「モーニング娘。'25」小田さくらが考える猫との向き合い方とは? 58匹の保護猫をお世話したからこそ話せるコツ
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ニンニクというタイムカプセル
ニンニクは薄皮を剥いておくと大きく育つらしい。1コマに9個、深さ5センチのところに植えた。
ジャガイモのときもそうだったけど、これも魔法だ。1個土に埋めると、そのあと倍以上に増えるっていうやつ。本当に冷静に考えると、とんでもないよ。
そして困ったことが起きた。
これまで虫や鳥やハクビシンなど、様々な相手との攻防を繰り広げてきた我が畑。実はこの頃、新たな強敵が出現した。
緊急SOS! ほうれん草の苗ぜんぶ抜くSP
砂遊びに目覚めしピンクピン太郎(3歳)である。
アアーッ! ちがうよ! ここはお砂場じゃないよ! 踏まないでね! アッかわいそう! お野菜の赤ちゃんかわいそう!
そんな言葉に耳を貸すヤワな相手ではない。
掘り返されたニンニク
「アッタヨー!」じゃないのよ。それ、このあいだ植えたばかりのニンニクなのよ。嬉しそうに手渡してくれたため、ありがとう、と言うほかなかった……。
虫、鳥、ハクビシン、ピンクピン太郎。小さきものたちとの戦いは続く。
おそるおそる土にふれた春。野菜の勢いに精一杯ついていった夏。自信をつけ、新しい実りの予感にときめく秋。
今年初めて畑に挑戦したことで、季節をいつもよりビビッドに感じている。この半年で、あらゆる植物が生まれて死んでいくところを何度も見た。
土や植物と関わることで、自分の中に生命の実感が少しずつ根付いてきたのがわかる。どうすれば発芽するのか、大きくなるのか、実るのか。まだまだわからないことは多いけれど、春にひとつもなかった手応えが今はしっかりとある。
小さいのにもう水菜っぽい
このサイクルがいい。1年の中で何度も失敗し、再挑戦するチャンスがある。
いろんな種類の野菜を育てるというのは欲張りな私にぴったりだな、と思っていたけれど、やってみたら好奇心や収穫量だけじゃない良さがあるとわかった。
その季節ごとにかわるがわる新しい野菜を育てていくことは、流れていく時間をあますことなく味わおうとする行為そのものだった。季節とともに生きるのはこんなにも忙しく、嬉しいことだったのか。
小さな畑で育てているのは感受性で、収穫しているのは、尊い時間や季節なのかもしれない。
これから秋と冬がやってくる。私はまだ、本当の秋や冬を知らないのかもしれない。秋や冬にさわるために、明日も土をさわってみよう。