大型品種は鉢植えよりも地植えが適しています。
Q. マリーゴールドを育てる際に気を付けるべき害虫、病気などはありますか?
A. 害虫は、アザミウマやアブラムシなど、病気は、うどんこ病や立ち枯れ病などに気を付けてください。対策には、害虫と病気の両方に効果のある粒剤や、スプレー剤などの殺虫殺菌剤を用いて防除する方法があります。
Q. マリーゴールドを増やすには、どのような方法がありますか?
A. 種まきや挿し木などの方法があります。
種まきは、枯れた花の中にある種を取り、日陰などの涼しい場所で保管します。それを種まきの季節にまいて、育てて花を増やします。
挿し木は、まず花のついていない茎を5~7㎝程度切り取ります。そして、葉を取り除き、切り口を3時間ほど水に付けます。その後は、茎をポットなどに植え、日陰で保管します。その際は土を乾かさないよう、水やりを欠かさないようにしましょう。2週間くらい経ち、茎が根付いてきたら、日当たりのよい場所に移します。そして、本葉が2~4枚生えた頃を目安に、鉢や庭に植え替えて育てていきます。
マリーゴールドは、葉や茎にかびが生じる灰色かび病になる場合があります。灰色かび病を防ぐには、湿気がたまらないよう風通しをよくする必要があります。また、葉が黄色く枯れてしまう立ち枯れ病にも注意が必要です。土や空気を介して病原菌に感染する可能性があります。立ち枯れ病を予防するには、殺菌剤を散布すると効果的です。
マリーゴールドには、アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシなどの害虫がつきやすいです。ハダニは葉に水をかけるだけで予防できるため、土の湿り具合に配慮して水やりをしましょう。なお、葉の上側だけでなく、下側にも水をかけるとより効果的です。
マリーゴールドにはさまざまな種類があり、どれも華やかで美しい花を咲かせます。育て方にはさまざまなポイントがあるため、しっかり確認したうえで上手に育てましょう。
黄色や橙色などの明るい花を咲かせるマリーゴールド。少しの手入れで多くの花が咲き、長期間楽しめるお花であることなどから、初心者にも比較的育てやすい花として人気です。皆さんも、これを機会にご自宅のベランダやお庭などで、マリーゴールドを育ててみてはいかがでしょうか?
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