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ラズベリーに似たつややかな黒い果実が特徴的なブラックベリー。ほとんどが無農薬で作られ、その素朴な味わいから生食やジャムなどに向いています。
このページでは、ブラックベリーの育て方について紹介します。鉢植えや地植えで育てる方法、剪定のやり方、ブラックベリーに与える肥料なども詳しく説明します。ぜひ最後までご覧ください。
ブラックベリーは、北アメリカ、ヨーロッパ原産のバラ科キイチゴ属の植物です。ブラックベリーの樹木は、大きく「立ち木性」と「つる性」に分けられます。中でもつる性のブラックベリーは、デューベリーとも呼ばれています。
ブラックベリーは丈夫で、果樹を育て慣れていない人にも向いています。ただし、ひとくちにブラックベリーといっても、中にはとげがある品種とない品種があります。
剪定や誘引の手間を考えると、はじめてブラックベリーを栽培する人は、とげがない品種を選ぶほうがよいでしょう。とげがない品種で代表的なものには、一粒一粒が大きいトリプルクラウンや、赤みが強いソーンフリーなどがあります。
ブラックベリーは、鉢植え、地植えのどちらでも育てられます。
鉢植えで栽培する場合は、数年に1回行う植え替えのタイミングで、鉢のサイズを少しずつ大きくしながら育てます。具体的には、8〜10号サイズの鉢を用意するとよいでしょう。
地植えで育てる場合は、意図しないところに芽が出たり、敷地を超えて繁殖したりしないよう注意します。植える場所が決まったら、30cmほどの穴を掘り、そこにあらかじめ堆肥などを混ぜておくとよいでしょう。
なお、ブラックベリーは直立しないので、鉢植えの場合は支柱を立てたり、地植えの場合はフェンスの近くに植えるなどの工夫が必要です。
ブラックベリーの植え付けは、12〜2月がベストシーズンだといわれています。成長スピードが早いため、たとえば庭にいくつも株を植える場合は、間隔を1.5〜2mほど空けておくとよいでしょう。
また、ブラックベリーは根を張りめぐらせながら大きく成長するので、根詰まりを防ぐために数年に1回は植え替えを行います。目安は2〜3年に1回、植え付けと同じく12〜2月です。
ブラックベリーは、なるべく日当たりのよい場所で育てましょう。日光が不足すると、果実の収穫量が減少することがあるからです。
ただ、ブラックベリーの果実は皮が薄いため、日光に当たりすぎると乾燥したり、色が変わったりすることがあります。
とくに、強烈な直射日光にさらされると、水分が不足して萎えてしまうおそれがあるので、夏は注意が必要です。鉢植えは半日陰に移すなど、工夫するとよいでしょう。
ブラックベリーは乾燥に強いほうなので、ひんぱんに水をやらなくても構いません。季節を問わず、土の表面が白っぽく乾いていたときでOKです。
ただし、夏は気温が高く水分が蒸発しやすいので、こまめに土の状態をチェックすることをおすすめします。
ブラックベリーは、水はけと水もちのよい土壌であれば、十分に育つことができるといわれています。具体的には、市販のベリー用培養土や、赤玉土を70〜80%、腐葉土を20〜30%の割合でブレンドした土が適しています。
ブラックベリーは繁殖力に優れているほうなので、肥料をたっぷり与える必要はありません。植え付けのとき、花が咲いたあと、果実の収穫後の3回を目安に、それぞれ適した肥料を与えましょう。
肥料を施すタイミングを誤ると、果実の収穫量が減少することがあるため、注意してください。
ブラックベリーは、実がなるまでに1年かかります。つまり、昨年に伸びた枝に今年の実がつくサイクルで育ち続けるのです。そのため剪定の仕方は、すでに実をつけた枝と、これから実をつける枝によって異なります。
すでに実をつけた枝は、収穫のたびに剪定して構いません。ただ、どの枝を剪定すべきか迷ったときは、放置しておいても大丈夫です。なぜなら、収穫済みの枝は自然に枯れて、茶色くなっていくからです。これらの変化を確認してから、剪定ばさみで根元からカットしましょう。
いっぽう、これから実をつける枝については、12〜2月にかけて、全体を1/2または1/3くらい残して整えておきます。これは、葉や茎のつけ根から出てくる芽を増やし、実つきをよくするために行います。加えて、枝が密集して互いの成長を阻害しあっているような場合は、1株につき新しい枝を15本くらい残して、間引きをしましょう。
誘引とは、枝を伸ばしたい方向に導く作業のことです。枝と支柱を、麻ひもや結束バンド、ワイヤーなどで固定して行います。
ブラックベリーを誘引するときは、なるべく日当たりのよいほうに向かって、地面と平行に導いていくことが肝要です。また、茎が伸びることを考慮し、地面から50〜100cmくらいの高さに誘引するとよいでしょう。低すぎると、実が地面と接触してしまい、傷んでしまうことがあるからです。
ただし、実が傷むからといってあまり高所に誘引してしまうと、日々の手入れや収穫がしづらくなってしまいます。手の届く範囲を目安に、誘引するようにしましょう。
収穫時期は、7〜8月頃です。だいたい6月の下旬に結実し、だんだんと粒が大きくなってきて、すっかり黒色になったら収穫の合図です。
収穫は、カラッとした晴天の日に行うのがおすすめです。完全に熟している実は、触ると自然にポロリと取れるので、道具を使わなくても大丈夫です。
完全に熟しているブラックベリーは、しっかりとした甘味があり、生でもおいしく食べられます。反対に、触っても簡単に取れない実は、まだ熟しておらず酸味が強いため、生食には向きません。
なお、収穫を終えた枝は、再び実をつけることはないので、前述のとおり剪定してしまってもOKです。
収穫したブラックベリーを冷蔵庫で保存する場合は、洗わずに保存容器に入れ、野菜室に入れておきます。ただ、保存できるのは1〜2日くらいなので、早めに食べたほうがよいでしょう。
また、食べきれないときは、ジャムにしてもよいでしょう。パンに塗ったり、ヨーグルトにかけたり、マフィンに混ぜたりといろいろな楽しみ方ができます。収穫したブラックベリーと砂糖だけで作れるので、添加物が気になる人にもおすすめです。
ブラックベリーはビタミンC、Eや食物繊維、ポリフェノールを豊富に含んでおり、抗酸化作用に優れているといわれています。成人病の予防や、アンチエイジングに効果が期待できるでしょう。
さらに、眼精疲労によいとされるアントシアニンや、メラニンの働きを抑制するエラグ酸など、健康をサポートするさまざまな栄養素が含まれています。
ブラックベリーは、病気や害虫の被害を受けにくい植物といわれています。しかし、新芽が出はじめるシーズンになると、モモチョッキリやコガネムシ、カイガラムシが寄生することがあります。
モモチョッキリやコガネムシは、新芽や花を食害します。カイガラムシは、葉や茎から栄養を吸い取ります。いずれも厄介な害虫なので、見つけたらすぐに捕殺しましょう。
また、果実に灰色のカビが生じる灰色カビ病にも気をつけましょう。この病気は、降雨が多い時期に発生しやすいといわれています。症状が見受けられる部分は切除し、薬剤などで対応しましょう。
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