窓やサッシの結露・カビ対策に! 窓を知りつくすプロ「YKK AP」がコツを伝授
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鮮やかなちりめんのような花を咲かせるサルスベリは、サルでも滑り落ちそうなほど樹皮がツルツルしていることからこの名前がつけられました。花言葉は「雄弁」「愛嬌」で、原産国は中国です。日本では100日間紅色の花が咲き続けることから、百日紅ともいわれています。
では、実際にサルスベリの育て方を解説していきます。
ピンクの他にも、品種によっては赤や白などの花を咲かせるサルスベリですが、開花時期は7月~10月です。百日紅といわれるだけあり、開花期間が長いことが特徴です。花が咲いている途中ですぐに実がなり、秋になると実が大きく膨らみます。植え付けは3月~4月または10月~11月頃に行います。
鉢植えの場合、水はけの良い土を用意してゆっくりと効くタイプの肥料を株元に埋めておきます。地植えでは風通しが良く日当たりの良い場所を選び、腐葉土を混ぜた土に植えるようにしましょう。土は特に選ばないため、市販の培養土でもOKです。
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、地植えでは強い日照りにならなければ水やりの必要はありません。ただし、夏の間の水切れは花もちに影響するため、水切れにならないように管理しましょう。
サルスベリはうどんこ病にかかりやすい性質があります。糸のようなカビが発生するうどんこ病は、風通しの悪い場所などで発生します。茂りすぎて込み合っている枝がある場合は、冬の間に短く切り詰めるようにして風通しを良くすることで、病気予防につながります。
うどんこ病の他にも、白い楕円形のカイガラムシが年に2、3回発生することがあります。大きさは数ミリほどで小さいですが、見つけたらすぐに駆除するようにしましょう。
サルスベリは挿し木や根伏せで増やすことができます。挿し木をするときは2月~3月頃に前の年に伸びた枝を先から20cmほどの長さに切り、水につけてから湿らせた赤玉土に植えます。根伏せは4月~8月の間に根の部分を掘り起こし、10~20cmに切った根を植え付けます。根は土に埋まっている部分から発芽、発根していきます。
サルスベリは品種改良が進んだことにより、本来は高く伸びるサルスベリも高さの低い品種や種まきから1年以内に花を咲かせる品種などもあります。花の色も豊富で葉の色が銅葉や黒葉の品種も登場しています。好きな花色や生長の性質を考え、植える環境に合った品種を選ぶといいでしょう。
Q.サルスベリの種まきのポイントは?
A.サルスベリは春先から苗が流通しますが、種をまいて育てることも可能です。ただし、花が咲くまでに数年かかるのが一般的ですので、すぐに花を楽しみたいという人は種をまいた年から花を咲かせる品種を選びましょう。サルスベリの種まきに適しているのは春先で、まずは種まき用のプランターや育苗ポットに種を数粒まきます。深くまで埋める必要はなく、種の上に軽く土をかぶせるだけでOKです。約1カ月前後で発芽するでしょう。
Q.サルスベリの樹皮にこぶのようなものができました。これは何ですか?
A.サルスベリによく見られるのが、樹皮にできるこぶです。これは、毎年同じところで剪定をすると、切り口が肥大してげんこつのようなこぶができるためです。こぶを予防するためには、毎年異なる場所で枝を切り取るようにし、枝を剪定する際にこぶも切り取ってしまいましょう。こぶの下の付け根部分を切り取るようにし、切り取った枝が太くて切り口が大きい場合は、癒合剤を塗っておくとこぶができにくくなります。
Q.サルスベリの花付きが悪いです。何が原因ですか?
A.サルスベリは光が足りないと花がつかなくなります。枝全体に光が当たるように剪定するか、日当たりの良い場所に移動させてみましょう。
中国では木の幹をくすぐると枝や葉が動くといわれており、「笑い木」といったユニークな名前を持つサルスベリ。夏に咲くピンク色の花に癒される人も多いことでしょう。鉢植えでも気軽に育てることができるサルスベリを、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。