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冬の庭を彩り、日本の代表花でもあるツバキは、縄文時代にもあったといわれるほど日本では古来から親しまれている花です。ツバキ属全体をツバキと呼ぶことがあるため、流通している現場では「ヤブツバキ」とも呼ばれています。花の色によって花言葉が異なりますが、花の香りがあまりしないことから「気取らない優美さ」「控えめな愛」など、慎み深い有様を込めて花言葉がつけられています。
では、実際にツバキの育て方を解説していきます。
ツバキは12月~翌年3月頃にかけて、つやのある緑の葉のわきに鮮やかな花を咲かせます。植え付けは3月~4月の開花後か、秋の彼岸過ぎに赤玉土と日向土を混ぜた土に行います。暑さと寒さには強いですが、北風に当たりすぎると蕾の落下や枯れる原因となることがあるため、注意が必要です。
肥料を与える時期は花が咲き終わった後の3月と9月頃で、化成肥料か油かすを株元に置きます。鉢植えの場合は植え付ける前に緩効性肥料を元肥としていれておきましょう。生育不良を起こさないために、毎回違う場所に肥料を置くことがポイントです。
もし、ツバキの葉が黄色くなって生育が鈍くなった場合は、土のアルカリ性が原因の可能性があります。硫酸アンモニウムなどの窒素肥料を施すと、土が酸性寄りに変化して改善する効果が期待できます。
ツバキは西日の当たらない日なたや半日陰で育てるようにし、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。土が乾かないように夏の間は朝と夕方の2回水やりを行いましょう。特に花が咲く時期は水を多く必要とするため、花弁を広げるためにたっぷりと水を与えます。地植えの場合はまだ2年未満の株や乾燥して土の表面が乾いているときなどは水を与えるようにしましょう。
水やりの際に注意したいのが、花びらに水がかかることです。水がかからないように注意すれば、花腐菌核病の予防につながるでしょう。また、カイガラムシの発生はすす病の原因にもなるため、5月~7月に殺虫剤を散布しておくのがおすすめです。
Q.ツバキは種からでも育てることができますか?
A.ツバキは1月~2月頃に流通する苗木から育てるか、もしくは種から育てることができます。種が成熟して黒くなる9月~10月頃に採りまきをするか、もしくは春先に種をまきます。発芽率はあまり高くないため、あらかじめ種に傷をつけて発芽しやすいようにしたり、複数の種をまくようにしましょう。発芽後は1本ずつ分けて植え替えを行い、その際は根を半分ほど切って側根しやすいようにします。
Q.ツバキの剪定のポイントは?
A.ツバキは太い枝を短く切り詰めると株が弱くなるため、毎年少しずつ剪定を行うのがいいでしょう。枝が込み合っていたら花が咲き終わった4月~6月に枝を間引くように分岐部分を切ります。高さを抑えたい場合は頂点を切り戻すようにしましょう。また、花が咲き終わった6月以降は花芽の形成が始まるため、花が咲き終わった後すぐに剪定を行うことが大切です。
Q.ツバキの増やし方は?
A.ツバキは挿し木もしくは取り木で増やすことができます。挿し木は6月下旬~8月頃に約20cmほどの穂木をとり、水あげした後で土にさします。直射日光を避けた明るい場所で湿度を保って管理するようにし、発根すればその年の秋には鉢上げができます。また、取り木は3月~6月に枝の樹皮を3cm幅で木質部まで剥ぎ取り、湿らせた水苔で包んでビニールで覆い、ひもで固定します。苔が乾かないように水を与えて管理し、初根してきたら枝から切り取って鉢上げします。
花がまるごと落ちるのが特徴のツバキは、庭のアクセントとして、観賞用の鉢植えとして育てるのがおすすめです。定期的に剪定をしながら風通しを良くし、乾燥しすぎないに水を与えましょう。日本の代表花でもあるツバキを、家庭で育ててみてはいかがでしょうか。