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目次/ INDEX
ルビーネックレス(クラスオトンナ・カペンシス)
Crassothonna capensis (syn. Othonna capensis)
ルビーネックレスは、三日月のようなぷっくりとした葉の形と、垂れ下がる姿がなんとも可愛らしい多肉植物です。日本では「紫月」という名前(園芸名)で流通しています。以前はコーデックス(塊根植物)で人気のオトンナの仲間とされていましたが、今は分類が変わってクラスオトンナ属になりました。
多肉植物なので乾燥に強く、ハンギングバスケットや乾きやすいガーデンや花壇で楽しむこともできます。茎が長く伸びるので、花壇や鉢から枝垂れるように育てるのがおすすめです。茎が長く伸びて似たような株姿になる多肉植物に、属は異なりますが、同じキク科のグリーンネックレス(セネシオ・ロウレイアヌス)やドルフィンネックレス(セネシオ・ペレグリヌス)などがあります。
※オオバナノコギリソウはアキレア・プタルミカ(アキレア‘ノブレッサ‘など)の和名です。
もともと植わっていた鉢よりも1まわり(3cmほど)大きな鉢を用意します。深い鉢だと用土が湿った状態が長く続くので根が傷むことがあります。
サボテン・多肉植物用の土を使います。鉢底に入れる鉢底石もあるとよいでしょう。
緩効性の化成肥料か液体肥料がよいでしょう。
では、実際にルビーネックレスの育て方を解説していきます。
開花期は秋〜冬(10〜3月)で、黄色い可憐な花が咲きます。
乾燥に強く、過湿には弱いので、水は土が完全に乾いてから、湿る程度にあげてください。特に深い鉢の場合は、注意が必要です。底の方の土がまだ乾き切っていないことがあります。多肉植物やサボテンを水のやり過ぎで枯らしてしまうことが多い人は、用土に1〜2割ほど小粒の軽石を混ぜたり、鉢底石を多めに入れたりして土が乾きやすいようにするとよいでしょう。
ルビーネックレスの枯れる一番の理由は水のやりすぎです。水は基本的に鉢底から流れ出すまでたっぷりと与えますが、土がしっかり乾ききってから与えます。水が多くて涸れてしまう場合は、量ではなく頻度を減らすようにしましょう。ルビーネックレスなどの多肉植物は葉や茎の中に水分を蓄えているので多少乾きすぎたり、葉がシワシワになってきても水を与えれば回復します。
10〜4月は日当たりがよい場所で、5〜9月は直射日光が当たらない明るい場所で育てます。また、日当たりがよく、夏と冬の寒暖差がある場所でないと、茎がきれいな紫色になりません。
植え替えには、サボテンの土を使ってください。
10〜3月は緩効性化成肥料を2か月に1回、液体肥料なら月に2回与えます。
早春〜秋の真夏以外の時期が適期です。3〜5月、9〜10月が最適期です。
先端から5cm位の葉が4、5枚ついたところで切り取って挿し木をすることができます。
ルビーネックレスに適した用土の選び方
用土は清潔な土を使います。市販の挿し木・種まき用土や小粒の赤玉土などがよいでしょう。
1週間ほど日の当たらない場所で切り口を乾かします。乾かした挿し穂を清潔な用土に挿して、2週間に1回ほど土の表面が湿る程度に水やりをして管理します。
Q.ルビーネックレスを育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?
A.春は特にワタムシやカイガラムシ、アブラムシに注意してください。害虫に風通しが悪いところで管理したり、過湿の状態が続くと根腐れし、カビ類に侵食されることもあります。
Q.ルビーネックレスは冬越しできますか?
A.0℃を多少下回っても大丈夫です。関東地方以西の平野部などの温暖な地域では冬の間も戸外で管理することができます。室内に取り込むと日照不足になるので、できる限り戸外で管理した方が健康に育ちます。あまり何度も凍るほどの寒さに当たると傷むので、何度も氷点下になる地方では室内の明るい窓辺か、簡易温室などで管理した方が安心です。
Q.ルビーネックレスの原産地はどこですか?
A.ルビーネックレスは南アフリカ原産の植物です。キク科セネシオ属の非耐寒性多年草に分類されます。
ルビーネックレスは、秋が深まると、葉や茎がルビー色に紅葉するのが印象的です。これを機会にハンギングバスケットなどでルビーネックレスを育ててみてはいかがでしょうか?