「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
秋の七草の一つである萩は、日本に古くから自生するため日本での栽培が容易な植物です。枝垂れて咲く花姿が印象的で、庭にあると季節感や風情を演出できます。
この記事では、萩をこれから購入したい方に向けて、種類や栽培方法、花言葉などを紹介します。種類が豊富なため、それぞれの特徴を知って苗を選ぶ際の参考にしてください。
萩(学名:Lespedeza 英名:Bush clover)は、秋の七草の1つです。万葉集の歌にも頻繁に登場することから、日本で古くからなじみのある植物といえます。
なお、「萩」はヨモギ類を表す漢字でもあります。ハギを購入する際は間違えないようにしましょう。
萩の名前の由来は諸説ありますが、中でも有力なのが「ハエキ」という言葉がなまって「ハギ」になったという説です。萩は古い株から新芽を出す性質があり、かつては「生芽」と書いて「ハエキ」と呼んでいたといわれています。
萩の花言葉は、「思案」「内気」「柔軟な精神」の3つがあります。
一つ一つの花が小さく、垂れた枝先に花が付いていてうつむいているように見えるところが「思案」や「内気」といった花言葉にぴったりです。さらに、細くて柔らかいけれど、たくましさを感じる萩の茎から「柔軟な精神」という花言葉がついたと考えられています。
萩にはいくつか種類があります。この章では、品種ごとの特徴を確認するので購入の際の参考にしてください。
別名を夏萩ともいうミヤギノハギは、夏の間から花をつけることや、見栄えの良い赤紫色の花を多くつけることから、園芸用として特に人気があります。また、一般的なヤマハギに比べて茎が長く、開花期には地面につくほど垂れて咲く優雅な姿も特徴です。
こちらも全国で栽培されている園芸品種の1つです。よく分岐し直立した茎が特徴で、ミヤギノハギほど下に垂れて咲くことはありません。白やピンクなどの2色で構成されていることが多い美しい品種で、葉の両面に毛があるのが最大のポイントです。
一般に萩といえばヤマハギを指します。日本全国に自生している野趣あふれる姿が特徴で、ミヤギノハギやニシキハギよりも繊細な雰囲気を醸し出します。花は赤紫の明るい色ですが、遠目ではあまり目立たず、庭にナチュラルな雰囲気を出したい場合に特におすすめです。
ニシキハギの変種といわれており、白い花を咲かせます。ミヤギノハギのように地面につくほど枝垂れることはなく、花火のようにパッと広がって咲きます。色の濃いミヤギノハギと混植して生垣にすると、美しいコントラストが生まれます。
白地に赤の絞り模様が入った可愛らしい萩で、7月ごろに他の萩より一足早く花を咲かせます。枝はあまり垂れず、1.5mほどに成長します。和風の庭はもちろん、洋風の庭にも取り入れやすい優しい雰囲気が特徴です。
しなやかな茎を持つのが特徴の萩ですが、キハギ(木萩)は木のようなしっかりとした軸を持つことが特徴です。他の萩と違い、6〜8月の夏場に薄い紫白色の花を咲かせます。2〜3mの大きさまで成長します。
福岡県で初めて発見されたことからこの名前がついたとされる、日本特産の萩です。濃い赤紫色の目立つ花を咲かせます。厚めの丸い葉と枝垂れる株姿が特徴で、高さは高いもので4mにまで成長します。
コロンとした楕円形の葉と、花序が短く葉っぱの中に花が咲く姿が特徴の萩です。濃いピンク〜紫の花を咲かせ、葉の緑とのコントラストを引き立てます。高さ2mほどでよく枝分かれし、基本は直立ですが、下に垂れることもあります。
茎が立ち上がらない匍匐性の萩です。1mほど地面を這うように伸びていくため庭のグランドカバープランツとしても使えますが、広がりすぎには注意しましょう。葉や茎の全体に毛が多いのが特徴で、白に紫が入った8mmほどの花を咲かせます。
次に、萩の花の育て方をわかりやすく解説します。植え付けや水やりのタイミングなどを確認しましょう。
厳寒期を避けた、11〜12月もしくは2月下旬〜3月中に植え付けましょう。鉢植えの場合は、水はけをよくするために赤玉5:鹿沼土3:腐葉土2の割合で混ぜた土を使います。市販の草花用培養土でも良いでしょう。
庭植えの場合、一度根付いたら基本的に水やりの必要はありません。夏場など、土の乾燥が気になるときに早朝または夕方にたっぷり水をあげれば大丈夫です。
ただし、鉢植えの場合は、季節を問わず土の表面が乾いたタイミング水を挙げる必要があります。日ごろから萩の鉢の状態を確認するようにしておきましょう。
萩は根粒菌を持つマメ科植物であるため、肥料はそれほど必要としません。市販の培養土や、植え付け時に腐葉土を混ぜ込むだけで大丈夫です。追肥する場合は、チッ素を含まない液体肥料を水で薄めて10日に1回を目安に与えましょう。
萩の選定は、1~3月もしくは5~6月頃に行いましょう。株をコンパクトに仕立てたい場合は、株元から10~30cmあたりでバッサリ剪定します。
古い枝をいつまで残しておくと、全体に栄養が分散しないので萩の状態を見て剪定を行ってください。
植え替えは、芽が動き出す前の12〜3月上旬が適期です。鉢植えの場合は1〜2年程度で1周りか2周りほど大きな鉢に植え替えましょう。植え付け時と土を使用し、水はけをよくするため、鉢の底に鉢底石を1〜2cm程度入れるのがおすすめです。
萩は挿し木と株分けで増やせます。具体的な方法をそれぞれ解説します。
土をあらかじめ湿らせておくと、株へのダメージが少なく済みます。
萩を栽培するうえで気をつけたい病気や害虫を解説します。対策方法もあわせて確認しましょう。
萩は基本的に病気の心配はありませんが、雨が多い時期にさび病になることがあります。さび病はカビによる伝染病の一種で、サビのように盛り上がった斑点ができます。肥料を適量にすることで予防できるので、肥料の与えすぎに注意しましょう。
萩にはアブラムシやカイガラムシが付きやすく、どちらも植物の汁を吸って栄養を奪うため枯れてしまうことがあります。長く効くスプレータイプの農薬を散布するか、アブラムシであれば黄色い粘着テープを近くに設置して捕獲する方法も有効です。
萩は病害虫の心配や、施肥の手間があまりない育てやすい植物です。これから庭づくりを始める園芸初心者の方や、新たな植物に挑戦したい方におすすめの植物といえるでしょう。
カインズオンラインショップでは、園芸用品や土、肥料などをボタン一つで購入できます。オリジナル商品の取り扱いも豊富なため、ガーデニング作業に必要なものを探している方は、ぜひこちらも併せてチェックしてみてください。