日傘のスキをなくしたら妖怪っぽくなった話
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目次/ INDEX
まるで華やかなドレスのように可憐な花を咲かせるスイートピーは、顔を近づけると甘酢っぱい香りが漂うつる性植物です。花言葉は「青春の喜び」「門出」で、門出を祝う花として知られています。イタリアのシチリア島が原産で、日本では一年草または宿根草として扱われています。
スイートピーは苗だけでなく、市販のタネを自分でまいて育て始めることもできます。
庭ではなく鉢やプランターで育てる場合は、鉢なら7号(直径21cm)以上のものに1株が適当です。プランターであれば60cmプランターで2株植えるのがよいでしょう。
市販の草花用培養土か腐葉土6:腐葉土(または牛ふん堆肥)4などで配合した用土を使います。
土に混ぜ込んだり、土の表面にばらまくタイプの緩効性化成肥料や液体肥料を使います。一般的な草花用の肥料でかまいません。
背が高くなるタイプは支柱やトレリスを立てて誘引します。結びつけるためのビニールタイ(細いワイヤーをビニールなどで被覆したもの)などを使います。
そのほか、園芸用のグローブやハサミ、スコップや土入れなどもあるとよいでしょう。
では、実際にスイートピーの育て方を解説していきます。
スイートピーは9月の下旬から10月いっぱいくらいまでにタネをまき、11月上旬に植えつけて栽培をスタート。秋に栽培を始めると、翌年の春以降に開花します。品種によっては夏、秋に咲くもの、ガーデン向きの矮性(矮性)品種のほか、切り花などにも使われる高性(こうせい)品種などバラエティも豊か。
また、その年限りで枯れてしまう一年性の品種のほか、毎年咲いてくれる宿根性の品種もあり、これは6月~10月にかけて咲きます。スイートピーのようなマメ科の花はあまりたくさんの肥料は必要ありませんが、春以降は月に1〜2回程度与えますが、ほかの植物の半分程度を控えめに与えるだけで大丈夫です。
スイートピーは日当たりと風通しの良い場所で育てます。水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えるようにし、特に気温が高くなるとぐんぐん成長するため、水やりを怠らないように管理しましょう。
スイートピーの種まきは9月下旬〜10月下旬に行います。タネは表皮が硬いため、タネまきの前日から水に一晩つけて柔らかくしておきましょう。芽の出がよくなります。
タネは指などで1cmほどの深さの穴を開けて3粒程まとめて穴にまいたら、軽く土をかぶせておきましょう。発芽したら元気のないものをハサミで芽をカットして間引き、1本だけ残して育てます。
スイートピーは移植を嫌うので、庭の植えたい場所や育てる鉢に直接タネをまくのがおすすめです。庭に植えつける場合は、植え場所をよく耕しておいて腐葉土や牛ふんをすき込んでおき、1㎡あたりひとつまみ程度の緩効性化成肥料を施しておきます。
鉢やプランターで植える場合、市販の草花用培養土を使う場合はすでに肥料が配合されているので肥料は不要ですが、自分で配合した用土を使う場合は、パッケージに書かれている適量の半量を土に混ぜ込んでおきます。
スイートピーは通気性と水はけの良い土が適しています。肥料は緩効性化成肥料を用土にあらかじめ混ぜておき、追肥としてばらまくタイプの緩効性化成肥料を3月頃に与えましょう。
鉢植えの場合は同様に3月に薄めた液体肥料を与え、その後も2週間に1回の頻度で与えましょう。スイートピーをはじめとするマメ科の植物はあまり肥料をたくさん与えると、ツルばかりが伸びてかえって花数が減ってしまいます。肥料の容器には草花用の適量が書かれていますが、スイートピーにはその量の半分を目安に与えて下さい。
液体肥料の場合は、「250倍に薄めて与える」となっていたら、その半分の濃さの500倍に薄めて与えればOK。特にチッ素分を多く与えるのがよくないので、リン酸分やカリ分が多い肥料を選ぶのがおすすめです。
スイートピーは日当たりと風通しの良い場所で、水はけの良い土で育てます。葉の数が7〜8枚になったら、ツルの先端を摘み取る摘芯(てきしん)を行います。摘芯を行うことでわき芽が伸び、ツルの数が増えて花数もアップ。ツルを上ではなく横に伸ばしていくと、わき芽がさらにたくさん出るように。
Q.たくさん種類があるスイートピーですが、選ぶときのポイントは?
A.スイートピーは春咲き品種が多く出回っていますが、初夏以降に咲く品種もあります。また、切り花向きの高性品種や、コンパクトな形の矮性品種などもあります。花を咲かせたい時期や育てる場所を目安に品種を選ぶようにしましょう。草丈が伸びる高性品種はつるを這わせるフェンスやネットなどを用意すると、見た目が華やかな印象になります。
Q.スイートピーの日常の管理ですべきこととは?
A.花を長く楽しむために、咲き終わった後の花を摘み取る「花がら摘み(はながらつみ)」をこまめに行うようにしましょう。終わった花をそのままにしておくとタネを大きくするために体力を消耗してしまい、花数が減ってしまいます。花が萎れてきたら、花がら摘みのタイミングです。タネができるとマメのサヤができるので、サヤも見つけ次第摘み取ります。また、花がらをつけたままにしておくと、ほかの葉に張りついて、そこからカビや病気が発生する原因にもなるので、こまめに花がらを摘むようにしましょう。
Q.スイートピーのつるを上手に誘引する方法は?
A.巻きひげで付近のフェンスやほかの植物に巻きついたときは、ハサミで巻きひげを切って適切な場所に誘引しましょう。支柱のほか、小型のフェンスやトレリスを使うのもおすすめ。ツルを結びつけるときは、ワイヤーをビニールで被覆したビニールタイを使います。
スイートピーは比較的育てやすく、品種も多いので好きな花色などを選ぶことができます。タネは、よく水につけて少し傷をつけることで発芽しやすくなります。水やりはしっかりと、でも肥料はちょっと控えめに、がスイートピー栽培のコツです。つるはからませるとガーデニングのアクセントにもなるでしょう。鮮やかで明るい印象のスイートピーを、ぜひ育ててみてください。