庭に残る切り株を除去したい! 自分で伐根する方法や道具とは?
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
この記事では、スズメガが発生した場合に駆除する方法やスズメガが近寄ってこないための予防策、そして代表的なスズメガの種類を幼虫と成虫に分けてご紹介します。
また、スズメガの被害について知っておきたい注意点などをまとめた解説動画も交えながら、わかりやすくお伝えします。
スズメガは草花に寄生しやすい害虫です。花・観葉植物・野菜などをよく見ると、あちこちの葉がわずかに食べられていて、さらにそこに小さな幼虫が一匹見つかることがあります。このような場合、スズメガの被害に遭っている可能性が考えられます。
スズメガは幼虫が野菜・草花・樹木などの葉を食べてしまいます。
もし、成虫が飛んでいるところを見つけたら、卵を産みつけられている可能性があるので、葉を丁寧に調べましょう。卵がついた葉があれば、すぐ取り除いて処分します。
植物の根元や葉の上に粒上のフンが散らばっていたら、幼虫がいる可能性があります。葉の裏などを探して箸でつまむか、葉ごと切り取って駆除しましょう。
殺虫剤を使う場合は、幼虫がまだ小さいうちに薬を散布します。成熟した幼虫には効果があまり期待できないので、早めに対処しましょう。
薬剤を使用する場合は、その薬剤の使用条件に合っているかどうかを、ラベルなどで必ず確認してください。
ここでは、スズメガを駆除する薬剤をご紹介します。薬剤には水で薄めて使うタイプやそのまま土に撒くタイプ、スプレータイプなどがあります。
また、植物の種類によって適した薬剤は異なるケースもありますので、購入される際はラベルなどをよくご確認ください。
スズメガには多くの種類がいて、成虫や幼虫の大きさ・模様などがそれぞれ異なります。幼虫は成熟すると5〜10 cmくらいになる芋虫で、お腹の端に角を持った特徴のある形をしています。
成虫は広げた羽が5〜10 cm くらいで、種類によっては時速50 km 以上の速さで移動します。羽を素早く羽ばたかせて空中で止まることもでき、ストローのような長い口を使って花のみつや樹液を吸います。
成虫は主に夜に活動しますが、昼間に飛ぶものも多くいます。直径2〜3cmの薄い緑色の卵を、飛びながら葉に一個ずつバラバラに産みつけます。
ここでは、代表的なスズメガの種類を幼虫と成虫に分けて写真付きでわかりやすくご紹介します。
生息地 | 日本全土 |
発生時期 | 初夏から秋 |
幼虫が好む植物 | ノブドウ、ホウセンカ、サトイモ、サツマイモ、ヤブガラシなど |
セスジスズメの幼虫の特徴としては、全体が黒っぽく、気門より少し背側に黄色かオレンジの連続した模様を持ちます。全体像としてはいわゆる芋虫体型です。
幼虫は食欲が旺盛で数日で草花や畑を食い荒らす場合があります。見つけた際は速やかに駆除するのが好ましいです。
セスジスズメの成虫は、全体が茶色で翼形をしたハンググライダーのような見た目が特徴です。背中には2本の肌色の筋が縦に走っており、前の翅には暗褐色と肌色の帯が入っています。
生息地 | 北海道から九州にかけて生息 |
発生時期 | 春から秋 |
幼虫が好む植物 | オオマツヨイグサやホウセンカなど |
ベニスズメの大きさは75mm程度で、幼虫の頭には眼状紋と呼ばれる蛇の顔のような模様があります。
ほかのスズメガ科の蛾の幼虫と同様に、体の後ろに角のようなものがついています。
ベニスズメは「ベニ」という名がつく通り、背中や翅に赤い模様があるのが特徴です。成虫は夕方や夜にかけてよく見られる夜行性の蛾で、花の蜜を好みます。
生息地 | 本州以南 |
発生時期 | 夏の時期(6~9月ごろ) |
幼虫が好む植物 | クチナシなど |
オオスカシバの幼虫は黄緑色か褐色をしており、尾に1本の角を持っています。
オオスカシバの成虫は一見すると蜂と似ており、前翅長は3cmほどです。
体の背中側は黄緑色かつ腹側は白いです。腹部の中ほどに赤い横帯模様があり、その前後に黒い帯模様も存在しています。
生息地 | アメリカ大陸 |
発生時期 | 不明 |
幼虫が好む植物 | ナス科植物(トマトやタバコ)の葉 |
タバコスズメガの幼虫は黄緑色をしており、背中には白色の筋が走っています。オオスカシバと同様に尾に1本の角を持っています。
タバコスズメガの幼虫はトマトやタバコなどナス科植物の葉を食べるのですが、普通の昆虫には強い神経毒性があります。しかし、タバコスズメガはタバコに含まれるニコチンを分解し排泄できる特殊なメカニズムを持っているので食せるのです。
全体像としては灰色で、胸部の背面には斑紋があります。タバコスズメガは虫体が大きく、一齢幼虫と終齢幼虫の体長差はおおよそ11倍くらいと言われています。
若い幼虫のうちは食べる量もわずかなため、なかなか被害に気付きません。成熟するにつれて食欲が増し、短い期間に植物が枝や茎だけになるまで葉を食べつくしてしまいます。体が急に大きくなるので、幼虫が成長してから気付くケースがほとんどです。
スズメガの種類にもよりますが、一般的には主に春から秋にかけて、年に1〜3回発生します。幼虫は種類によって餌とする植物が異なります。
スズメガを寄せ付けないための予防法としては防虫ネットを張ることです。少し目の粗い防虫ネットでも十分に予防できるので、トンネルがけするなど成虫が飛んでくるのを防ぎましょう。
例を挙げると、以下のような防虫ネットがおすすめです。
Q.スズメガに毒はありますか?
A.スズメガは、幼虫も成虫も毒を持っていないので、触れても腫れたりかぶれたりすることはありません。
Q.スズメガの幼虫を駆除した後に気をつけることはありますか?
A.スズメガの幼虫をすべて補殺した後でも、1週間ほど経つとまた同じ数の幼虫を見つけることがあります。このように、一度発生すると同時期に何回かこれを繰り返すことがあります。ですから、駆除した後も必ず定期的に確認しましょう。
スズメガは発生が少なくても食欲が旺盛な害虫なので、被害が大きくなりやすい特徴を持っています。葉の表だけでなく裏もしっかり確認し、被害を防ぎましょう。スズメガが発生した場合に殺虫剤などを使う場合は、幼虫がまだ小さいうちに薬を散布するのが効果的です。
スズメガを寄せ付けないための予防策としては、防虫ネットを張ることもよいでしょう。成熟した幼虫には効果があまり期待できないこともありますので、早めのうちに対策するのがおすすめです。
スズメガの生態や駆除方法、スズメガを寄せ付けないための予防法などを下記の動画でも詳しく解説しています。もう一度おさらいし、よりスズメガについての知識を深めましょう。