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DIYの中で木材をカットする工程は、もはや必須作業と言えますよね。
のこぎり、ジグソー、丸ノコ……。それぞれの特徴を理解して工具を選ぶと、より自分のイメージに近い仕上がりになりますよ!
今回は、現役の木工職人である斉藤が、木材をカットする工具を3つご紹介。それぞれの工具の特徴や違い、使い分けなどをDIY初心者に向けてわかりやすく解説します。
紹介する工具は以下の3つです。
この3つの工具の特徴を押さえれば、好みのイメージに合わせた道具を正しく選択できますよ。記事の最後には、DIY初心者の方に向けて、おすすめの工具も紹介しています。
木材をカットする3種類の工具について、以下の項目に沿って解説します。
比較のため、スピード、きれいさ、安全面の項目では最大星3つ(★★★)を付けてそれぞれの工具の評価をしています。(★★★は優れている、という評価で見てください。)
3種類の中で、のこぎりだけは手工具のジャンルになります。他のジグソーや丸ノコは電動工具です。
今回使用するのこぎりは「ゼットソー7寸目」という商品で、のこぎりの中でも精密切断を得意とし、とても使いやすいです。今回はこのゼットソーを使用して、実際にツーバイフォー材をカットしてみます。
【のこぎりのカットスピード ★】
のこぎりは手工具のため、他の2種類の電動工具に比べるとどうしてもカットするスピードが遅く、作業量が多いときには不向きです。しかし自分のペースで作業ができるので、DIYに慣れていない方は、のこぎりから始めてもよいでしょう。
少量しかカットしないのであれば、電動工具を取り入れずのこぎりだけでも十分です。
【のこぎりの切断面 ★〜★★】
のこぎりでカットした切断面です。手工具でも比較的きれいにカットできています。今回使用したゼットソーはのこぎりの中でもトップクラスに切れます。ゼットソーより安価な商品では、この切断面よりも荒れてしまうことも。よって★は1つ〜2つにしました。
【のこぎりの安全面 ★★★】
のこぎりに限らず、木材をカットする3種類の工具はそれぞれ刃が付いているので、使い方を誤ると当然ですが怪我につながります。DIY初心者こそ、安全面もしっかりと理解した上で工具を選定することが大切です。
のこぎりは手工具なので自分で動かさない限りは勝手に動くことはありません。そのためのこぎりは3種類の工具の中でも、一番安全な工具になります。
ジグソーは取り付けたブレードを上下に動かすことでカットできる電動工具です。ブレードには種類があり、木材用でも高速切断用や仕上げ用、円切り用などがあります。木材以外でも金属やダンボール、プラスチックといった多用途に使えるのもジグソーのよいところ。
今回はカインズオリジナルの「Kumimoku ACジグソー KT-06」に仕上げ用のブレードを装着してカットします。
【ジグソーのカットスピード ★★】
ジグソーはブレードの上下運動でカットするため、のこぎりより素早く木材をカットできますが、丸ノコほどのスピードはありません。よってここでは星2つです。
ジグソーの種類によっては上下運動だけでなく楕円運動を加える「オービタル機能」を持った機種もあり、オービタル機能を使えばよりスピードを上げてカットができます。(スピードが上がる分、切断面は荒くなります)
【ジグソーの切断面 ★〜★★】
仕上げ用のブレードでカットしたので、切断面が比較的きれいです。しかし、よく観察すると、ブレードの上下運動の跡が確認できますね。ジグソーの構造上、ブレードの跡が多少付くのは防ぎ切れません。また高速切断用のブレードを使うと、より切断面が荒くなり、端はバリが多くなります。
【ジグソーの安全面 ★★】
ジグソーは切断工具の中では比較的安全な電動工具です。
丸ノコやグラインダーといった切断工具は、円形の刃が回転することで材料をカットするため、この回転している刃が非常に危険となります。
ジグソーはブレードが上下運動するだけなので、DIYに慣れていない初心者にも扱いやすい電動工具です。
丸ノコは円形の刃(チップソー)を高速回転させることで木材を素早くカットできます。前述したのこぎりやジグソーに比べると、圧倒的なスピードと切断面のきれいさに優れているのが丸ノコのメリットです。
今回使用する丸ノコは「makita HS610DRGX」という18Vバッテリー式のもので、チップソーも「makita 鮫肌チップソー」という切れ味のよいものを使います。
【丸ノコのカットスピード ★★★】
丸ノコは高速回転するチップソーを使うため、のこぎりやジグソーに比べると圧倒的にカットするスピードがあります。直線にカットをするのが得意なため、精度を求められるときは3種類の工具の中では丸ノコが向いています。
より直角に精度よくカットしたい場合は、丸ノコガイドを使ってください。
【丸ノコの切断面 ★★★】
見ての通り、とてもきれいな切り口です。のこぎりやジグソーは前後や上下運動で切るのに対し、丸ノコは高速での回転運動のため、このようにきれいな仕上がりになります。実際に触ってみると切り口がツルツルしています。
【丸ノコの安全面 ★】
高速回転で動いているチップソーは非常に危険です。丸ノコは便利な反面、使い方を間違えると大きな怪我につながる電動工具です。丸ノコが材料に挟まって自分の方へ飛んできてしまう「キックバック」が発生することもあります。
丸ノコを使用する前には、しっかりと使い方や安全に関してを学んでから使用するようにしましょう。
ここまでのこぎり、ジグソー、丸ノコとそれぞれの特徴や違いを知ることができたのではないでしょうか。ここからは、それぞれの工具の使い分けに関して具体的に解説します。
それぞれの特性を理解すれば、実際にDIYをするときにどの工具を使えばよいのかを知ることができます。
のこぎりは手工具のため、細かい作業に向いています。最後までカットせずに途中で切るのを止めたいときなどはのこぎりを使用するのがおすすめです。
普段のカットは電動工具を使用し、ここぞの細かい作業でのこぎりを使う……。こういった使い分けを行うとよいでしょう。
ジグソーはブレードの種類が豊富なため、いろんな材料をカットできます。
たとえば、上の写真のように金属切断用のブレードを使えば、ボルトも難なくカットできますよ。
できるカットの種類も豊富で、曲線用のブレードを使えば曲線に木材をカットしたり、写真のように木材をくり抜いたりもできます。
このような細かい作業は丸ノコではやりにくく、ジグソーに向いている作業です。
丸ノコは直線にきれいなカットをすることが得意で、角度も付けられます。カットの精度は仕上がりのクオリティにとても大事な要素で、真っ直ぐカットできなければ組み立て時に隙間ができたり、ガタつきの原因にもつながります。
ある程度DIYに慣れてきて、精度にこだわるのであれば丸ノコを取り入れるとよいでしょう。
僕自身が、3種類の工具の中からDIY初心者の方におすすめするとしたら、ジグゾーを選びます。
のこぎりでもよいのですが、のこぎりは手工具のため切るのが大変です。丸ノコは初心者には危険な工具なのでおすすめできません。
ジグソーであればいろんなカットが楽しめますし、木材以外にも使用できます。そして比較的安全な電動工具です。これから木材をカットする工具をどうしようかと悩んでいたら「ジグソー」を第一候補に入れてみてください。
この記事ではのこぎり、ジグソー、丸ノコの3種類の木材をカットする工具の特徴やぞれぞれの違い、使い分けに関して解説をしました。また、DIY初心者にはジグソーがおすすめであるということもお伝えしました。
ジグソーは、丸ノコに比べると切断面こそ荒いですが比較的安全です。最初は無理して丸ノコを使わず、ジグソーを使いましょう。ジグソーでもポイントを押さえればきれいに切ることができるので、ジグソーの扱い方なども後々紹介できればいいなと思っています。
木材をカットする工具を揃えるときに、この記事を読み返していただければ嬉しいです。