「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
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目次/ INDEX
トウガラシ(唐辛子)
Capsicum annuum
別名:チリペッパー
花言葉:旧友、嫉妬、悪夢がさめた
香辛料として食事に使われるトウガラシは、家庭でも簡単に育てることができます。熱帯アメリカが原産の1年草の植物で、品種改良によって観賞用のトウガラシも栽培されています。「カプシカム」「チリペッパー」とも呼ばれており、花言葉は果実が緑から赤へと変化する様子から「嫉妬」と付けられています。
一般的な唐辛子は毎年5月以降園芸店やホームセンターに出回ります。ハバネロやハラペーニョなどちょっと珍しい種類は苗での出回りが多くはありませんが、タネから育てることができます。タネはネット通販でも買うことができます。
植えつけは5〜10号(直径15〜30cm程度)の鉢が適しています。60cmプランターであれば苗を2〜3ホン程度植えることができます。タネまきから始める場合は、最初は3号(直径9cm程度)のポリポットにタネまきし、その後大きな鉢に植え替えるとよいでしょう。もちろん庭植えも可能です。
市販の草花用培養土か赤玉土6:腐葉土4を配合した用土などを使います。
ゆっくり効く緩効性の固形肥料か薄めて使う液体肥料を使います。固形肥料は有機肥料でも化成肥料でもかまいません。
では、実際にトウガラシの育て方を解説していきます。
苗を入手したら早めに植えつけましょう。トウガラシは開花から収穫まで60日ほどかかるので、植えつけが遅くなると収穫量が減ってしまいます。タネから育てる場合は、室内で苗を作る「早まき」もできますが、外に出して植えつけるのは、連日最低気温が20℃を超えるようになってからにしましょう。本来は多年草ですが、日本では一年草として扱われてきました。しかし近年は、関東地方以西の太平洋沿岸などの温暖な地域では、冬越しをして翌年も栽培出来ることもあります。一年草として育てる場合には植えかえはありません。冬越しをしてしまったものは、4月ごろに軽く根鉢の土を落として同じ鉢に植えかるとよいでしょう。
トウガラシは日当たりと水はけの良い場所を好む性質です。庭植えであれば終日日が当たるような場所に植えつけます。鉢植えも同様に日当たりのよい場所で育てますが、夏の午後の日ざしが直接鉢に当たると根が高温になりすぎるので、午後は最低でも鉢に日が当たらないような場所を選ぶか、植えてある鉢を一回り大きな鉢に入れるなどの工夫をするとよいでしょう。水屋鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えは根が張ってしまえば基本的には水やりは必要ありませんが、夏の暑い時期に葉が萎れるようであれば水を与えます。庭植え、鉢植えともに多少葉が萎れても、水を与えれば元通り葉がシャキッとします。トウガラシは乾燥気味に育てると辛みが増すので、土がしっかり乾かないうちに水やりを続けていると、あまり辛くないトウガラシができます。
トウガラシは水はけの良い土が適しています。市販の草花用培養土や野菜用培養土、赤玉土6:腐葉土か牛ふん堆肥(または腐葉土と牛ふん堆肥を混ぜ合わせたもの)4の割合で配合した土などがいいでしょう。実を収穫するためには、植え付け後も1週間経ったら追肥として2週間に1回化成肥料を与えるか、液体肥料を与えましょう。
苗が生長すると枝の分岐部に蕾ができます。一番最初にできた蕾を摘み取ると、それより上の枝に花がよくつくようになり、結果的に実もたくさんつくようになります。また、一番最初の蕾ができた分岐部から下のわき芽も全て摘み取ります。。
トウガラシの育て方とは? トウガラシを育てる際に知っておきたいポイント トウガラシの連作障害
トウガラシなどのナス科の植物は、同じ場所で続けて育てるとうまく育たない「連作障害」を起こす性質があります。畑や庭で育てる場合は、同じ場所で続けて育てず、場所を変えるようにしましょう。同じ場所では2〜3年ほどしたらまた育てることができます。ナス科の野菜にはナス、ピーマン、ジャガイモ、トマトなどがありますが、別の作物であっても連作障害が出るので気をつけましょう。プランターや鉢で育てる場合は、必ず違う土を使うようにしましょう。
Q.トウガラシの実の収穫はいつ頃ですか?
A.トウガラシの実は花が咲いてから60日ほどで収穫することができます。5月上旬に植えつけると、7月上旬ごろから収穫が始まります。これは赤く熟した実の収穫なので、青トウガラシであれば開花から30〜45日程度で収穫することができます。また、収穫した際にヘタの切り口を素手で触るとひりひりすることがあるため、手袋をして収穫しましょう。
Q.トウガラシはタネからでも育てることができる?
A.トウガラシは種からでも育てることができます。ただし、発芽適温が高いため、戸外で育てているとタネまきに適した温度になるのに4月下旬まで待たなければなりません。それだと開花が遅くなって収穫期間が短くなってしまいます。収穫期間を長く取るためには、5月上旬までに本葉が7枚〜9枚程度の苗を作る必要があります。直射日光が入る窓辺があれば、2月下旬〜3月上旬頃にポットにタネをまき、夜に窓からの冷気に当てないよう管理する「早まき」をすれば苗を作ることができます。早まきは温度管理なども必要になってくるので、初めての場合は苗から育てるのがおすすめです。
Q.トウガラシを育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?
A.トウガラシはアブラムシに注意が必要です。アブラムシは植物の茎にくちばしを刺して汁を吸いますが、その際に体内のウィルスを植物にうつすことがあります。こうしてうつされたウィルスが原因のモザイク病にかかると、葉が縮れて黄色くなったりして生育が極端に悪くなることがあります。モザイク病にかかったら治療はできないので、ほかの株にうつす前に抜き取って処分しましょう。特にアブラムシが原因で発生する「ウイルス・モザイク病」は黄色に変色したり、生長できずに萎縮したりしてしまいます。治療法はないため、もし見つけたら株ごと取り除きましょう。アブラムシがついているのを見つけたら捕殺するか、適用のある薬剤を散布します。喫煙者は、タバコの葉からついたウィルスがついていることがあるので、トウガラシを含むナス科の作物を扱う前にはよく手を洗うことをおすすめします。
トウガラシは実の収穫はもちろん白い花や葉も楽しむことができます。苗からは比較的簡単に育てることができるため、乾燥による水切れに注意しながら日当たりの良い場所で育てましょう。自宅の料理にも使えるトウガラシを、ぜひ育ててみてください。
※実際の開花期は関東地方以西の平野部で5〜10月です。
※自分で用土を配合する際は赤玉土6に対して腐葉土か堆肥を4、あるいは赤玉土6に対して腐葉土と堆肥を混ぜ合わせたものを4配合した用土などが適しています。
※植えつけ後の肥料は液体肥料でもかまいません。
※トウガラシの花は枝の分岐部に着きます。蕾が複数ついた場合は、一番下のものを摘み取ります。蕾を摘み取ったところよりも下から出てくるわき芽は、芽かきををしてください。