【ネコも20年生きる時代】「健康缶」開発チームの獣医師が教える、ネコのヘルスケア必修項目
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香辛料として食事に使われるトウガラシは、家庭でも簡単に育てることができます。熱帯アメリカが原産の1年草の植物で、品種改良によって観賞用のトウガラシも栽培されています。「カプシカム」「チリペッパー」とも呼ばれており、花言葉は果実が緑から赤へと変化する様子から「嫉妬」と付けられています。
では、実際にトウガラシの育て方を解説していきます。
トウガラシは白い花を6月~11月頃に咲かせます。発芽温度が高いため、植え付けを行う時期は、気温が20℃以上になる頃がいいでしょう。植え替えは1年草なため、必要ありません。種からではなく苗からの方が育てやすいでしょう。
トウガラシは日当たりと水はけの良い場所を好む性質です。土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。また、浅く根を張るため、特に夏の乾燥時は水切れに注意しながら、朝夕2回水やりをします。ただし、あまり頻繁に水やりをすると根の張りが鈍くなるため、水切れを起こさない程度に水やりをするのがポイントです。
トウガラシは水はけの良い土が適しています。赤玉土6:腐葉土4の割合の土に堆肥を混ぜた土がいいでしょう。実を収穫するためには、植え付け後も追肥として2週間に1回、化成肥料を株元に施すのがおすすめです。
若い芽を摘み取る芽かきは、トウガラシの実を育てるのに必要なお手入れです。芽かきをしないと実がたくさんついてしまい、実の1つ1つが大きくならずに辛味も薄くなってしまいます。トウガラシの枝の先に花が咲いたら、上から2つ3つ残して他のつぼみを摘み取りましょう。
トウガラシを育てる上で注意したいのが、連作障害です。同じナス科の植物を育てた土に植えつけると連作障害を起こすため、畑の場合は2~3年あけて植えるようにしましょう。プランターで育てる場合は土を全て入れ替えて植え付けをしてください。
Q.トウガラシの実の収穫はいつ頃ですか?
A.トウガラシの実は花が咲いてから約3週間程で収穫することが可能です。5月~10月頃にかけて、実が赤くなってきたら1つずつ収穫します。完熟前の緑のトウガラシも、食べることが可能です。また、実は素手で触るとひりひりすることがあるため、手袋をして収穫しましょう。
Q.トウガラシは種からでも育てることができる?
A.トウガラシは種からでも育てることができます。ただし、発芽適温が高く、苗を育てる日数も長くかかります。2月下旬頃から3月上旬頃にかけてポットに種をまき、温度管理に注意しながら育苗します。芽が出てきて本葉が1~2枚でてきたら、丈夫そうな苗を一つ残して間引きしましょう。温度管理など、種まきは条件が厳しいため、初めての場合は苗から育てるのがおすすめです。
Q.トウガラシを育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?
A.トウガラシはアブラムシに注意が必要です。特にアブラムシが原因で発生する「ウイルス・モザイク病」は黄色に変色したり、生長できずに萎縮したりしてしまいます。治療法はないため、もし見つけたら株ごと取り除きましょう。アブラムシの対策としてあらかじめアブラムシよけの薬などを塗布するのもおすすめです。
トウガラシは実の収穫はもちろん白い花や葉も楽しむことができます。苗からは比較的簡単に育てることができるため、乾燥による水切れに注意しながら日当たりの良い場所で育てましょう。自宅の料理にも使えるトウガラシを、ぜひ育ててみてください。