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目次/ INDEX
ドリルドライバーやインパクトドライバーの先端に装着するビットにはさまざまな種類があります。ネジを締めるドライバービットや穴を開けるドリルビットなど、ビットを使いこなすことでさまざまな加工作業ができるようになります。
この記事では、DIY初心者でもわかりやすく、さまざまなビットの特徴を解説していきます。
「ホームセンターに行っても、たくさんの種類があってどれを選んだらいいのかわからない!」というお悩みにお答えします。
ビットとは、ドリルドライバーやトリマーなどに取り付ける先端工具のこと。一般的に知られているのは、ネジを締めるドライバービットや穴を開けるドリルビットですが、さまざまな形状のビットが存在します。
ビットには大きく2種類の軸があります。軸の形状によって取り付けできる電動工具が変わってくるので、購入時には注意が必要です。
六角軸は電動工具に装着する部分が六角形の形状をしています。この六角軸は、インパクトドライバー、ドリルドライバーどちらでも装着が可能で、主にドライバービットや木工ドリルで多く採用されている形状です。
丸軸は丸い形状をしており、ドリルドライバーに装着可能ですが、インパクトドライバーには装着することができません。したがって、使用している電動工具が丸軸に対応しているか確認する必要があります。
また、トリマーやルーターなども基本的には丸軸ですが、規格によって6mm、6.35mm、12mmと径が異なるので、こちらも自分が使っている電動工具がどの規格に対応しているかは確認が必要です。
ビットにはさまざまな種類があり、それぞれを使いこなすことでいろんな加工をすることができます。DIYでビットを上手に使用するためにも、どのような種類のビットがあるのかをしっかりと知っておきましょう。道具を理解することはDIYの上達にもつながります。
ドライバービットはネジを締めるために使用するビットのことです。木材の組み立て時に使用するのがこのドライバービットです。ドライバービットだけでもいろんな種類があるので、後で詳しく解説します。
ドリルビットは材料に穴を開けるために使用されます。ドリルビットはドライバービット以上に種類が豊富。穴を開けるといっても、下穴程度の小さい穴から10cm以上の大きい穴、途中で止める穴など、さまざまな形状があるので、開けるサイズに応じてどのドリルビットを選ぶべきかを知っておくと良いでしょう。
切削は「削る」という意味で、主にトリマーやルーターなどで使用するビットのことを言います。このビットをトリマーやルーターに取り付けることで、溝加工や面取り加工などができるようになります。
ドリルドライバーや丸ノコなどに比べると、あまり馴染みのない電動工具かもしれませんが、使いこなすと非常に便利な工具で手放すことができなくなります。
他にもいろんなビットがあり、一部を紹介しておきます。
埋木錐はビスを隠すためのダボのような埋木を作ることができるビットです。ビスを見せない工夫をしたい場合に重宝します。
面取り錐はビスの頭を材料に対して平らに締めたいときに、ネジの頭の形状に合わせて面取りができるビットです。主に金属で使用することが多いです。
研磨系ビットはワイヤーや砥石、ポリッシャーなどが先端に取り付けられたビットで、部材を磨いたりするときに使用します。
ここまでビットに関して解説をしてきましたが、ここからはもう少し具体的にビットの選び方を解説します。たくさん種類のあるビットからどれを選べばいいのかがわかるようになるはずです。
ドライバービットは、ネジを締めるためのビットですが、ネジの形状に基づいて選びます。また、ビットの長さ、性能の良さも考慮して選びます。
ホームセンターにはたくさんのドライバービットが並んでいて、どれを買えばいいか悩みます。そんなときにはこの記事を参考にしてくださいね。
まずは当然ですが、ネジを締めるにはネジ頭に合った形状のビットを選ぶ必要があります。ドライバービットといっても、プラス、マイナス、それに建築金物などでは四角い形状のビットもあります。
またプラスの形状でも1、2、3番とネジの大きさによってサイズが違うので注意が必要です。一般的なサイズのスリムビスやコーススレッドと呼ばれる木材に使用するネジはほとんどが2番の大きさですが、小箱作りで小さいネジを使用するときは1番、ボルトのような太いネジを使用するときは3番のサイズが必要になります。同じプラス形状でも番号が違うと使うことができないので注意してください。
ドライバービットには長さも豊富で、先端が短いショートビットから、長いロングビットまであります。短いと手元と距離が近いので安定感がある反面、近すぎて手元が見えにくいという欠点があります。
一方、ロングビットだとドリルドライバー本体がぶつかって締めにくい場所などで距離を取って作業ができますが、手元と先端までの距離があるため扱いにくいです。それぞれの好みがあるので、自分に合った長さを見つけください。
僕は写真のように短すぎない程度の長さを好んで使っています。
インパクトドライバーを使ってネジを締める際、強い衝撃が発生します。しかし、ビットにはこの衝撃を緩和する性能を持ったビットがあります。実際に安価なビットと高価なビットを比べたことがあるのですが、高価なビットの方が手に伝わる衝撃が少なかったです。ただし、価格には相応の差があるため、どこまでの性能を求めるかはご自身で検討する必要があります。
おすすめは、一番安価なものよりも少し高めの価格帯のものがDIYにおいてコストパフォーマンスと性能のバランスが良いと考えています。
穴を開けるためだけだと思われるドリルビットですが、それぞれ使い勝手が異なります。中には、「こんな便利なビットがあるのか!」と驚くようなものもありますので、ぜひ確認してみてください。
木工用ドリルビットは木材向けに使用するドリルビットです。鉄工用と見比べていただきたいのですが、先端が尖っていて、周りに輪っかの刃物が付いています。この形状により、鉄工ドリルよりもバリが少なく、キレイな穴を開けることができます。
木工用ドリルビットは先端の形状によって、先ネジタイプと先三角タイプの2種類に分かれます。先ネジタイプは先端がネジの形状になっていますが、先三角はネジの形状でなく尖っているだけです。
先ネジタイプは、回転すると先端の材料にネジが入り込んでいくため、少ない力で穴あけをすることが可能ですが、どんどん入り込んでいくので途中で止めるのが苦手です。
一方、先三角はネジがないので自分の力加減で穴あけができます。先ネジよりも力が必要ですが、途中で止めやすくコントロールが効きやすいです。楽なのは先ネジ、安定感は先三角ということです。
鉄工用ドリルは基本的には金属に使用するドリルビットですが、木材に使うこともできます。鉄工用に比べて木工用ドリルの方がキレイに開けることができますが、木工用に比べて価格が安いこともあり下穴用などで使うことがあります。
また、鉄工用は木工用と違い、0.1mm単位でビットのサイズが選べるので細かい穴のサイズを指定したいときに鉄工ドリルを使うこともあります。
ネジを木材に締めるとき、最後にネジ頭が材料に入り込みます。このとき、木材が若干潰れてしまいます。このとき皿取錐を使うとネジ頭に合わせて木材を面取りすることができます。これにより、木材がネジ頭で潰れることがないので、よりキレイにネジを締めることができます。
また、面取りだけでなく、より深く掘ることでビスを深い位置で締めることができ、埋木錐で作った埋木材を打ち込んでビスが見えない仕上がりにすることも可能です。
皿取錐と埋木錐に関しては過去の記事でも取り上げているのでよろしければ参考にしてください。
下穴を開けるためのビットが下穴錐です。先端がテーパー状(先端が細く尖っている)なので、下穴の位置を正確に開けることができ、ネジを締める位置をより精度良くすることができます。
ただし、先が細くなっているため、曲げたりすると簡単に折れてしまうので、最初は下穴錐より鉄工ドリルを使っていた方がいいでしょう。
市販の木ダボのサイズに合った穴を開けることができるビットです。ダボ錐で穴を開けて、ネジを締めて、市販の木ダボを打ち込んでネジ隠しをすることができます。
ダボ錐は他のドリルビットとは異なり、毎回同じ深さに開けることができます。木ダボを打ち込む適切な深さに開けることができるため、便利と言えますが、多少の深さのズレがあってもいい場合は、他のドリルビットでも代用可能です。
箱の蓋や扉などで蝶番などの金具を取り付けたことがある方なら経験があると思いますが、金具の穴の真ん中にネジを締めるのは意外と難しく、ネジが金具からズレると金具自体がネジに引っ張られて金具の位置が少しズレてしまうなんてことがあります。
そんなときにセンタードリルがあると、しっかりと金具の穴の真ん中に下穴を開けることができるんです。使い道は限られますが、あると便利なビットの1つです。
座ぐりビット(ボアビットとも呼ぶ)は穴を途中まで開けることができるビットです。開けた穴の底がほぼ平らになっているというのも特徴のひとつ。大きいサイズの穴を開けることもできるので、木工用ドリルで取り扱いがない大きさの穴でも、座ぐりビットなら可能なことが多くあります。
ホールソーはくり抜くように穴を開けます。座ぐりビットと比べるとわわかりやすいですが、座ぐりビットは、開けたい穴に合わせて穴となる全体を掘り進めるのに対して、ホールソーは穴の外径だけに刃が当たり、すべてを掘るのではなく周りだけ掘り、くり抜くというイメージです。
外径だけ掘るため、座ぐりビットに比べて大きいサイズの穴でも負荷が少なく作業ができます。
自在錐は自分で開けたい穴に合わせて刃物をセットすることで穴を開けることができます。
座ぐりビットやホールソーでは対応できないサイズの大きさも、自在錐なら開けることができます。
僕の持っている自在錐は30cmまでの穴を開けることが可能です。おそらくこの自在錐がドリルビットの中で一番大きく穴を開けることができると思います。これ以上になるとトリマーやジグソーなどを使って開けることになります。
最後に、種類が多いドリルビットを選ぶときの参考になればと思い、実践編として穴の大きさや作業に応じたおすすめのドリルビットをお伝えします。
下穴のような3〜5mm程度の穴なら鉄工ドリルを使用するのがいいでしょう。下穴錐を使っても構いませんが、折れやすいので鉄工ドリルを使いましょう。
ちなみに、下穴はこの後ネジを締めるので木工用ドリルでキレイに穴を開ける必要はありません。安価な鉄工ドリルでも十分使えます。
一回り大きい穴になると、木工用ドリルが適しています。先ネジタイプの方が楽に作業ができるのでおすすめです。ただし、木工用ドリルは0.1mm単位での取り扱いがないので、そのときは鉄工用ドリルを使用します。
このサイズになると木工用ドリルは取り扱いが少ないので、座ぐりビットかホールソーを使用します。くり抜くならホールソー、途中で穴を止めるなら座ぐりビットがいいでしょう。
大きい穴は自在錐を使用します。自在錐があると自分の開けたいサイズで加工ができるので便利です。ただし、自在錐自体が大きく、回転しているときは危ないので使用するときは気をつけてください。
穴を途中まで開けるのは座ぐりビットが得意です。座ぐりビットで開けられないサイズの小さい穴は木工用ドリルの先端が先三角のものを使用します。
ネジをキレイに締めるなら皿取錐を使用しましょう。下穴とネジ頭の皿取りを同時にやってくれるので非常に便利で使い勝手のいいビットです。
下穴を開けるだけに比べて皿取りがしてあると見た目がキレイなので、僕もよく使用しています。
ビットといってもいろんな種類があることがわかったと思います。すべて揃える必要はありませんが、自分がDIYをするのにどのビットを使えばいいか知っておくことは大切です。
ビット選びで悩んだら、この記事を読み返してお役立てください。
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。