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【ポピーの花の育て方】 種類や栽培で注意するポイントも解説

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カインズ How to 園芸編

カインズ How to 園芸編

カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」の園芸関連のコンテンツを文字起こししています。

ポピーは、春を代表する植物の一つで、赤や黄色、オレンジ、ピンクなどのさまざまな花を咲かせます。ポピーを自宅の庭や室内で育てたいと考える人は多いです。

この記事では、ポピーの特徴や種類・育て方・育てる際の注意点などについて解説しています。ポピーの育て方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

ポピーの花の特徴とは

ポピーの花の特徴とは

ポピーは、ケシ科ケシ属の一年草で、ひらひらした薄い花びらが特徴の植物です。品種改良などによって、多年草の品種もあります。

東京都立川市の国営昭和記念公園や埼玉県秩父郡の埼玉県秩父高原牧場などではたくさんのポピーが植栽され、見頃には見渡す限りのポピーを楽しむことができます。

また、ポピーシードと呼ばれるケシの実は、食用として使用されています。

ポピーの花の種類

ポピーの花の種類

ポピーはケシ科の植物の総称で、さまざまな種類があります。ここでは、代表的なポピーの種類と特徴を解説します。

ヒナゲシ(雛芥子)

ヒナゲシは花びらが薄く、小ぶりな花を咲かせる品種です。一重咲きもありますが、八重咲きのものが主流です。

さまざまな名前をもつヒナゲシには、グビジンソウ(虞美人草)という呼び名もあります。ほかにも多くの名前があり、英名はシャーレーポピー、フランス名ではコクリコの名で知られています。

シャーレーポピー

シャーレーポピーは、花つきがよく、豊富な花色をもつ品種です。ポピーの種類のなかでも、茎は細い特徴があります。

シャーレーポピーは、ヒナゲシの英名としても知られていますが、実際にはヒナゲシを品種改良したものです。

一般的に、市場に出回っているヒナゲシは、シャーレーポピーである場合が多いです。

アイスランドポピー

アイスランドポピーは、ポピーのなかで最も早い時期に咲く品種です。開花期間も長いため、花の観賞を楽しめるほか、切り花としても活用できます。

一般的な植物の葉には産毛のようなものがついていますが、アイスランドポピーには産毛がありません。また、花びらは4枚の場合が多いです。

オリエンタルポピー

オリエンタルポピーはトルコやイランなどが原産で、ポピーのなかでも草丈や花が大きい品種です。オニゲシという名前もありますが、オリエンタルポピーの名前で親しまれています。

花色は、赤・白・サーモンピンクなどで、花びらの端が白や赤に色づいたものが一般的です。

また、オリエンタルポピーは多年草(宿根草)ですが、日本では一年草として市場に出回っています。

ポピーの花の栽培に適した環境

ポピーの花の栽培に適した環境

ポピーは、どのような環境で育てられるのか、日当たりや栽培環境の温度などについて解説します。

ポピーの置き場所、植え場所

ポピーは日光を好むため、栽培する際は日当たりがよい場所で育てることが大切です。日当たりが悪い場所では健全に生育せず、特に幼苗では病気になって枯れてしまうこともあります。

また、過湿の土壌が嫌いなので、風通しよく土が乾きやすい場所で、水はけよく土壌改良した土に植えつけましょう。

ポピーに適した用土

市販の草花用培養土か赤玉土6:腐葉土4などの配合の用土を使います。市販の草花用培養土でフカフカとしたものは水もちのよいピートモスが多くつかわれていることがあります。こうしたものには、小粒の赤玉土か軽石を2〜3割ほど混ぜ込むと水はけがよくなります。

庭植えにする際は、植え場所を深さ20cmほどまでよく耕し、1㎡あたり10ℓほど小粒の赤玉土か軽石を混ぜ込んでおきましょう。また、ひとつかみ程度の苦土石灰と規定量の緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきます。

植え付けの方法

ポピーの植えつけは春か秋に行います。ゴボウ根と呼ばれる太い根を切ると株が弱るので、切らないように気をつけて植えましょう。春から初夏に出回る花付きの苗を植えるときは、根鉢をくずさずに植えます。

ポピーの花の育て方

ポピーの花の育て方

ポピーの花を咲かせるためには、日頃からのお手入れが欠かせません。以下では、具体的なお手入れ方法を解説します。

ポピーの水やり

鉢植えは、鉢土の表面が乾いたら、鉢底穴から流れ出すまでたっぷりと水を与えます。庭植えは根が張ってしまえば水やりは不要ですが、植えつけ後1か月後は土の表面が乾いたら水を与え、葉がしおれてきたときにも水やりをしましょう。鉢植え、庭植えともに、水を与えすぎると病気が発生しやすくなるので、土が乾いているのを確認してから水やりをするよう心がけてください。

ポピーの肥料

基本的に、植えつけの際に肥料を与えてあれば不要です。鉢植えの場合は、芽が伸び出してきたら2週間間を置いて2回、1000倍に薄めた液体肥料を与えます。4月中旬を過ぎて気温が高くなり、最低気温が20℃を超えるようになったら、土に肥料分が残っていないように気をつけてくださいね。

ポピーのタネまき

3〜4月、9〜10月に行います。ポピーはゴボウ根と呼ばれる太い根を出しますが、この根は植えかえなどでいじられることがあまり好きではありません。植える場所、鉢に直接まくか、小さなポリポットにタネまきをしてしっかり根鉢のある苗を作るのがおすすめです。

あんパンの上についていることがある粒々はポピーの仲間のタネですが、園芸用のポピーもとても小さなタネです。気を抜くと同じ場所にばかりまいたタネが集中してしまうことがあります。折り曲げた厚紙の谷間にポピーのタネを入れ、爪楊枝などを使って少しずつまいていくと、タネをばらけさせて巻くことができます。

ポピーのタネは光に当たることで発芽するので、タネをまいた後は土をかぶせないようにしましょう。勢いよく水を与えるとタネが流れてしまうので、土をあらかじめ湿らせておき、巻いた後は霧吹きで全体を湿らせましょう。

発芽したら芽が混み合っているところは間引いていきます。庭植えであれば株間を20cmほどになるように間引き、ポリポットにまいた場合は1ポットに一株になるように間引きましょう。

ポピーの夏越し

多年性のポピーは、夏には地上部が枯れ、根だけになって夏越しをします。土が熱くなると根が傷むことがあるので、ポピーが植えられている場所に直射日光が当たらないようにしましょう。鉢植えは、日が当たらない風通しのよい場所に秋まで移動させておきます。庭植えは腐葉土などをかぶせておくのもよいですが、花壇であれば夏に咲く花を植えて、生い茂る葉に日よけになってもらうのもよいでしょう。5月以降に出回る花付きの苗であれば、夏の日よけになってくれるはずです。

ポピーの花がら摘み

花は咲き終わったら花茎のつけ根で切り取ります。剪定や切り戻しは特に必要ありませんが、多年性ポピーは夏に休眠したら、枯れた葉を取り除いておきましょう。

ポピーの花を育てるときの注意点

ポピーの花を育てるときの注意点

ポピーに美しい花を咲かせるためにも、以下の注意点に配慮して栽培しましょう。

水のやり過ぎに注意する

ガーデニングで使われるポピーの多くは、もともと比較的乾燥した地域で自生していた植物です。特に気温が高いときに土が湿りすぎだと根から傷んで枯れやすくなります。幼苗は病気で枯れてしまうこともあるので、水やりは土が乾いてから行うようにしましょう。鉢植えやプランター植えは土の表面がちゃんと乾いているのを確認してから水を与えます。

雨が当たる場所だと水やりのコントロールがしにくくなるので、鉢やプランターに植えたものは軒下などの雨がよけられる場所に置いておくのがおすすめです。庭植えは、植えつけ直後は必要に応じて水を与えますが、根づいてからは基本的に水やりは必要ありません。

肥料のやり過ぎに注意する

ポピーは、ヨーロッパでは痩せた土地でも大きな花を咲かせることから、ガーデニングでよく利用されるようになってきた植物です。もともとあまり肥料を必要としない植物なので、肥料を与え過ぎてしまうと軟弱に育ち、病気や害虫が発生しやすくなってしまいます。また最低気温が20℃を超えるようになってから土に肥料分が多いと、根を傷めてしまうことがあります。1年草のポピーの場合は、植えつけの際に土に肥料分があればそれで十分。その後肥料を追加する必要はありません。多年性のポピーも、春先の芽が出てきたころに肥料を上げるだけにし、5月ごろには肥料分がなくなっているのが理想的です。

植え付け・植え替えに注意する

植えつけ時にはできるだけ太い根を途中で切らないように気をつけましょう。タネまきから育てる際、ポリポットで苗を作って植えつける場合は、根鉢をくずさずに植えつけるようにします。植えかえの場合も同様です。

害虫に注意する

害虫に注意する

ポピーの栽培時に気を付けたい害虫は、3~5月頃に発生しやすいアブラムシです。アブラムシが寄生すると、葉や茎などから養分を吸い取り、株全体が弱ってしまいます。

アブラムシを発見したら、なるべく早く駆除しましょう。適用のある薬剤を散布したり、オルトランなどの薬剤を株元にまいて駆除しましょう。

病気に注意する

あまり病気は発生しませんが、高温多湿の環境に置いておくと株が腐敗することがあります。特にまだ株ががっしりとできあがっていない幼苗で発生しやすいので、水をやりすぎないように注意しましょう。鉢植えは、風通しがよく土が乾きやすい場所に置いて育てましょう。

まとめ

ポピーはさまざまな種類の花があり、開花期間が長いことから切り花にも利用される植物です。

ポピーの種は非常に小さく、まきにくいため、栽培が初めての人は苗から育てることをおすすめします。培養土や苦土石灰などの必要なアイテムを用意してから、栽培を始めましょう。

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