家に羽アリが大量発生する原因は? 発生しやすい場所や時期、対処法をフマキラーが解説
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
ペットとして人気のハリネズミ。上手に飼育するために、初心者向けの注意点をしっかりと押さえましょう。費用や必要なアイテム、快適に過ごしてもらうための温度まで、ハリネズミの飼い方について解説します。
ハリネズミといえば、トゲトゲの針。敵から攻撃されたり危険を感じたりすると、くるっと身体を丸めるその姿がとても愛らしい動物です。リラックス時は針は寝かせているものなので、飼い主に慣れてくればトゲは立てなくなるのでご安心を。とても臆病で神経質、警戒心が強く繊細な性格をしていますが、懐いてくれると、飼い主の声や匂いを覚えてくれたり手のひらにのせることだってできますよ。
ハリネズミにはネズミという名前が付いていますが、実はネズミの仲間ではありません。生物学的にはモグラの仲間。食虫目ハリネズミ科に属し、モグラと同じで明るい場所よりも薄暗い場所を好みます。夜行性なので日中は寝て過ごし、群れを作らず単独で行動します。超音波領域を感知できるほど聴覚は良いですが、目はほとんど見えません。
ハリネズミは臆病な性格で警戒心が強い動物。はじめは威嚇する子が多いです。慣れてくれるまでにはそれなりに時間がかかりますが、飼い主を認識できる動物なので焦らずゆっくりと距離を縮めてきましょう。
性格が繊細なだけに、匂いや味にもとても敏感です。未知の場所や食べ物などに出会うと口から泡を出し、体中に塗ることも。これは「アウンティング」と呼ばれる行為なのですが、マーキングをしているという説や防御をしているという説など複数の説があり、なぜアウンティングをおこなうのか詳しいことは分かっていません。
ハリネズミは雑食です。野生では、無脊椎動物や爬虫類・両生類、葉っぱや果物などを食べて栄養を摂取しています。しかし、これらをすべて用意するのは難しいため、ペットのハリネズミには専用フードを与えるのがベストです。ハリネズミ専用フードを主食に、ミルワームやコオロギ、ササミ、ゆで卵、果物、野菜などをバランスよく食べさせましょう。
ハリネズミ専用のフードはあまり出回っていないため、手に入れづらい場合は犬猫用のフードをふやかしてから与えると良いでしょう。ペットのハリネズミは運動不足から肥満になりやすく、身体の大きさや日々の活動量を考慮しながら、食べ残さない量や栄養のバランスを見極めるようにしてください。
ハリネズミは感情によってさまざまな鳴き声を発します。例えば、鼻から「フシュッフシュッ」「シューシュー」と息を吐いて警戒音を立てているときは不満を感じている証拠。「フッフッ」と強く短く息を吐いているときは、威嚇の合図です。恐怖や苦痛を感じているときは、「グエーグエー」「ギエーギエー」と叫びます。一方、小鳥のように「ピーピー」と鳴いたり、「ゴロゴロ」「フンフン(鼻を鳴らす)」と聞こえてくる場合は満足しているサイン。安眠しているときや満腹のときであると考えられます。
ハリネズミの声色を上手に聞き分けて、ハリネズミの気持ちを理解したり体調を管理していきましょう。
ペットとして飼われているハリネズミの寿命は2~5年、平均すると3年ほど。限りある時間の中で、たっぷりと愛情を注いであげてくださいね。ちなみに、病気やケガに気をつけて環境を整えることで、約10年ほど長生きした例もあるとか。
ハリネズミにはさまざまな種類が存在しますが、現在、日本で飼われているハリネズミは「ヨツユビハリネズミ」という種類のみ。それ以外のハリネズミは特定外来生物に指定されており、販売や飼育が禁止されているのです。
別名ピグミーヘッジホッグと呼ばれる「ヨツユビハリネズミ」は、ヨツユビという名前のとおり他のハリネズミには5本ある後足の指が4本しかないところが特徴です。体長は約18~22cm、体重は300~500g。慣れるまでは針を立てることが多いですが、慣れると撫でさせてくれるようになりますよ。
値段の相場は毛色によって変動します。白い針と赤い目がかわいらしいアルビノは15,000〜30,000万円、希少性の高いパイドは30,000〜50,000円ほど。
容姿の特徴 | ・全長約18~22cm ・体重約300~500g ・カラーバリエーションが豊富 |
性格 | ・臆病 |
寿命 | ・約2~5年 |
値段 | ・約10,000~30,000円 |
最もポピュラーな色はソルト&ペッパー。他にも、ブラウンやシナモン、アプリコットといったさまざまな色を持つヨツユビハリネズミが存在します。
ハリネズミを飼うために必要なもの、あると便利なものは次の通りです。
お部屋のインテリアに馴染みやすいオールクリアのケージです。そのまま使えるので組み立て不要。中の様子がよく見えて、正面からお世話ができるのでハリネズミも人に慣れやすい仕様になっています。
ハリネズミの主食として、ワンプレートで手軽にハリネズミの健康維持をサポートする専用フードです。10種類の厳選素材を栄養バランス良くブレンドし、彩り豊かで食べごたえのある食事に仕上げられています。
こちらは、ハリネズミの大好きなミルワームを配合したハリネズミのおやつです。お皿で与えたり、手から食べさせたりと、楽しいふれあいの時間がつくれそうですね。
ケージの床に敷く床材は、牧草やウッドチップ、猫用トイレ砂、新聞紙、ペットシートなどがありますが、それぞれに一長一短があります。トウモロコシの穂軸を粉砕したこの床材なら100%天然素材なので安全性が高く、吸湿性にも優れているのでおすすめです。
ハリネズミの運動不足解消のために、まわし車を用意してあげましょう。カインズオリジナルのまわし車は、ケージの外で遊ばせられる独立タイプ。このまわし車なら、ケージを掃除したいときにも役立ちます。
ハリネズミの飼育適温をキープするため、ケージは直射日光やエアコンの影響を受けない場所にセット。さらに温度計を用いて管理してあげることで、ハリネズミにとっての快適な環境づくりに努めましょう。
ハリネズミが心地よく生活できるように、ハリネズミの上手な飼い方について解説します。
警戒心が強いハリネズミと信頼感を深めるコツは、できるだけストレスを与えない静かな環境で、根気強く飼い主の匂いに慣れさせていくことです。夜行性なので、日中は薄暗くして静かに過ごさせてあげることもポイント。日中を不在にしがちな一人暮らしの方との相性は良いでしょう。
ハリネズミにとっての適温は24〜29度、湿度は40%といわれています。適温について、室温が24度以上であればOKというわけではなく、ケージ内の温度が24度以上であることが重要です。低すぎたり高すぎたりするとハリネズミが休眠状態に陥りかねないので、夏場はエアコン、冬場はパネルヒーターなどを活用してハリネズミにとっての適正な温度・湿度を維持するように心がけてくださいね。
ハリネズミを飼うケージは大きく分けて、金網タイプと水槽タイプの2種類。それぞれの特徴は以下の通りです。
金網タイプは湿気がこもりにくく、快適に過ごせるのがメリットですが、保温性に欠けるのがデメリット。寒い冬にはケージにカバーをかけるなどの工夫が必要でしょう。
水槽タイプの利点はハリネズミの様子を観察しやすいこと。しかし通気性は十分ではありません。特に夏場は湿度・温度の管理に注意を払いましょう。
また、ケージは60×90cm以上の広さが理想です。脱走を防ぐため、高さがあるものや天面にフタがついているものが向いているでしょう。ハリネズミは臆病で警戒心が強いので、ケージ内には身を隠せるようなハウスを設置。夜は活発に動くため、まわし車などを用意するのもよいですね。あちこちに排泄するため、掃除のしやすさもチェックを。
ハリネズミのお手入れに必要なことは、主に爪切りと、身体を清潔にしてあげることの2点です。
爪が伸びすぎてしまうと、歩くときやまわし車などに引っかかってケガをしやすくなったり、酷い場合は足裏に食い込んでしまったりすることがあるので、定期的に爪の長さをチェックして切ってあげるようにしてください。ちなみに、ハリネズミの爪には血管が通っているため、カットするときは先端から少しずつ行いましょう。
ハリネズミは水浴びをする習性がありません。汚れが体に付着したままでは皮膚トラブルを起こしやすくなるため、蒸しタオルやウェットティッシュで拭き取ってあげましょう。
ぬるま湯で洗ってもOK。洗面器にごく浅くぬるま湯を張り、ハリネズミのお腹を支えながら、背中にお湯をかけてあげるとよいですよ。汚れがひどい場合は動物用のシャンプーをブラシにつけ、やさしくこすり洗いしてください。乾かすときは、吸水性に優れたタオルでしっかり拭きましょう。皮膚を傷めてしまうためドライヤーは使わないほうがよいです。
ハリネズミに多い病気にはダニ症、腫瘍、歯周病、肥満などがありますが、特にダニ症は発症しやすいのでこまめなケアが大切です。
臆病なハリネズミと仲良くなるコツは、ケージの中に飼い主の匂いが付いた布などを入れ、匂いを覚えさせることです。徐々にケージの中で動き回りリラックスした様子が見られるようになったら、手からおやつを渡すなどして飼い主の匂いとご褒美を関連付けていき、触っても警戒しなくなったらそっと抱き上げてみましょう。「へやんぽ(お部屋の中でのお散歩)」は必須ではありませんが、運動も兼ねて取り入れてあげても良いですね。
ハリネズミは夜行性なので、それぞれのスキンシップは夜に行うようにしてください。過度なスキンシップは逆効果なので要注意。
ハリネズミを飼うにあたって「もうちょっと気になる」という疑問や不安にQ&A形式でお答えします。
A.ハリネズミは体臭がほとんどありませんが、まれに病気のために体臭がきつくなることはあります。ダニやカビによる皮膚トラブルは起こしやすく、注意が必要です。歯周病による口臭が気になる場合も。繊維質が多い餌を与えるなど、歯垢が沈着しないよう予防に務めましょう。また、糞尿を放置すると悪臭の原因につながるため、こまめに掃除を。
A.ハリネズミは警戒心を抱いているときやストレスにさらされたときに、周囲のモノを噛むことがあります。特に体調が悪いときや妊娠している場合は、防衛本能により噛みつきやすくなるようです。また、飼い主さんの手を餌だと勘違いする子も。不用意なケガを防ぐため、餌は手ではなくピンセットなどで与えることをおすすめします。
A.一般的にハリネズミはしつけが難しいとされる動物ですが、「隅に排泄をする」「自分の排泄物のにおいがするところに排泄をする」などの習性を利用することで、トイレトレーニングが可能な場合も。トイレトレーニングを狙って、よく糞が落ちている場所にトイレを設置するとよいでしょう。その際、小動物用のトイレ容器やハリネズミ用のトイレ砂を使用します。糞尿の放置は悪臭や皮膚炎の原因につながるので、汚れた砂はこまめに掃除してあげてくださいね。
ハリネズミの性格や食事の好みから、鳴き声、住環境など好みの暮らし方まで、ハリネズミの特徴について理解が深まったでしょうか? ハリネズミをペットとして迎える場合は、臆病な彼らが心穏やかに暮らせる環境づくりを丁寧に整えてあげることが必須。ハリネズミの個性を受け入れて、楽しい飼育生活を送ってくださいね。