「忘れ物なし!」毎朝の身支度に大活躍なスリムラックを電動工具なしで作る
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こんにちは、ギター制作系YouTuberのあおきちラボです。
先日、セミダブルサイズのマットレスを購入しました。マットレスとの合わせ買いで、せっかくならベッドフレームも新調したかったのですが……市販のものは予算オーバー。シングルサイズまでのベッドフレームなら市販のものを買ったほうが安く済むケースもありますが、セミダブルサイズ以上となると、自作したほうがコスパが良さそう(筆者調べ)。DIYなら、大型家具ならではの高い配送料もかかりませんしね。
ベッドフレームをDIYした場合、コスパに加えて、自分好みの大きさや高さでベッドを作れるところも魅力。カラーボックスを組み合わせたり、すのこを活用することで、ベッド下に収納スペースも設けることができたりと、設計次第で細部までこだわった世界でひとつのベッドにすることができます。
それならばとベッドフレームのDIYを決意! 電動ドライバーがあれば一人でもチャレンジできる「2×4材と2×2材を使ったベッドの作り方」をDIY初心者向けに紹介します。
ベッドを作るための材料は近所のカインズに買いに行きました。
今回のベッドは、DIYerを極めるならぜひ押さえておきたい「2×材(ツーバイ材)」を活用。2×4材(ツーバイフォー材)と2×2材(ツーバイツー材)を購入することにしました。
画像左側から、
カインズでは木材のカットサービスを行っている店舗が多いので、あらかじめ欲しい寸法をカインズに依頼しておけば、ノコギリなどで自力でカットする労力が省けます。自力でカットする場合に比べて、カット後の断面(木口)の処理の手間まで抑えられ、かなり綺麗に仕上げてもらえるので、圧倒的に作業時間を短縮できますよ。
筆者は、木口の仕上がりが後々のDIYの完成度につながってくると考えています。制作物のクオリティを向上させるためにも、この木材のカットサービスはおすすめです。
木材以外は、画像左側から、
を用意しました。
写真にはありませんが、このほかに電動ドライバーや木工用ボンドも使用しました。
今回のベッドは末永く使うことを想定しているので、木工用ボンドは、耐水性に優れたフランクリン社の「タイトボンド」を選択。定番のコニシ社の「ボンド 木工用」と比べると高価ですが、使用感・耐久性ともにかなり優れていると感じます。特にこだわりのない方は、コニシ社のボンドで十分ではないかと思います。
今回の「2×4材と2×2材を使ったベッドの作り方」のステップは4つです。
まずは脚を作ります。使用するのは1,220mmの2×4材と350mmの2×4材。両端の脚をL字の金具で取り付けたものを2セット作りましょう。
中心にくる脚は、1,220mmの2×4材と350mmの2×4材とL字の金具で1セットほど取り付けます。いずれのパーツも、固定前に木工用ボンドを塗っておきました。
脚ができたら、1,960mmの2×4材を使って、すのこを支える部分と外枠を取り付けます。
ベッド中央以外の脚は自立しませんが、画像のように、上から1,960mmの2×4材を乗せることで自立するようになります。基本的に1人での作業が可能ですが、不安定ではあるのでご注意を。DIYに自信がない方や作業に慣れていない方は、2人以上で作業するようにしましょう。
ベッドフレームのすのこを支える板は、65mmの「速打コーススレッド」で脚パーツに直接固定します。
今回使用したこのビスは、カインズのプライベートブランド商品。ベッドのように比較的大型の制作物はビスを打ち込む回数がとても多いので、打ち込みスピードが速いビスは大変重宝します。
1回ごとの短縮できる時間はわずかでも、100本も打ち込むとなると話は変わってきますよね。作業スピードが上がるということは、体力の消耗が減って作業が簡単になるとも言えるでしょう。DIY初心者の方から達人クラスの方まで、便利な道具を使って簡単に作業をこなせるのはDIYerにとってのメリットだと考えます。
なお、25mmの「速打ちコーススレッド」はネジ先で木材を削りすぎてしまうせいか、今回使用した2×4材では奥まで刺さってもネジが空転してしまうことがありました。ベッドの強度や耐久性が必要な個所での使用には少し不安があるため、打ち込み方に気を遣ったり、別のネジを使ったほうが良かったかもしれません。
65mmの「速打コーススレッド」は、とても満足のいくクオリティでした!
さらに、平らな金具を使って脚パーツの固定を強化します。さまざまな向きから木材を固定することで、制作物の強度を上げることができるんですよ。筋交い(すじかい)という斜めの補強材も入れるのが理想ですが、今回は難易度を下げるために上記の方法で対応しました。
同じように外枠を取り付けたら、次はすのこを制作します。3本の950mmの2×2材の上に、木材の幅が均等になるよう配置し、65mmの「速打コーススレッド」で固定します。
ベッド下の空間を収納スペースとして活用するため、すのこはベッドフレームには固定せず、取り外しができるようにしておきました。そうすることで、多少無理やり詰め込んでも、すのこを取り外せば物の出し入れがしやすいです。
しかし、詰めすぎは睡眠の質を妨げる可能性があるのでNG。寝具の通気性を良くしたり、カビ対策をしたい場合は、収納とベッドの隙間を十分に開けましょう。今回は、念のため取り外し可能な設計にはしましたが、ベッド下に45cmほどの隙間を設けたため、通気性も収納性もある程度重視した作りになっています。
すのこを乗せたら、ベッドフレームの完成です!
……ここで失敗に気付きました。
2×4材と2×2材を使用したため、理論上はサイズが合うはずだと思い込んでいましたが、外枠とすのこに1cmほどの段差ができてしまいました。制作する際は実寸をチェックし、必要なら追加工を行ってください。
ちなみに、すのこの部分は木材を追加して強度を上げても良いでしょう。念のため、ベッドとしての耐久性に問題がないか体重100㎏の筆者が乗って検証してみました。
100㎏の巨漢が乗っても安定していました。
画像左側から、
必須ではありませんが、仕上げとして、完成したフレームにニスを塗ることで木部を保護しながら特有の光沢を出すこともできますよ。
ベッド下を収納スペースとして活用したかった筆者。近所のカインズを物色していたところ、収納術によさそうな商品を見つけました。
「Carico OREA(キャリコ オレア)浅型」という収納ケースで、税込698円です。
この収納ケースはフタが2段階で開けられるため、収納ケースを一度ベッド下から出す手間や、フタを外して邪魔にならないところに避ける手間を省けます。
これもどうやらカインズのプライベートブランド商品。「速打コーススレッド」といい、かゆいところに手が届く良い商品だと感じました。
今回制作したベッドフレームには、このケースを横置きにしたら4個、縦置きにしたら6個ほど収納できます。私の部屋だと、縦置きでは取り出しに苦労するため、横置きで使用することにしました。
最後に、自作したベッドフレームの上にマットレスを乗せます。筆者が用意したマットレスは厚みが25cmほどあったため、すのこと外枠の段差は気になりませんでした(むしろ滑り止め効果がありそう)。無事、2×4材と2×2材を使ったベッドが完成です!
今回のベッドは、木材カットの費用も含めて税込12,000円ほどで制作できました。その後、自宅で愛用していますが、ガタツキやゆがみ、きしみ音もなく安眠です。
制作時間は、撮影と休憩も込みで3時間ほど。DIY初心者の方でも難易度は低めだと思います。
DIYベッドフレームは、ベッド下の寸法をわりと自由にできるため、収納を活かしたい方やお金を節約したい方にはオススメです。「これから新生活を始める!」という人は、まずはベッドフレームのDIYからスタートしてみてはいかがでしょうか?
※商品の価格は記事公開時点のもので、変更される可能性があります。