湿気取りには重曹がおすすめ! 除湿剤の作り方や再利用術をご紹介
リンクをコピーしました
エニシダは、蝶々のような形をした黄色い小さな花が枝いっぱいに咲く華やかな植物です。漢字では金雀枝、金雀児と書いてエニシダと読みます。また蝶が群がって木に止まって見えることから、「蝶形花」と呼ばれることもあります。花言葉は「清潔」「卑下」。北アフリカやヨーロッパ、アジアにも分布していますが、原産地は地中海沿岸と言われています。
そのほかにもガーデニング用のグローブやハサミ、土入れやスコップ、じょうろなどもあると便利です。
では、実際にエニシダの育て方を解説していきます。
4〜6月頃に花が咲きます。植え付けは開花前の3月中旬〜4月ごろに、水はけの良い弱アルカリ性の土を用意して行いましょう。植え付ける前に、ゆっくり効くタイプの肥料を混ぜておきます。
日当たりが良い場所で育てましょう。梅雨の時期など、雨が降り続くと根が痛むので、高植えにするなど水はけを良くしておくことも大事です。樹高が1mほどで収まるヒメエニシダは耐寒性が低いので、基本的に鉢植えで育て、冬は室内に取り込みます。関東地方以西の平野部であれば風が吹き抜けない日だまりのような場所に植えると、地域によっては庭植えで冬越しすることができます。
鉢植えは基本的に、鉢土の植表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。湿った状態が長く続くと根が傷むので、鉢土の表面が乾く前に水やりするのは避けましょう。
庭植えは、植えつけ後2週間ほどは土が乾いたら水を与えます。それ以降は、基本的に水やりは不要です。
エニシダはたくさんの肥料は必要ありません。庭植えであれば、春先に根を傷めないように株元から30cmほど離れたところ軽く耕し、緩効性化成肥料と腐葉土を混ぜ込んでおきます。鉢植えであれば、3〜6月、9〜10月に月に1回鉢土の上に緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)をひとつまみほどばらまきます。あるいはかわりに、同じ期間に2週間に1回ほど2000倍に薄めた液体肥料をあたえてもよいでしょう。
だんだん枝葉が茂ってくると風通しが悪くなり、群れて枯れた枝が出てきます。初夏に花が咲き終わったら、強く伸びた枝をつけ根や分岐部で切る、枝抜き剪定をしましょう。ちょっと剪定しすぎたかな?と思うくらい、向こう側が透けて見えるくらい切ってしまってOK。翌年咲くエニシダの花芽は夏以降にはできているので、梅雨明け以降に剪定してしまうと花数が減ってしまうので避けた方がよいでしょう。
エニシダは根に傷がつくと生育が著しく鈍ります。そのため、庭植えは基本的に一度植えつけたら植えかえをしません。鉢植えの鉢を外した時に出てくる、根と土が塊になったものを「根鉢(ねばち)」といいますが、鉢植えを植え替える場合は、極力根鉢をくずさないように行います。落葉性の樹木でよく行う、根を1/3ほど切って土を変えて同じ鉢に植えつけると行った植え替え方をすると根づかないことが多いです。植え替える場合は、根鉢をくずさず、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
エニシダなどのマメ科は、同じ場所に続けて同じ科の植物を植えると、生育が悪くなることがあります。これを連作障害といいます。庭植えにしていた株が枯れたところに、またエニシダを植えつけると連作障害が起こってしまうので、避けましょう。野菜の豆類やフジなどが直前に植えられていた場所も避けた方がよいです。
挿し木で増やす場合、4月、6〜7月が適期です。花後の剪定で切った枝を使ってもよいでしょう。
前の年に伸びた枝を5〜10cmの長さに切り、根元側の切り口を斜めに切り落として挿し穂にします。挿し穂は1時間ほど水につけて吸水させ、湿らせた用土に挿しましょう。用土は市販の挿し木用の土などを使います。
挿し木をしたら、強い風が吹き抜けたり、直射日光が当たったりしない場所で、土を乾かし切らないようにしながら管理しましょう。3〜6か月ほどで発根します。
Q.エニシダを育てる際に気を付けるべき病気や害虫などはありますか?
A.特に注意すべき病気や害虫はありませんが、コガネムシやアブラムシがつくことがあります。コガネムシは葉や花を食害して生育に悪影響を与え、アブラムシは葉や枝、花に寄生して汁を吸い、生育を妨げてしまいますので、取り除いたり薬剤を散布したりして駆除しましょう。
Q.エニシダに与える肥料で気をつけることはありますか?
A.特に庭植えの場合、長く育てていると土の中の有機質とミネラルが減り、土が硬くなる℃同時に、酸性に傾いていきます。春の芽吹き前に肥料を与える際に、土に腐葉土や牛ふん堆肥などの有機質をすき込み、30g程度の苦土石灰を株元にばらまいておくとよいでしょう。
Q.エニシダのお手入れで気をつけることはありますか?
A.翌年に種まきをする予定がない場合、花が咲き終わったら花がらを摘みましょう。そのままにしていると、実をつけるために栄養を取られてしまったり、腐ってカビが生えたりしてしまうことがあります。
エニシダは、蝶々のような特徴的な花の形から、蝶形花とも呼ばれています。特に目立つ病気や害虫はありませんので、日当たりがよく水はけのよい土で育てましょう。