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骨粉(こっぷん)はどんな肥料? 効果や使い方を解説します【油かす入りも】

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株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

動物の骨を粉状にした有機肥料を、骨粉(こっぷん)といいます。古くから園芸・農業資材として親しまれ、花をきれいに咲かせたいときや、野菜や果実を大きく育てたいときに重宝されてきました。

ただ、一口に骨粉といっても、肉骨粉や油かすと混ぜたものなど、さまざまな種類の製品が販売されています。また、それらの種類によって、成分や効果が微妙に異なります。

そこでこのページでは、骨粉の種類や使い方、効果について詳しく解説します。骨粉を上手に利用して、ガーデニングや家庭菜園を楽しんでみてはいかがでしょう。

骨粉とは?

骨粉は家畜の骨を使った有機肥料

骨粉は、熱水処理した家畜(豚、鶏、牛など)の骨を粉砕した有機肥料のことです。植物の発芽をよくしたり、果実の成熟を促したりするリン酸が、特に多く含まれています。

骨粉には、蒸製骨粉(じょうせいこっぷん)や、肉骨粉などの種類があるほか、植物の種や大豆から油を搾った後の残りかすである「油かす」とブレンドされているものもあります。

なお、以前は生の骨を砕いた「生骨粉」もありましたが、現在は販売が禁止されています。

植物の生育に重要な「リン酸」や「窒素」が豊富

骨粉には、主に「リン酸」と「窒素」が含まれています。とりわけリン酸は豊富に含まれており、商品ごとに多少のバラつきはあるものの、全体の17〜24%を占めます。

次に多いのは窒素です。これは、植物の葉の色を濃くしたり、茎を伸ばしたりするのに役立つ栄養素です。また、ごく微量ですが、根や茎を丈夫にするのに役立つ「カリ」も含まれています。

骨粉の種類

現在販売されている骨粉は、大きく3種類あります。どれも熱水処理が施されたものです。

蒸製骨粉(じょうせいこっぷん)

豚や鶏、牛の生骨を、130度以上の高温で20分ほど加圧加熱処理をしてから、よく乾燥させて粉砕したものです。俗にいう「骨粉」とは、この蒸製骨粉のことをいいます。

肉骨粉(にくこっぷん)

肉骨粉は、生骨に加えて、解体処理で出た内臓やくず肉も一緒くたに加工したものです。たんぱく質が豊富に含まれていることから、かつては飼料として広く使われていました。

ところが、2000年代のはじめにBSE(牛海綿状脳症)が確認されたことで、一時的に生産が禁止に。現在は、農林水産省が定めた基準をクリアしたものに限り、肥料として流通していますが、使用量は以前より大きく減っています。

骨粉入り油かす

菜種や大豆から油を絞った残りかすを使った有機肥料「油かす」を、骨粉とブレンドしたタイプです。「窒素」を豊富に含み、ふかふかの土にしてくれる効果があります。

骨粉のリン酸に、油かすの豊富な窒素が合わさり、草花や野菜、庭木などオールマイティに使えます。とてもベーシックな肥料で、家庭用として流通している商品もとても多くなっています。

骨粉を使う効果・メリット

骨粉を使う効果・メリット

開花を促し実つきもよくなる

骨粉に多量に含まれているリン酸は、植物にとっての三大栄養素のひとつです。発芽や花芽のつきをよくしたり、開花や結実を促したりします。

野菜や果実の「実つき」がよくなったり、甘みをアップさせたりする働きがあるため、家庭菜園で使うのもおすすめです。

効き目が長もちする

骨粉に含まれているリン酸は、ク溶性リン酸と呼ばれるものです。このク溶性リン酸は、植物が根っこから分泌する根酸(こんさん)によって溶解される特性があります。

つまり、植物の成長するにつれ、リン酸が自動的に吸収され続けていくため、手間なく、効果が長続きするのです。

植物が丈夫に育つ

骨粉は骨なので、カルシウムも豊富に含まれています。カルシウムは、植物の細胞膜を強化する働きがあり、病気にかかりにくくなったり、害虫がつきにくくなったりするといわれています。

骨粉の使い方

骨粉の使い方

元肥として使う

骨粉は緩効性なので、最初から土に混ぜて「元肥」として使うのがおすすめです。

具体的には、植物の苗を植える前に、土に施しておくようにしましょう。徐々に作用していくので、特に収穫期間の長い果物や、野菜類に向いているといわれています。

追肥として使う

花つきや、実つきをよりよくしたいなら、追肥として活用するのもひとつの方法です。草花が花を咲かせる時期や、果物、野菜が実をつける時期を目安に、与えてみてください。

カルシウム欠乏症の予防にも

カルシウムが足りない場合に発生する、カルシウム欠乏症の予防に用いるのもよいでしょう。

カルシウム不足に陥りやすいトマトや、キャベツ、白菜などに使えば、尻腐れや芯腐れを起こしにくくなりますよ。

骨粉を使うときの注意点

骨粉を使うときの注意点

骨粉だけでは、窒素やカリが不十分なことも。そのため、窒素を補いたいなら油かすを、カリを補いたいなら草木灰を、といったように他の有機肥料とあわせて使うのがおすすめです。

ただし、元肥にする場合は、苦土石灰との併用は避けましょう。窒素と化学反応を起こし、アンモニアガスが発生するおそれがあるからです。土づくりのために苦土石灰を使うときは、必ず1〜2週間あけるようにしてください。

骨粉で野菜や果物の収穫量アップを目指そう

骨粉は、植物が生育するうえで欠かせない栄養素のひとつ、リン酸を豊富に含んでいる有機肥料です。それでいて価格が安いのも嬉しい点です。

「ガーデニングできれいな花を咲かせたい」「家庭菜園で野菜、果物をたくさん収穫したい」と思っている方は、ぜひとも注目してみてくださいね。

肥料のことなら、カインズのオンラインショップへ

カインズのオンラインショップでは、園芸や家庭菜園、ガーデニングに役立つ肥料を豊富に用意しています。化成肥料や有機肥料はもちろん、さまざまなサイズ・容量の製品を取り揃えているので、自分の使い方に合った肥料がきっと見つかりますよ。

オンラインショップでは、インターネットで注文して自宅で受け取れるので、近所にホームセンターがなかったり、クルマを持っていない方にとっても便利です。もし、近くにカインズのお店がある方なら、オンラインショップからお取り置き注文も可能です。

ぜひ一度、カインズのオンラインショップをご覧ください。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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