【2023年お正月プレゼント】自宅で簡単! キノコの栽培キットを使った育て方
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目次/ INDEX
褐斑病(かっぱんびょう)は、葉に茶色の斑点ができる病気です。さまざまな植物の葉に発生します。
褐斑病の症状は植物によって異なりますが、ほとんどの場合、葉から被害が出始めます。葉の表面に淡い茶色の小さな斑点ができ、それがだんだん大きくなります。
褐斑病が進行すると、斑点はやがて茶色もしくは黒っぽい茶色に変色し、円形や多角形状に変化していきます。
斑点の中には、たくさんの小さな黒い粒や、綿状の小さいかたまりができます。
斑点になった部分から枯れ始め、その後、葉の全体が枯れて黄色くなり、枝から落ちます。被害が進むと、葉だけでなく株全体が枯れてしまう場合もあります。
褐斑病は、春から秋にかけて温度が高くなり、さらに雨が続くなど、湿気が多くなると発生します。新しい葉よりも、古い葉が発病しやすい病気です。
褐斑病の病原菌は、前の年に発病した枯葉などで冬を越します。春が来ると枯れ葉から増殖して風と雨で空中に飛び、周囲の葉に感染して病気を引き起こします。
褐斑病の予防のために、植物は日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。また、株間を十分に取ったり、剪定で枝葉の数を減らすことで風通しをよくするような管理も重要です。水気があると褐斑病の原因となるカビ類が増えやすいので、軒下など雨が当たらないところで管理するのもよいでしょう。肥料をたくさん与えると植物が元気になるような印象を持つ方もいるかもしれませんが、過剰な肥料を与えてしまうとヒョロヒョロと間延びして育ち、病気や虫の害を受けやすくなってしまいます。肥料や水を適切に与え、水はけのよい土作りも重要です。野菜などの場合は、しっかりと畝を縦、水はけをよくすることも忘れてはいけません。殺菌剤をまいて病原菌を減らすこともできますが、落ち葉や残渣(ざんさ、作物の枝、葉、ツルなどが朽ちたもの)を畑や庭に放置しておくと、そこが菌のすみかになり、気温が高くなるとともに菌がまん延することもあります。作物のまわりをきれいに片付けておくことも、健康な環境づくりには重要なことです。
褐斑病の原因菌は自然界にたくさん存在していて、胞子が空気を漂って植物にたどり着くほか、雨が降った時に跳ねた泥が葉について、そこから病気が発生するということもあります。なので、作物のまわりにマルチングをして泥はねが起きないようにしたり、泥跳ねがつきそうな低いところに出ている葉をあらかじめ摘んでおくなども、有効な対抗策と言えます。
褐斑病を発病した葉は見つけ次第すぐに取り除き、周辺の落ち葉なども含めてすぐに処分しましょう。病気の発生箇所が多い場合は、株ごと抜き取って処分し、被害が広がるのを防ぎます。
薬を使う場合は、早めに薬液を撒きましょう。薬剤を使う場合は、その作物と病気(褐斑病)に適用があるかどうかを、ラベルなどで必ずよく確認してください。
Q.褐斑病の原因は?
A.褐斑病は、カビの一種が原因です。褐斑病の原因となる菌は20種類以上が確認されていて、植物全般に繁殖するサーコスポラ属、花木や草花などに繁殖するセプトリア属、ウリ科などに繁殖するコリネスポラ属などがあります。
Q.褐斑病にかかりやすい植物の種類は?
A.特にウリ科、マメ科、イネ科などの野菜や果樹、キク科、バラ科などの花木に多く発生します。ただし、この他にも種類によってさまざまな植物に発生するので、病気が発生する前に予防的に薬剤を散布するなども有効です。
Q.一度褐斑病にかかった場合に注意すべきことは?
A.褐斑病は「風通しが悪い」「過湿」「水、肥料の与えすぎ」「雨が降った時の泥はね」などが原因で発生しやすい病気です。なので、
などの環境改善を行うのがおすすめです。また、病気が発生した場所、畑に落ちている作物の切れ端などは拾い集めてゴミとして処理し、菌のすみかを残さないようにしましょう。それと同時にしっかりと発酵させた腐葉土や牛ふん堆肥などの有機質を土に補給し、病原菌以外の微生物がたくさんいる土作りを心がけることをおすすめします。
褐斑病は菌の種類が多く、さまざまな植物に発生する可能性があります。大切な植物が病気に負けることのないよう、場所を選んで丈夫に育ててあげましょう。