埼玉県平野部なぜ暑い? 熊谷地方気象台と熊谷市長に聞いてみた
リンクをコピーしました
青い蝶々のような花が咲き、ハーブティーとしても楽しめるバタフライピーが簡単に育てられると、知っていましたか?
花は観賞用になるほか、ハーブティーとしても楽しめ、効用も多いため人気の高い植物です。葉はグリーンカーテンにもなり、実は食べることもできます。
そこで今回は、バタフライピーの育て方について紹介していきます。楽しみ方がたくさんあるバタフライピーですが、簡単に育てられるので、ぜひチャレンジしてみてください。
バタフライピーは東南アジア原産の、マメ科の草花です。大きく開いた花びらが蝶々のように見えることから「バタフライ」、実がエンドウ豆に似ていることから「ピー」と名づけられたといわれています。日本では蝶豆とも呼ばれている植物です。
原産地のような環境であれば多年草として育てることができますが、寒さに弱いため日本では越冬できず一年草として扱われます。暑さにはとても強く、一年草として育てるなら、初心者でも簡単に育てられます。
バタフライピーは梅雨以降大きく生長し、6~9月にはきれいな青い花を咲かせます。新鮮な花はハーブティーとして、乾燥させた花はドライハーブとして楽しめます。期間中は次々と花を咲かせますが、花は1日でしぼむ1日花なので、花を利用する場合は、開花した日に摘み取りましょう。
また、つる性の植物で2m以上に生長し、暑さや直射日光に強いため、グリーンカーテンにすることができます。ただし、バタフライピー単体では葉が小さく、影が弱いため、へちまやゴーヤ、アサガオなどと一緒に植えると良いでしょう。
バタフライピーの花にはアントシアニンという天然の色素が含まれており、その量はブルーベリーの約4倍です。お花を煎じることで、青いお茶として飲むことができます。また、レモンなど酸性の液体をたらすとピンクに変化するため、見て楽しむこともできます。
バタフライピー茶には、以下の効用が期待できます。
ノンカフェインで、アレルゲンも報告されていないため、お子さんでも飲めるのですが、妊娠中や生理中は飲むのを控えましょう。子宮収縮作用や血小板凝固を抑制する働きがあるといわれています。
開花後に花をそのままにしておくと、さやができます。見た目はエンドウ豆のような形をしていて、おいしそうです。若いさやは食べることもできますが、あまりおいしいものではないので、無理して食べる必要もないでしょう。
バタフライピーは苗からでも種からでも育てられます。苗から育てる場合は、気温が上がるゴールデンウィーク以降に植え付けましょう。
種から育てる場合は、ゴールデンウィーク以降に種をまいてください。発芽温度が20℃以上と高めなので、気温が低いと発芽せずに腐ってしまう可能性があります。気温が十分高くなってから種をまきましょう。
種まきの前に、やすりなどで表面に傷を付け、一晩水に浸けておくと発芽率が上がります。植え替えを嫌うため、直まきするかポットにまいて育ててください。嫌光性種子なので、土を被せないと発芽しません。種をまいたら、1cmほど土を被せるようにしましょう。
種まき後は、発芽するまで乾燥しないように水やりします。発芽したら1ポットにつき1株、または30cm間隔になるように間引きしてください。
バタフライピーは鉢植えと地植えのどちらでも育てられますが、地植えのほうが大きく育てられます。
鉢植えでグリーンカーテンを目指すなら、なるべく大きい鉢で育てましょう。小さい鉢でも直径30cm以上の大きさが必要です。30cm以下の大きさだと大きく育ちませんし、水切れを起こす可能性があります。
鉢植えでも地植えでも、苗の本葉が5枚以上になれば植え付けできます。ただし、寒さに弱いので最高気温が15℃以上になるまでは植え付けを待った方が良いでしょう。夏場の生育が旺盛なので、多少植え付けが遅くなっても問題ありません。
植え付ける際は、根鉢を崩さずそのまま植えつけます。ポットから取り出す際は、根を傷つけないように優しく取り扱いましょう。特に、太い根を傷つけると生育が止まってしまうことがあるので注意が必要です。
バタフライピーは日当たりと風通しの良い場所が好みです。寒さには弱く生育温度が15℃以上と高めですが、暑さには強く、直射日光に強いため暑さ対策をする必要はありません。
日本国内で冬越しはできないので、一年草として扱います。翌年も育てたい場合には、種を取っておきましょう。
地植えの場合は、基本的に水やりをする必要はありません。雨だけで十分育ちます。ただし、夏場に晴れが続くと葉がしおれてくることがあるので、しおれてきたらたっぷりと水やりしても良いでしょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。夏は生長が旺盛なので、水切れを起こしやすいです。朝と夕方の1日2回、水やりが必要になります。
バタフライピーは、水はけと水持ちが良い土が好みです。
鉢植えの場合、花や野菜用の培養土を使用するか、赤玉土6と腐葉土4に化成肥料を少量混ぜて使用します。そのほかにパーライトを混ぜても良いでしょう。
地植えの場合は、苦土石灰を入れて酸度調整をした後、腐葉土か堆肥を2~3割混ぜます。根が深く張るので、30cmの深さまで耕すと良いでしょう。
バタフライピーはマメ科の植物なので、空気中の窒素を取り込んで、栄養素として土中に貯めておけます。そのため、追肥は基本的に必要ありません。
地植えの場合、元肥のみで十分育ちます。鉢植えの場合は、生長が悪い時は様子を見て少量の追肥を行います。緩効性の化成肥料か、液体肥料を少量施すと良いでしょう。
バタフライピーは、つる性の植物のため自立ができません。行燈仕立てにするか、フェンスやトレリスなどに這わせる必要があります。
グリーンカーテンにするなら、ネットを使うと良いでしょう。伸びたつるを定期的に誘引しながら育てていきます。
長さが10~20cmを超えたら、枝の先端を一度摘芯すると、わき芽が伸びます。そのわき芽も適度に摘芯することで、枝が増えボリュームが増すので、たくさん収穫できるようになります。
バタフライピーは、他の多くのマメ科の植物と同じく植え替えを嫌います。基本的には植え替えをしない方が良いでしょう。
バタフライピーは種で増やすことができます。
花が咲いた後にさやえんどうのようなさやができ、その中に種が入っています。種を取りたい場合は、さやが茶色くなってから収穫しましょう。
採種後は常温保存して、来年の5月に種まきをすれば、翌年も栽培できます。
バタフライピーにはアブラムシが付きやすいので、見つけ次第駆除しましょう。ハーブティーとして利用するのであれば、薬剤は使わずに牛乳を使うか、手で取った方が安心です。
バタフライピーは東南アジア原産のマメ科の草花です。現地では多年草ですが、日本では一年草として育てられます。葉はグリーンカーテンとして、花は観賞用やハーブティーとして楽しむことができます。
グリーンカーテンとして大きく育てたいのであれば、なるべく大きな鉢で育てる必要があります。枝のボリュームを出すため、適度に摘芯しましょう。
バタフライピーは、暑さや直射日光に強いので暑さ対策の必要がなく、肥料を与える必要もないので、簡単に育てられます。楽しみ方がたくさんあるので、ぜひチャレンジしてみてください。