「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
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目次/ INDEX
桃の花はかわいらしい見た目が特徴で、「桃の節句」の際に飾られることも多いバラ科の植物です。この記事では、桃の花を栽培してみたい、桃の花を飾ってみたいという人に向けて、桃の花の概要や栽培方法についてくわしく解説します。あわせて、桃の枝を生ける際のポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
桃の花にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、特徴や開花時期、花言葉などについてくわしく解説します。
桃の花はバラ科・モモ属の植物で、原産国は中国です。日本には弥生時代に中国から伝わったとされています。桃の花というとピンクの花を思い浮かべる人も多いでしょうが、花色はピンクだけでなく白や赤もあります。もともとは観賞用や薬用として栽培されていましたが、江戸時代に品種改良が行われ、食用と観賞用に分けられるようになりました。
桃の花の開花時期は、桜の花が咲く前とされています。地域によっても異なりますが、一般的には3月下旬~4月頃が開花時期です。
桃の花は女性のシンボルとされているため、花言葉も「私はあなたのとりこ」「チャーミング」「気立ての良さ」などのように女性的なものが多いです。また、古事記の逸話から「天下無敵」、フランス語では「辛抱」「忍耐」といった花言葉があります。
日本語での名前の由来は諸説あり、実が多くなることから「百(もも)」、実が赤いため「燃実」と呼ばれそこから転じたともいわれています。英語の「peach」は、ラテン語の「malum persicum(ペルシアのリンゴ)」が由来です。古来桃はペルシアから伝わったと考えられていたため、ローマ時代の桃を表す言葉が由来になったとされています。
食用の桃は「実桃」、花を観賞するための園芸用品種は「花桃」と、その用途によって分類されているのが特徴です。花桃は食用の桃とは特徴が異なります。一般的に花桃の花は大ぶりで八重桜などのようなものから、1本でさまざまな色が咲くものなど多くの品種があります。また、花桃の実は甘みが強い実桃とは違って酸味や苦みが強く小ぶりです。
桃・桜・梅の3種はどれもバラ科の植物で、開花時期も2~4月と似通っています。また、見た目も似ているため見分けがつきにくいケースも多いでしょう。ここでは、桃・桜・梅を見分ける際のポイントについて一覧で紹介します。
花をめでて楽しむための「花桃」ですが、どのように育てればよいのかわからない人もいるでしょう。ここでは花桃の栽培方法について解説します。
植え付け時期は休眠期である11~3月頃がよいでしょう。根に負担がかかりにくくなります。花桃は大きくなるため鉢植えよりも地植えが向いています。剪定をしっかりと行うのなら、鉢植えでも栽培は可能です。
植え付けの際には、できるだけ日当たりがよく水はけのよい場所を選びましょう。苗ポットの2倍程度の大きさに穴を掘って、腐葉土と土を3分の1程度入れて植え付けます。鉢植えの場合は底に大粒の軽石などを敷き、水はけをよくすることがポイントです。
生育した花桃は乾燥状態を好みます。ただし苗木の段階では水分を好むので、植え付け直後は乾燥しないように水を与えましょう。地植えの場合、生育後は真夏以外の水やりは不要です。鉢植えなら、土が乾いた段階でしっかりと水やりをします。
肥料は2~3月あたりの落葉期に与えます。肥料には種類がありますが、鶏糞や油かすなどを原料とした有機肥料や肥料の効果が一定期間持続する緩効性肥料などを施すのが一般的です。苗木のうちは、花芽ができた9月頃にも同じ肥料を与えるとよいでしょう。根から肥料を吸収するため、株から少し離れた位置に埋めると効果的です。
剪定は新芽が伸び始める前の時期、6月くらいに行うのがベストです。8月頃になると花芽がつくため、それまでには終わらせましょう。
新しい枝がいくつか伸びるように剪定するのがポイントで、花の咲いた枝の基部2~3芽程度を残すようにします。また、花つきをよくするために込み入った部分を剪定し、まんべんなく日が当たるようにしましょう。美しく花を咲かせるには、生長した状態をしっかりと確認した上で行うのが重要です。
花桃は食用の桃よりは病害虫が少ないとはいわれていますが、気をつけておきたい病気もあります。
花桃栽培では「縮葉病(しゅくようびょう)」「灰星病(はいぼしびょう)」「せんこう細菌病」に気を付けましょう。
縮葉病とは新葉が縮れたようになり悪化すると葉が落ちる病気で、休眠期に薬剤を散布して対策します。灰星病とは花が腐る病気です。みつけ次第取り除きましょう。せんこう細菌病とは葉に茶色の斑点ができ悪化すると穴があく病気で、葉を取り除き薬剤を散布します。
害虫がつくと生育に害を及ぼすため、しっかりと対策しましょう。アブラムシはウイルス性の病気を媒介するため、みつけ次第駆除します。粘着テープで取り除くのが手軽です。カイガラムシは生育に必要な養分を奪うため、ひどい場合は枝枯れを起こしてしまいます。殻が硬く薬剤が効きにくいため、歯ブラシなどでこそげ落としましょう。
観賞用として家の中に桃の花を飾りたいという人も多いでしょう。枝ものを選ぶ際には2つのポイントを押さえます。
枝につぼみが付いているかどうかをチェックします。丸みのあるつぼみが付いているもの、もしくはつぼみがほころび始めているものを選ぶとよいでしょう。つぼみの色は、キレイなピンクのものが適しています。
つぼみのサイズにも注目します。つぼみが付いていても小さい場合は花が咲かない可能性があります。また、つぼみはグレーや黒ずんでいるものは、寒さなどで乾燥しており花が咲かずに落ちてしまうケースもあるので注意しましょう。
枝ものを飾るときに、どのように飾ればよいのかわからない人もいるでしょう。ここでは、桃の花の飾り方についてくわしく解説します。
桃の花を1種類だけで生ける場合には、自然に咲いているようなイメージで生けるとよいでしょう。花は種類によって適した水の量が変わりますが、桃の花1種類のみであれば水の量や水換えなどの管理も楽です。
桃の花と同じように春に咲く花と生けるのもよいでしょう。例えば、直線的な桃の花にやわらかな曲線が特徴的なチューリップをあわせる、鮮やかな黄色が特徴の菜の花とあわせるなどすると、より春らしくなり立体感も生まれます。
桃の脇枝と他の草花を使っていける方法もあります。ガーデニングなどで育てている草花があれば、脇枝と一緒に飾ってみるとよいでしょう。大きな花瓶が必要なく、小さなボトルやコップなどでも飾れるため手軽です。
桃の花を生ける場合には、押さえておきたいポイントが4つあります。
桃の花のつぼみは、非常に繊細で衝撃に対して弱いという特徴があります。つぼみに触ったり枝を振ったりしてしまうと、つぼみが落ちてしまう可能性があるため枝の部分を持って丁寧に扱うようにしましょう。
枝ものを生ける場合には、通常斜めに枝を切ることが多いです。しかし、枝が太い場合には十文字に切るとよいでしょう。十文字に切ることで吸水面積が広くなり、水の吸い上げがよくなります。
枝ものは通常の草花とは違い重さがあります。軽い花瓶や高さのない花瓶だと倒れてしまう可能性があるため注意しましょう。できるだけ重量のあるもの、高さがあって安定感のある花瓶を選ぶと安心です。
桃の花は寒さに弱いため、部屋の中が寒いと花が咲かない可能性があります。そのため、できるだけ暖かい部屋に置いておくとよいでしょう。また、エアコンの風が直接当たるような場所だとつぼみが乾燥して花が咲かないこともあります。
桃の花は桃の節句にも飾られるバラ科の植物です。桃の花を栽培する場合は地植えが向いていますが、剪定に気をつければ鉢植えでも栽培が可能です。また、桃の花を生ける場合にはつぼみに触れないようにする、安定感のある花瓶に飾る、暖かい部屋に置くといったことを意識しましょう。
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