肉肉肉の高タンパク超絶ガッツリ系チャーハンを喰らえ! ――ぼくのかんがえた最強の定食
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目次/ INDEX
植物の生育に必要な養分は、チッ素・リン・カリウム・カルシウム・マグネシウム・硫黄・マンガン・鉄・亜鉛・モリブデン・銅・塩素です。
中でも、チッ素・リン・カリウムの3つは特に重要です。これらは三要素と呼ばれ、比較的多量に必要な養分となります。その他の養分は微量要素と呼ばれます。
チッ素は植物のタンパク質を構成する成分で、葉や茎の生長に欠かせません。不足すると葉が黄色くなり、成長が悪くなるため、植物が小型化してしまいます。
リンは細胞の核になり、植物の生育を促します。リンが不足すると、葉や茎だけでなく根の生育も悪くなります。
カリウムは炭水化物やタンパク質の合成、さらに光合成でできた糖の移動に関わります。カリウムが不足すると葉の中心部が黒ずんだり、病害虫の被害を受けやすくなります。
植物は、葉など地上部だけでなく地下の根でも呼吸をしています。特に、養分を直接体内に取り込む役割をしている根にとって、呼吸は重要な作業です。通気性が悪いと養分の吸収が悪くなり、根腐れしてしまうこともあります。土はいつも柔らかさを保ち、通気性をよくしておきましょう。
土の酸度は養分の吸収に大きく影響します。酸性・アルカリ性が強すぎると、チッ素やリンを吸収しにくくなります。ほとんどの植物は弱酸性〜中性を好むのですが、日本の土壌はほとんどが酸性です。石灰などを撒いて、中性に近づけましょう。
土の酸度を測るときは、専用の試薬や酸度計を使います。
酸度を調整するには、消石灰や苦土石灰を土によく混ぜ合わせます。消石灰は混ぜてから1週間〜10日ほど置かないと使えませんが、苦土石灰であればすぐに植物を植えてもかまいません。
肥料は植物が必要とする養分を補うもので、有機肥料、化成肥料・複合肥料・専用肥料の4種類があります。それぞれの肥料について、詳しく見ていきましょう。
有機肥料とは、植物・魚・動物、またはその排泄物などから作られた肥料のことです。三要素や微量要素がバランスよく入っているものもあります。ほとんどの有機肥料は、土の中で微生物に分解されてから植物に吸収されるため即効性はありませんが、その分効果が長持ちするので、元肥として使われます。有機物なのでニオイがあることや、害虫が発生しやすいことが欠点です。
化成肥料とは、植物に必要な成分を科学的に合成したもので、化学肥料・向き肥料とも言います。ニオイもあまりなく、病害虫の被害も受けにくい肥料です。植物が吸収しやすい状態が整っているため、即効性があります。反対に水で流れやすく持続性がないため、追肥として与えるのに最適です。与えすぎると濃度障害を起こすため、十分注意が必要です。
複合肥料とは、三要素や微量要素をバランスよく配合した肥料で、粉末・液状・粒状など、さまざまな形状があり、最も広く使われています。持続性を持たせるため水に溶けにくくしたものや、土の中の微生物によって分解される固形のものなどもあります。タイプによって元肥・追肥と使い分けると良いでしょう。
植物は種類や栽培している環境などで必要とする養分が異なりますので、それに合った肥料を選ぶにはある程度の知識が必要です。最近では、商品名に植物の名前が入った専用の肥料も各種販売されているので、園芸初心者には手軽に使えておすすめです。
元肥とは、植物の種を蒔いたり球根を植えたりするときにあらかじめ与えておく肥料のことです。効果が長続きする緩効性または遅効性のものを使います。
追肥とは、栽培途中で与える肥料のことで、すぐに効果が現れる速効性の液体肥料や化学肥料を使います。
植物のために良い土とは、水や養分(肥料)の持ちがよく、通気性もよいものです。ですから、吸水性のある粒状の土が最適です。粘土のように水はけが悪く、通気性のない土は植物を育てるのに向きません。ただし、こうした土でも微生物などによって粒状になった(断粒成形)ものであれば、植物がよく育ちます。
園芸用土には、このように養分を含んだ粘土状の土が粒状になったものや、粒の1つ1つに水を含ませられる軽石砂や火山砂、枝葉や水苔などが微生物によって分解されたものなどがあります。
土壌改良剤とは、土の団粒化を進めるために使うもので、土によく混ぜ合わせて団粒化を促します。土壌改良剤には、無機質系と有機質系の2種類があります。
無機質系には、パーライト・バーミキュライト・ボパールなどがあります。
有機質系には、ピートモス・腐葉土・有機土壌改良剤などがあります。
植物に必要な養分はたくさんありますが、中でもチッ素・リン・カリウムは三要素と呼ばれる重要な養分です。元肥と追肥で上手に養分を補いましょう。また、植物に良い土とは多くが弱酸性〜中性で、通気性がよく、肥料の持ちもよいものです。土の酸度を調整したり、土壌改良剤で団粒化を促したりしましょう。