庭もない、お金もない、世話もしたくないから、知り合いの家に俺の家庭菜園を作った
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耕運機は田畑を耕す作業を劇的に楽にしてくれる農業機械です。作業の効率化を目指すならぜひ導入したい機械ですが、意外に種類が多く、初めて購入する方は悩むことが多いかもしれません。そこで今回は、カインズが自信を持っておすすめする耕運機を6機選びました。
耕運機の選び方や特徴、使い方の注意点などをご存知の方向けに、まずはカインズでおすすめの耕運機をご紹介します。それぞれの耕運機の強みも併せて解説していますので、参考になれば幸いです。
耕運機の基礎知識から知りたい方は、後半の耕運機とは?からご覧ください。
コンパクトで操作が簡単な車軸ロータリータイプは、初心者でも扱いやすいのが魅力です。ミニサイズで価格も安めなので、1台目として検討しやすいでしょう。
始動が簡単な4サイクルエンジンを搭載しており、シンプルな操作で初心者でも使いやすいのがおすすめの理由です。ハンドル部分は折りたためるようになっているので、移動時や収納時はコンパクトにまとめられます。
FG201K1JTは本体の重量が18kgと軽く、女性でも両手で持ち上げられるミニサイズです。燃料にはガソリンを採用しており、耕幅も45cmあるので、見た目以上のパワーでしっかり耕せます。
重量が後ろ部分にかかるフロントロータリータイプは、方向転換がしやすく、足を巻き込む心配がないので初心者の方は安心です。
エンジンには空冷の2サイクルエンジンを採用しており、硬い土でもしっかり耕せます。ダンバー付きでリコイルも引きやすく、簡単に始動ができます。また、本体は折りたたみ式なので、使わないときはコンパクトにまとめられるのもポイントです。
家庭菜園用 小型耕うん機 VAR350F
VAR350Fはフロント機構を搭載しているため、スムーズな方向転換が可能なモデルです。土を細かく砕くことに長けており、狭い場所でも隅々までしっかり耕運できます。
エンジンの重みがそのままロータリーにかかるのが、リアロータリータイプの特徴です。爪を地面に食い込ませやすいので、安定して田畑を耕せるでしょう。
使いやすさが魅力の家庭菜園用 小型耕うん機 VAR4500
本体にはうね立てプレートが付属しており、別売りのアタッチメントなしでうね立て作業ができます。
旋回を楽にしてくれるデフ機構やクラッチを離すだけで止まるデットマンクラッチ式などを採用しているのも特徴。全体的な使いやすさが魅力です。
プロ向け仕様の家庭菜園用 小型耕うん機 VAR6500
VAR6500は、VAR4500の性能をさらに向上させた、シリーズ最高の性能を誇るプロ仕様モデルです。5.9馬力の4サイクルエンジンで硬い土でもどんどん作業ができます。
もちろん、うね立てプレートやデフ機構なども搭載しているので、本格的なモデルをお探しの方におすすめです。
ここからは、耕運機の基礎知識を知ったうえで選びたい方向けにご説明します。耕運機は、硬い土をローターという爪で砕いて柔らかくする機械です。土をかき回して空気や肥料を含ませてあげることで、作物が快適に育つ環境を作れるという仕組みです。
これまでクワなどを使ってしていた畑作業を耕運機に任せられるので、女性やお年寄りでも楽に畑作りができるようになります。
近年ではアタッチメントを交換することでうね立てや整地、除草作業などにも活用できるようになり、畑作業全般にマルチに活躍する機械として愛用されています。
耕運機とよく似た機械に管理機があります。耕運機が土を砕いて柔らかくする機械であるのに対し、管理機は耕した土を管理するために使われる機械です。
しかし最近では、アタッチメントを交換すれば耕運機が管理機の役割も兼ねられるようになったことから、両者の境目はなくなりつつあります。そのため、小型のものを管理機、大型のものを耕運機と区別して呼ぶこともあります。
耕運機は、アタッチメントを交換することでさまざまな用途に対応できる機械です。耕運、整地の他、うね立てにも使えます。以下で主な用途をご紹介します。
耕運機は、硬い土を砕いて空気と混ぜ合わせることでふかふかの土を作れます。こうすることで植物の根が張りやすくなり、快適に育つ環境を整えられます。
作業前に肥料をまいておけば、豊富な栄養を含んだ土壌を作ることもでき、植物ごとの最適な生育環境を整えるのに役立ちます。
耕した土を平らな状態にする作業を整地作業と呼びます。整地作業をしてやると、うね立てがしやすくなり、仕上がりも美しくなります。
整地というと、野球部などが専用の道具を使ってする様子を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、あれを機械で行うとイメージすれば間違いありません。広大な面積のある農地を手作業で行うと膨大な手間となってしまうため、整地ができる耕運機があると便利です。
うね立てとは、土を盛り上げて畑に直線状の山を作る作業のことです。土を盛り上げることで地面に日の光が当たりやすくなり、通気性や水はけが良くなって植物が育ちやすくなります。
しかし、うね立ては熟練の技術を要する作業であり、作るうねの形は植物の種類に合わせて変えてあげる必要があります。初心者には相当ハードルの高い作業といえますが、耕運機を利用すれば、熟練者とそん色ない仕上がりにできます。
うね立てでせっかく植物が育ちやすい環境を整えても、雨などの影響で株元の土が固くなり、ボコボコとした凹みができてしまいます。この土を砕いてもう一度柔らかくして土を盛る作業が中耕・培土です。
中耕・培土は株を安定させるためにも重要な作業ですが、うね立てと同じく手間がかかるため、耕運機でできると非常に便利です。
植物にとって快適な環境が整うと雑草も生い茂るようになります。するとせっかく与えた肥料を雑草に横取りされるようになってしまい、好ましくありません。おまけに風通しも悪くなるため、植物が病気になるリスクが増えます。
雑草処理には除草剤や草焼きバーナーなどを使用する手段があります。しかし、これらは畑の中では使いにくいうえに、作物に触れないようにするのは難しいでしょう。専用の草刈り機を用意する手もありますが、置き場所と購入コストの問題が発生します。したがって、耕運機のアタッチメントで対応するのが非常に便利でおすすめです。
うねに農業用ポリエチレンフィルムを張る作業をマルチ作業と呼びます。マルチ作業をしておくと、根元の土が植物に付着しにくくなり、害虫が付いたり、病気の原因になったりするのを防げます。また、地面の温度が上がり、乾燥しにくくなるので、植物が育ちやすくなります。
マルチ作業は手作業でもできますが、少人数で広い面積をカバーするのが難しく、非常に骨の折れる作業です。耕運機にマルチ作業用のアタッチメントを付けて使うほうがはるかに楽でしょう。
耕運機は本体のどの部分にロータリーが付いているかによって「車軸ローター式」「フロントロータリー式」「リアロータリー式」の3種類に分けられます。それぞれに特徴があるので概要を押さえておきましょう。
車軸ローター式は名前のとおり、車軸の上にそのままローターが直結しているタイプです。基本的にコンパクトで取り回しが良く、操作が簡単なものが多いので初心者におすすめです。また、価格や安めなのも魅力的なポイントです。
ただ、構造上タイヤがないため、移動させるのにやや不自由さを感じるという意見もあります。
フロントロータリー式は、耕運機の前にロータリーが付いているタイプです。重量が後ろ部分にかかるため、方向転換がしやすく、畑の隅々まで耕しやすいでしょう。構造上、足を巻き込んでしまう恐れが少ないのもメリットです。
デメリットは、爪を地面に深く食い込ませるのが苦手な点です。扱いには少々の慣れが必要かもしれません。また、価格は少し高めです。
リアロータリー式は、耕運機の後ろにロータリーが付いているタイプです。耕運機のなかでは最もオーソドックスな形で、横風や地面の凹凸などの影響を受けにくいのが強みです。
また、エンジンの重みがそのままロータリーにかかるため、爪が地面に食い込みやすく、畑を深く耕すことができます。
注意点は、ロータリーが足元に近いという構造上、足が巻き込まれやすいことです。また、真っ直ぐ走らせるのは快適な反面、隅々まで耕運させるには工夫がいります。
耕運機を選ぶ際は、種類に加えて動力や使用する環境、耕幅などを確認しておく必要があります。具体的にはどのようなことなのか、一つずつ解説します。
動力の種類は馬力や燃費、維持費などに関わる要素です。耕運機の動力には大きく分けて以下の4つの種類があります。
ガソリン式は小型で軽量なものが多いのが特徴です。エンジンには4サイクルエンジンを採用しているものが多く、燃費効率や安定性に優れた製品が豊富です。一部の製品では2サイクルエンジンを搭載したものもあり、4サイクルエンジンよりも高出力なものがたくさんあります。
他にもさまざまなメリットがあるガソリン式ですが、当然ながら繰り返し補給してやる必要があるため、維持費がかかってしまう点に注意が必要です。
軽油を燃料にするディーゼルエンジン式はトルクが大きく、馬力に優れているのが特徴です。負荷がかかっても低速回転が効くため、しっかりとした本格的な耕運機をお求めの方におすすめ。また、ディーゼル式は燃料の軽油が安く済む点も魅力です。
ただし、本体の価格が高めなのがネックです。修理代も高くなってしまいがちな点を覚えておきましょう。
バッテリー式は繰り返し充電しながら使える経済性と、排気ガスが出ないクリーンさが魅力です。動作音も静かなので、住宅街などでも使えるものをお探しの方におすすめです。
ただし、充電切れには注意する必要があります。ガソリン式のようにすぐに燃料を補給して再開できないので、長時間の使用には不向きです。
家庭用のガスボンベで動かせるガスボンベ式は、経済性と手軽さが強みです。ガスボンベはスーパーなどで手軽に購入できるうえ、1本あれば約1時間も動かせるため、家庭菜園用の耕運機をお探しの方におすすめできます。燃料の保管もガソリンほど念入りにする必要がなく、手軽に使用できるのが嬉しいところです。
ただし、畑が広いとガスボンベ式ではパワー不足になってしまうかもしれません。手軽に扱える分、小さめの畑に使用するのが向いているといえます。
同じ耕運機でも、動力の種類によって騒音や馬力が異なります。特に住宅街の近くで騒音や排気ガスが出るものを使用すると、苦情の原因になってしまうので要注意です。
逆に、広い田畑でバッテリー式やガスボンベ式を使うと、パワー不足で思うように作業が進まないことがあります。
耕運機は製品ごとに一度に耕せる幅が異なります。広めの幅のものであれば、広い面積を一気に耕せますが、狭い農地には不向きなこともあります。
購入を検討している製品が何往復で畑をカバーできるのか、事前にきちんと確認しましょう。
耕運機はさまざまな用途に使えるよう、アタッチメントが販売されています。ただし、製品ごとに対応できるアタッチメントは決まっているため注意が必要です。購入前は入念に調べるようにし、よく分からなければメーカーや販売担当者に確認しましょう。
耕運機は安いものでも数万円はするため、新品ではなく中古を検討している方もいるでしょう。また、まずはレンタルで試してみたいという方も多いかもしれません。
中古の最大のメリットは価格の安さなので、予算が厳しい方は中古も視野に入れたほうがよいでしょう。しかし、同時に心配なのが商品の状態です。使用歴はどれくらいか、消耗している部品等はないかなど、相応のチェックがいります。オークションなどで購入する場合は、出品者の見極めも必要です。
これらの点が心配なら、やはり新品がおすすめです。これから長く農作業をはじめる予定の方なら特に、故障頻度が少なくメンテナンスも簡単で済む新品のほうがよいでしょう。もちろん、使用環境や耕幅、使用用途などにもよります。
気になる耕運機が自分に合うかどうかを試してみたいなら、まずはレンタルして使い勝手を味わってみるとよいでしょう。
デメリットはレンタル費用が発生するくらいのもので、具体的な料金は商品やレンタル日数によりますが、買い物の失敗を防ぐには有効です。カインズでも、一部店舗でレンタル耕運機を取り扱っています。
長く安全に使い続けるために、耕運機を使うときに気をつけたい点をいくつかご紹介します。事故や故障に注意して大切に取り扱いましょう。
耕運機を使用する際はまず、田畑に落ちている不純物を取り除きましょう。小石やガラスの他、くぎや針金などが落ちていないか確認してください。これらがロータリーに挟まってしまうと、跳ね返りなどでケガをする恐れがあります。
耕運機の使用で最も注意したいのが手や足の巻き込みです。「傾斜地でバランスを崩して転び、足の上を耕運機でひいてしまった」といった事故は現実に起こっています。高速で回転する鋭い爪に巻き込まれると大変なので、エンジンがかかっているときは慎重に取り扱いましょう。
使い終わった後のメンテナンスも大切です。「ロータリーの爪が欠けていないか」「クラッチレバーに異常はないか」など、簡単でよいのでチェックします。説明書を確認し、必要であれば水洗いやオイル交換などもしておきましょう。故障するリスクが減り、修理に出す手間や費用を回避できます。
最近の耕運機はアタッチメントを交換することでうね立てや除草、整地、マルチ作業などにも使用できます。一つあるだけでさまざまな農作業を楽にしてくれるので、家庭菜園などをされている方にもおすすめです。
耕運機を選ぶ際は、本体の種類に加えて使用する環境や耕幅、対応するアタッチメントの種類などを確認しておく必要があります。必ずしもすべてに優れている必要はないので、選ぶ際は何を重視するかで選ぶようにしましょう。