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アオムシはアブラナ科の植物を好む蝶や蛾の幼虫です。キャベツや白菜を育てているときには葉を全て食い尽すほどの被害をもたらす可能性もあるため、見つけたときは早めに対処する必要があります。今回は、アオムシの駆除と予防方法、注意点などを解説します。
アオムシは特定の種を指すのではなく、蛾や蝶の幼虫のうち、長い体毛がなく緑色をしているものを総称してアオムシと呼んでいます。つまり、ヨトウムシやモンシロチョウ、アゲハチョウ、スジグロシロチョウなどの幼虫は全てアオムシです。
アオムシの体長は、孵化したばかりの頃は3~5mmですが、4回目の脱皮を終えた頃には3~4cmほどまで成長します。見た目はイモムシやケムシにも似ていますが、イモムシのような斑紋やケムシのような長い体毛はありません。トゲや毒も持っておらず、短い体毛と保護色の緑色が特徴です。4~6月頃の初夏と9~11月頃の秋が活動期のため、作物の食害に注意しましょう。
アオムシの卵は直径1~2mmの白い粒状の形をしています。モンシロチョウの場合、葉一枚に対して一個の卵を産み付けることを繰り返し、一日で合計10~100個程度、産卵します。
孵化したアオムシは移動しながら葉を食べ尽くしていくため、被害はどんどん拡大していきます。卵の特徴を覚えておき、栽培中の作物に卵が付いている場合には速やかに対処しましょう。
アオムシは基本的にキャベツやブロッコリー、白菜などのアブラナ科の植物を好みますが、アオムシの種類によって多少食べるものに違いがあります。
例えば、ヨトウムシはアブラナ科の植物に限らず、ナスやサトイモ、キクなど幅広い種類の作物を食害するのが特徴です。また、同じチョウ目でもモンシロチョウの幼虫はアブラナ科の植物、アゲハチョウの幼虫はミカン科やセリ科の葉を好みます。
アオムシは植物の葉や花、時には柔らかな新芽まで食害します。食害に遭った葉には大小の穴が開いているのが特徴です。食欲旺盛であるため、作物に棲みついたまま放っておくと、葉脈を残して葉の大部分を食べ尽くしてしまうこともあります。
アオムシの食害による影響は、作物の可食部が減ってしまうことだけではありません。葉の面積が小さくなることで十分に光合成ができず養分を作り出せなくなってしまうため、大きく育たなくなるといった問題もあります。
アオムシが好むアブラナ科の植物は、病害虫から身を守るためにカラシ油成分を含んでいます。大根のようなピリッとした辛みを感じるカラシ油成分のおかげで、多くの害虫は食べることができません。しかし、アオムシはカラシ油成分を解毒する仕組みを備えています。
モンシロチョウやヨトウムシはアブラナ科の植物を独占できることを知っているため、カラシ油成分の香りをたどってアブラナ科の野菜に産卵し、アオムシが発生するのです。
アオムシの駆除方法には、主に手で捕まえる方法と殺虫剤を利用する方法があります。アオムシによる食害は急速に拡大していくため、アオムシや卵を見つけたときは速やかに駆除を行いましょう。ここでは、駆除を行う際のポイントと駆除に使える商品をご紹介します。
家庭菜園など小規模で栽培を行っている場合におすすめなのが、アオムシを見つけ次第手で捕まえて処理する方法です。手でつまんで取り除いていくだけで駆除が完了するため、手軽にでき、有機栽培や無農薬栽培にも影響を与えません。
アオムシを捕まえるには、まずアオムシや卵を見つける必要があります。葉の表裏を観察して、アオムシや卵が付いていないかを確認しましょう。近くにモンシロチョウが飛んでいたり、作物に黄緑色の粒状の糞があったりするときは近くにアオムシがいる可能性が高いです。
ただし、手で捕まえる場合は、アオムシと見た目が似ているケムシに注意する必要があります。一部のケムシには有毒毛を持つ種もいるため、素手でケムシを触ってしまうと激しいかゆみやかぶれを起こすおそれがあります。作業の際は軍手をして直接触れないようにしましょう。
肌触りが良い「シノ」と呼ばれる糸を一本編みして作られた柔らかい質感の軍手です。手が汚れにくいため、家庭菜園や畑仕事などで使用頻度が高い方におすすめ。また、一双48円というコストパフォーマンスの高さも魅力の商品です。
虫を手で触るのが苦手という場合や畑などで大規模な栽培を行っている場合には、殺虫剤を利用した駆除方法がおすすめ。殺虫剤は広範囲に棲みついたアオムシを一気に駆除できるのがメリットですが、益虫まで駆除してしまうことには注意が必要です。
アオムシの駆除に有効な殺虫剤は、薬剤が葉裏まで浸透して行き渡る「オルトラン」や即効性に優れた「マラソン乳剤」などがあります。殺虫剤を選ぶときは使用できる作物を確認し、製品に記載されている用法を守って使用しましょう。
葉や茎から吸収され、細胞の隅々にまで薬剤が行き渡る浸透移行性の殺虫剤です。植物の上から散布するだけで、葉裏に付いた卵や幼虫までしっかり駆除できます。アオムシやハマキムシ、アブラムシなど幅広い種類の害虫に効果があり、持続性に優れているのが特徴です。
葉や茎から薬剤が浸透して行き渡る有機リン系の殺虫剤です。農林水産省の農薬登録では、稲・かぶ・キャベツ・だいこん・なす・ピーマン・メロン・スイカなどが適用作物として登録されています。アオムシなどの作物を食い荒らす害虫にも使用できますが、特にアブラムシやカメムシ、ハダニといった植物の汁を吸う害虫に効果があります。
速効性と持続性に優れたスプレータイプの殺虫剤です。植物に向かって散布するだけで成分が葉裏まで浸透し、アブラムシなどの害虫には約一か月間効果が持続します。だいこん・キャベツ・うめ・かき・かんきつ類など、幅広い作物に使用可能。希釈する手間がなく、トリガーを引くだけでそのまま使えるため、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。
浸透移行性があり、持続性に優れた殺虫剤です。白菜・キャベツ・なす・きゅうり・カキ・バラ・キクなどに対応しており、使用の際は水で100から700倍に希釈して散布します。アオムシやアブラムシの防除にも効果的ですが、特にカキの実を落とすカキノヘタムシガの駆除におすすめです。
葉や実を食べる害虫を素早く退治する、即効性に優れた殺虫剤です。季節を問わず使用でき、薬剤が植物の細胞の隅々まで浸透するのが特徴です。また、ノズルは切替式を採用しており、ピンポイントで集中噴霧したい場合と広範囲にムラなく散布したい場合で使い分けできます。
有効成分として天然の殺虫成分「除虫菊エキス」を使用しており、散布後の分解が早い殺虫スプレーです。即効性に優れており、アオムシやコナガ、ケムシなどの害虫を素早く退治します。また、大きくなった害虫にも効果が期待できる点も特徴の一つです。
アオムシやヨトウムシ、コナガなど、葉を食べる害虫の駆除に高い効果を発揮する殺虫剤です。安全性の高い有効成分を使用しており、即効性と持続性に優れているのが特徴。また、忌避効果もあるため、散布しておけば害虫を寄せ付けず、野菜の葉をきれいに保つことができます。
天敵昆虫として知られるアシナガバチやアオムシコマユバチは、アオムシを捕えて巣に運び、幼虫の餌として与えます。アオムシの駆除では天敵昆虫のハチを利用した方法もありますが、ハチは人間を刺すこともあり、大変危険です。
例えば、アシナガバチに刺された場合、個人差はありますが激しい痛みや赤み、腫れが生じます。特に注意が必要なのは一度ハチに刺されたことのある場合です。2回目以降に刺された場合は、アナフィラキシーショックを起こし、意識を失ったり血圧が低下し、最悪の場合は命に係わる場合もあります。
アオムシの駆除には天敵昆虫を利用せず、安全な方法で対処するようにしましょう。
アオムシの発生を防ぐためには、作物に産卵させないことが大切です。作物にアオムシの成虫が近づかないよう、事前に対策を行っておきましょう。ここでは、成虫の飛来を予防する方法やおすすめの対策用品をご紹介します。
防虫ネットや寒冷紗をかけておけば成虫が飛来して作物に接触するのを防ぐことができます。この方法では薬剤を使わないため、有機栽培や無農薬栽培を行っている場合にもおすすめです。 栽培初期の頃から作物に防虫ネットや寒冷紗をかけ、隙間が開かないようにしっかり固定しておきましょう。お世話をするときは害虫に侵入されないよう注意が必要です。
1.35×2mと大きめのサイズなので、本格的に家庭菜園をしている方や畑で栽培している方にも使いやすい防虫ネットです。透光率は80%と高く、植物の光合成を妨げません。また、目合いが1mmと細かいため、小さな害虫までしっかり防ぎたい方におすすめです。
プランター栽培している作物を虫や鳥から守ることができるカバーです。支柱やストッパーゴムが付属になっているため、家庭菜園初心者の方でも簡単に設置できます。カバーをかけたまま水やりができ、害虫の侵入を防ぎやすいのが特徴です。720型以下であれば、ほとんどのメーカーのプランターに対応しています。
季節によって使い分けができる、防虫ネットと不織布のセットです。暖かい時期は虫や鳥よけに最適なネットを、寒い時期は保温性に優れた不織布を使用することで一年を通して野菜の栽培環境を整えます。アルミライン入りのネットは光の反射を嫌う虫に効果的です。
プランターを大きくカバーする形状の支柱が付属しているため、広がりやすい葉物野菜やブロッコリーの栽培におすすめです。
防虫に加えて、日避けや保温、霜避けなどの目的でも使うことができる、汎用性の高いネットです。外からも作物の様子が見えて、寒冷紗の上から水やりができるのが特徴。遮光率は約30%と低いため、植物の光合成を妨げません。幅広い目的で使用できる白色は、家庭菜園で初めて寒冷紗を使う方におすすめです。
害虫対策に使われる農薬としておすすめなのが粒剤タイプです。
粒剤タイプの殺虫剤は、作物の株元に撒くだけで成分が植物に浸透し、植物自体が殺虫・忌避効果を持つのが特徴です。薬剤が植物内に長く留まるため、殺虫効果が長期間続きます。パラパラと撒くだけで害虫対策ができ、初心者の方でも扱いやすいですが、風で薬剤が飛散して吸い込むことがないように注意しましょう。
害虫対策だけでなく、病気予防にも効果が期待できる殺虫殺菌粒剤です。微生物の作用により植物が病気に抵抗する力を引き出すことができるため、植物の病気が心配な方や丈夫に育てたい方におすすめ。用土に混ぜたり株元に撒いたりするだけで、殺虫成分が植物細胞の隅々まで浸透して行き渡ります。
植物の汁を吸う虫や葉を食べる虫など幅広い害虫に効果を発揮する殺虫剤です。薬剤が植物の細胞まで浸透するため、効果が長続きします。こちらは650gの大容量タイプなので、広範囲に使用する方や使用頻度の高い方におすすめです。
ストチューとは、酢と焼酎、木酢液を混ぜ合わせて作る自然由来の虫よけ剤を指します。酢やアルコール、木酢液の香りは虫が苦手とするため、その性質を利用して作物にストチューを散布しておくと虫を寄せ付けない効果があります。
化学薬品を使わずに害虫予防できるのがメリットですが、効果は薬剤ほど高くないため徹底的に害虫予防したい方には不向きです。また、すでに繁殖してしまった虫を退治する効果はない点にも留意しておきましょう。
ストチューを作る時は、密閉できる清潔な容器と食用の酢、焼酎、木酢液を用意します。容器はペットボトルなどの身近なもので良いでしょう。作りたい量に応じて酢・焼酎・木酢液を同量ずつ容器に入れ、混ぜ合わせたら原液の完成です。アルコールが飛ばないようにふたをしっかりと閉めておくと、常温で約一年間保存できます。
ストチューを使用するときは原液を100~300倍に希釈し、霧吹きなどに入れて作物に散布します。かけすぎると益虫の数まで減ってしまうため、使用量に注意しましょう。
タマノイ ヘルシー穀物酢 1.8L
米を主原料とする穀物酢です。ここではストチュー作りの材料として紹介していますが、食用なので調味料として料理に使用することもできます。心地よい酸味とフレッシュな味わいが特徴で、酢の物やドレッシングなど素材の持ち味を活かした料理に適しています。
クセのないすっきりとした味わいが特徴の甲類焼酎です。アルコール度数はストチュー作りに最適とされる25度で、糖質・プリン体ともに含まれていません。ストレートやロック、水割り、酎ハイやカクテルのベースなど、飲用としても様々な飲み方が楽しめます。4Lの大容量タイプなので、焼酎をよく飲まれる方におすすめです。
木酢液は木炭を作るときに発生する水蒸気と煙を冷却して液体にしたもので、燻製のような独特の香りが特徴です。ストチュー作りはもちろん、犬・猫よけや植物の活性、生ごみの消臭など様々な目的で使用できます。希釈して使用することが多いため、使用頻度の高い場合や広範囲に使用する場合におすすめです。
コンパニオンプランツとは、育てたい植物の近くに植えておくことで、病害虫対策になったり、生育を助けたりする植物を指します。薬剤を使用せずに害虫対策ができるため、化学薬品を使いたくない方や、無農薬栽培をしている方におすすめです。
アオムシを寄せ付けないためには、アオムシが苦手なセリ科やキク科の植物を近くで栽培すると良いでしょう。例えば、セリ科であれば春菊やレタス、キク科であれば人参などがアオムシの苦手な強い香りを持っています。特にレタスはアブラナ科の植物と相性がよく、お互いに害虫を防ぐことができるためおすすめです。
アオムシはキャベツやブロッコリーなど、アブラナ科の植物を好む害虫で、作物に付いたままにしていると、葉のほとんどを食い尽くされるほどの深刻な被害をもたらすことがあります。アオムシを見つけたときは、捕殺したり殺虫剤を使ったりして、できるだけ被害が小さいうちに駆除を行いましょう。また、防虫ネットやストチュー、薬剤などを使い、アオムシが作物に付かないよう事前に予防することも大切です。適切な駆除・予防方法を行い、作物を食害の被害から守りましょう。
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